手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
松谷 みよ子, 司 修
ふたりのイーダ
毎日ニュースを観ていて、どうにも釈然としないこと。イスラエルのレバノン攻撃です。
兵士2人が拉致されたことへの報復行動なんだそうですが……兵士、軍人っていうのは、危険な目にあうのは覚悟の上でなるものじゃなかったの、という気がするんですよ。そういう人2名を取り返すためと称して、軍事施設でも何でもないところを爆撃して街を破壊しちゃう訳? 妊婦子供年寄り、全くただの民間人でしかない人を何十人も何百人も殺しちゃう訳? そりゃないだろ、としか思えない。
しかもやりきれないのが、これをやってるのがイスラエルだっていうことで……迫害とか虐殺とかいうものの辛さは骨身にしみてる筈の人達じゃなかったんですか。自分が迫害されるのはよくないことだけど、自分が他人を迫害するのはいい訳? 何だかなあ……。
と嘆息しつつ、8月に入ったせいか、ふと連想が飛んじゃいました。これだもの、広島・長崎発の反核平和運動もなかなか広まらない筈だよなあ、と。
インタビューなんか読んでると、広島・長崎の被爆者の方って「私達を最後にして下さい」って言うんですよ。世界中どこででも、もう核兵器は使われてくれるなと願って運動をしている。でも外国なんかでは、そこを判って貰えないことがあるらしいんですね。「こんな目にあわせたアメリカに報復したいのか」と訊かれることもあると聞きました。話の根本が通じてない。
戦争とか原爆とか、創作の材料にするのはなかなか大変過ぎる題材です。主張は判るけれども小説としての生気に乏しかったり、重た過ぎてうまく物語の中に適合していなかったり。
こういうハードな題材を扱いつつ、しなやかで魅力的な作品を書くのに長けてるのが松谷みよ子。この『ふたりのイーダ』は、子供の頃、どういう内容かは全く予備知識なく読み始め、たちまち引き込まれました。
お兄ちゃんと妹、真夏の子供を活き活きと描き出した童話です。2人が出会ったのは、誰もいない家の中を歩き回りながら持ち主の女の子を待ち続けている、喋る椅子……どきどき、わくわくさせられるファンタジーです。そして、静かに迫ってくる、戦争、原爆というものの姿。
声高にスローガンを叫ぶだけなら、何もわざわざ小説の形にする必要はないんですよね。この作品には、小説の形でしか語れないものが詰まってます。
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