手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


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秋山 香乃
諜報新撰組風の宿り―源さんの事件簿
朗報、朗報! 秋山香乃が幕末ものの世界に戻ってきましたー!
「源さんの事件簿」第2弾です。前作は、新選組の前身・壬生浪士組時代から始まって最終話では戊辰戦争も終わって明治になっているという構成だったから、てっきり1冊限りなんだと思ってました。嬉しいなあ。
今回は長編です。時間軸でいうと、前作の第1話「仇討ち」と殆ど同時進行ですね(なので、Akiさん、伊庭八郎は登場しませんでした……)。文久3年(1863年)の夏。試衛館派と芹沢鴨派、浪士組の主導権争いがいよいよ抜き差しならないものになってきている頃。という内容なので、井上源三郎が主人公という設定はそのままですが、その他の試衛館メンバーも脇役ながら出番がぐっと増えてます。普通の「新選組もの」に近くなったという感じですが、やはりシリーズ作品なんですよね。前作で源さんとチームを組んでた(笑)中村久馬と尾形俊太郎、このトリオ結成のそもそものきっかけが判ります。更には、源さんの想い人・ハルさんとのなれそめも。
前作は、舞台は幕末の京都で探偵役は新選組と、実に物騒な(笑)設定ながら、ほのぼの人情捕物帖でした。それが今回は何だかタイトルからして物々しくて、えっまさか幕末スパイもの!?とびっくりしてしまったんですが、そこまでぶっ飛んではいませんでした。浪士組の内部で謎の盗難事件が頻発したり、間者かと疑われている隊士がいたり、芹沢一派の動きがどうもきな臭かったり、長州系志士達の陰謀があったり、大小の事件が絡み合いながら進行。副長助勤としての任務と個人的おせっかいの両方で、源さん大活躍です。
世に出ている新選組もの、決してそれほど沢山読んでいる訳ではないのですが、こういう芹沢一派ってちょっと珍しいんじゃないのかなあ? 彼等と試衛館ズの対立は、単なる権力争い・邪魔者排除じゃないんですよ。重要サブキャラとして思いがけない人がクローズアップされてますが、ここで名前を出すのはやめときます。読んでからのお楽しみ! 意外な人物を主人公格に抜擢するのは、何も浅田次郎先生の専売特許じゃないんですねええ。
ところでこのシリーズ、「新撰組」という表記が使われています。前からそうだったっけと思って『歳三往きてまた』を開いてみたら、こっちでは「新選組」なんですよね。
作品世界は、つながっているように思えます。斎藤一のキャラ設定は明らかに同じ。土方・沖田もそうですね。ああ、でも島田魁はちょっと違うかな。ここでの島田は『歳三~』よりもずっと素朴で、どっちかというと「新選組!」の島田に近い感じです。
で、ふっと思い浮かべたのが菅野文のマンガ『北走新選組』と『凍鉄の花』でした。どちらも新選組もので、当然ながら同じ人物は同じ絵柄で描かれてますが、作者は、これは別次元の物語だと言っています。
もしかしたら、これもそういうことなのかな?と思ったんですよ。『歳三~』で戊辰戦争を書いた秋山さん。この作品とは必ずしもイコールではない設定で、再び新選組を書こうとしているんだろうか?
だったら、いいなあ……! 今の秋山さんの文体って、昔の湿っぽさがなくなってるし、こなれて、実にいい感じなんですよねえ。この文章で、ぜひぜひ秋山版『新選組血風録』みたいなのを書いてほしいなあ。取り敢えず、池田屋事件がらみで「源さんの事件簿」第3弾を切に希望いたします(笑)。
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