手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
坂田 靖子
坂田靖子セレクション (第1巻) 天花粉 潮漫画文庫

2007年があけました。皆様、本年もよろしくお願い致します!

今年も来ましたよ、大沢オフィスの年賀状。押し絵羽子板のイラストなんですが、やっぱり豆腐小僧です。招き猫は猫又です。でもって、狸の化けた羽子……いい加減に京極妖怪路線から離れんかいっ!


さて、昨年は三谷幸喜のせいで(笑)記事にするタイミングを逸してしまいましたが、坂田靖子のお正月マンガの話から。まずはタイトルもそのものずばりの「謹賀新年」。

時代設定は昔です……明治かな、大正かな。たぶん昭和ではなさそうな気がしますね。どこかのご大家の大晦日、もうじき当主夫妻が夜中の初詣でに出かけようかという年明け間近の時分です。

で、この家がどういう家かということも明示はされていません。ただ、商家でないことだけはたぶん確か。当主の妻子が「おかみさん」「若旦那」ではなく「奥様」「坊っちゃん」と呼ばれていますから。官員さんか、元武士の家柄かな。となると、女中達にあれこれ指図して忙しく走り回っている「松岡さん」という初老の男性がいますが、彼の役職は「用人」というところでしょうか。

「旦那様」と「奥様」が初詣でから帰ったら一家揃ってお屠蘇を祝う手筈なのに、道楽息子の「坊っちゃん」は遊びに出たくて仕方がない。何せ去年も大晦日から3日間帰ってこなかったという呑気者です(笑)。しかもただ遊びに行くだけじゃなくて、父親の一番いい羽織を勝手に着て行こうとする。そうかと思えば、庭先には奇妙な子供が2人。てんてこまいの「松岡さん」ですが、この人、決して不機嫌にならないんですね。「忙しい忙しい」と繰り返しながら屋敷中を飛び回ってますが、鳴り出した除夜の鐘に足を止め、「気分が改まるねえ」とにっこり。坂田靖子ワールドの面目躍如です。

決まりごとが多くてめんどくさくて、時間制限があって慌しくて、浮き足立ってくたびれてしまう大晦日。それでもやっぱり、無条件に嬉しくなってしまうお正月。もういい年の大人になっていても。

そんな空気が見事に活写されている、ちょっと不思議な短編です。

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