手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
渡辺 茂男
寺町三丁目十一番地 (1976年)

渡辺茂男さんの経歴や年譜を確かめようと思って出してきた『寺町三丁目十一番地』。ついでに中味も久し振りに読み直してみたら、子供の頃には特に何とも思わずにいた場面が目に止まりました。
昭和10年代の地方都市、男の子達がチャンバラごっこをする場面。中学生3人に小学生10人です。弟どもを遊ばせてやる、という意味合いもあるものの、中学生がチャンバラごっこ。今どきの13、14歳と違ってほんとに「子供」なんだなあという感慨がありますが、さて、このチャンバラの設定が、新選組vs勤皇の志士なんですね。


 交番からいちばん遠い感応寺の墓地の中央に立つ桐の木の下が、武を近藤勇隊長とする新撰組の屯営だったのです。
 屯営には、副長の土方歳三ことバー黒猫のあっちゃんが待っていました。あっちゃんは、いつも軍資金がゆたかなので副長にさせてもらったのです。


この「させてもらった」に注目。この子達にとって新選組、決して「わるもの」の扱いじゃないんですね。中学生3人が近藤・土方と鞍馬天狗というそれぞれのリーダーの役をとって、パン屋やお菓子屋の子(つまり食糧を供給できる子)は新選組幹部。その他のチビどもは「その時どきの貢物や人数のぐあいで新撰組の配下にさせてもらえるか、さもなくば勤皇方の浪人」という言い方は、明らかに新選組のほうがいい役だという扱い。何しろこの子達の鞍馬天狗ときたら、


 この鞍馬天狗は、いつでも新撰組にとり囲まれ、ずたずたに切られ、なぐられ、あげくの果てに桐の木にしばりつけられるというはかない最期をとげるのでした。


ひど過ぎる(笑)。
こんな有様なので、グループ分けをしようとしても、誰も勤皇方になろうとしない。しょうがないので鞍馬天狗が強引に指名し、近藤勇が脅して、ようやく、「ちぇっ、いつでも、やられる方ばっかじゃん」としぶしぶ立ち上がるという具合(笑)。
チャンバラごっこの筈がつい本気の兄弟喧嘩になりかかったところへ、紙芝居屋さんが来て決闘はお預け。紙芝居の中では、正しく(笑)鞍馬天狗が新選組をやっつけてます。
この場面、現代に翻案するなら、幕末もののロールプレイングゲームでもやってるってことになるのかなあ(笑)。

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