飲む日焼け止めってどうなの? :ビタミンCは飲む日焼けどめです | 青山ヒフ科クリニック院長Dr.亀山のオフィシャルブログ

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表参道にある青山ヒフ科クリニック 院長 亀山孝一郎のブログです。

先日、友人から、飲む日焼け止めってどうなのかな?というメールが来ました。
その製品はOOOケアという植物エキスです。
この植物エキスが色素沈着の原因となるUVAを除去するので、
飲む日焼け止めになるのだそうです。

調べてみると、製品にはUVAを吸収する植物エキス以外にサブとしてビタミンC、E、リコピン、ルティンが
配合されています。
これなら、サブだけで間違いなく効果を発揮します。
この製品に配合されている、ビタミンやリコピン、ルティンは強力な活性酸素の消去能を持っています。

紫外線が肌にダメージを与える際には、2つのメカニズムが考えられています。

1)ひとつは皮膚に活性酸素を生じて、活性酸素を介してダメージを与えます。
UVBやUVAがこれにあたります。

2)もうひとつは、高エネルギーのため、遺伝子に直接ダメージを与えます。
波長が短くエネルギーの高いUVBがこれにあたります。

1)の作用はビタミンC、E、ルティン、リコピンでブロックされます。
2)の作用はビタミンCがブロックします。

実はビタミンCをあらかじめマウスの皮膚に与えておいて、UVBを照射すると遺伝子のダメージを
20%まで低下させるという報告があるのです。

ビタミンCは上記1)2)の両方をブロックするのです。
ただし100%はブロックできません。
ですからビタミンEやリコピン、ルティンで100%に近いようにしようということですね。

ただ、皮膚に活性酸素を消去する成分があったとしても、紫外線を浴び続けると、活性酸素の
消去能力が低下し、肌にダメージを受けます。
飲む紫外線だけでなく、サンスクリーンを肌に使用すること、防止を着用することが大切です。

僕はよくゴルフをしますが、ビタミンC、E, B,、ハイチールを毎日内服してリコピンを含む
野菜ジュースも毎日たっぷりとっています。
もちろん帽子、サングラスサンスクリーンを使用します。
サンスクリーンだけを使用する他のゴルファーに比べて、はるかに焼け方が少なくなっています。

青山ヒフ科クリニックの患者様で、ビタミンCのイオン導入をしてからハワイにいって、いつもと同じように
行動したけれどまったく、焼け方が違って黒くならなかったという患者様がいます。



このことからビタミンCは、紫外線が肌にダメージを与えるのを防ぐのです。