手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
高村 薫
新リア王 上
やっと読了しました!
この前、『晴子情歌』を参照しながら読まないと、と言いましたが、下巻に進んだ辺りから、そんな悠長なことはやっていられなくなりました。老代議士の父と僧侶の息子、静かな緊張感をはらんだ対話がぐんぐんと盛り上がりを見せて行き、一読巻を置く能わざるとでもいう状況になったのです。
いやあ、おっもしろかったなあ。
あ~るさんに教えて頂きましたが、このシリーズ、間もなく続きがスタートするようです。『晴子情歌』だけの段階ではまだ判りませんでしたが、きっと今度も彰之が狂言回しなんでしょうね。『晴子情歌』では、母からその生涯を語る手紙を受け取る青年でした。それから10年、母が亡くなった後の今作では、戸籍上は伯父である父・栄と初めて面と向かい合い、その代議士としての生活を聞く禅僧でした。そして今度は……何度も影をさしながら、本当に登場することはついに一度もなかった彼の息子との物語になるのかな。「福澤一族」はその後どうなっているんでしょう。
このシリーズ、時代考証に特徴があります。『晴子情歌』の時は、いわゆる戦前・戦中のことなので特に気にしていませんでしたが、今作で気がつきました。栄が自分の政治家人生を語るくだり、小説等でありがちな「民自党」なんて名前は使わない。自民党、と実名です。竹下登に後藤田正晴、金丸信に宮澤喜一、実在の代議士名もばんばん登場。「〈灰色高官〉もおれば、『文藝春秋』で失言して文相の椅子を棒に振ったばかりのタカ派や、ラスベガスで大賭博をやってきたようなやくざもいる」……うわー、まさか皆さん、20年も経ってから小説の中で我が愚行を蒸し返されるとは夢にも思っていなかったでしょう(笑)。
実際の出来事と実在の人物がきっちり出てくるので、作中時間当時の青森県の政界地図が現実にはどうなっていたのか、調べてみたくなっちゃったりしました。ひょっとして福澤栄や重森幸七のモデルに当たるような人がいたのかも?と思ったりして。
ところでこれもあ~るさん情報。初期高村作品のスター・合田警部が出てくるらしいというんで注意して読んでたら……出てきました、ほんとに! 時系列からいって、まだヒラ刑事であろう合田がちらりと登場します。高村さんってば意外にお茶目(笑)。
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