探し物 2

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通り過ぎるライダー達はキラキラしている。
 
 
探しているのはね
 
どうやったらあんな風に楽しく走れるのか
 
だたそんだけ
 
 
 
 
 
春待ち桜は花開いていた。
 
標高1000メートル付近にもようやく春が来た。
 
 
 
 
遮るものの何もない空の光を浴びて
 
遅い春を喜ぶ桜の木。
 
それと
 
 
 
 
 
その向こうに広がる東京の景色。
 
最近ここで都内を眺めるのが大好きになった。
 
凍てつく寒い日なら見えるスカイツリーも、春霞の中ではぼんやりしか見えない。
 
 
 
 
ぼんやり景色を眺めていると、先ほどのSVさんが立ち止まってくれた。
 
「もしかした以前赤いバリオスに乗ってた人?」
 
そ・・・そうかも(;^_^A?
 
「俺、このバイクに乗り替えたばっかりだった頃に追っかけてみたことがあるよw」
 
あ、もしかして・・・
 
たまに八の字やってる方?
 
「そう、それ俺だw」
 
 
 
 
 
 
 
オーナーさんは4輪でレースをやっていた方でした。
 
「長谷見さんは俺の先輩。元々2輪出の人だからツーリングなんかも行くんだよ(^_^)」
 
ハーレーで来てとんでもない走りをする長谷見さんの話を聞いたりしてw
 
以前cheese&oliveで出会ったことがあった。
 
「上手く走りたければできるだけ細いタイヤで走ると良い。」
 
とは長谷見さんの信条らしいですが、ハーレーで走っても速い人は速いそうな。
 
 
 
 
 
オーナーさんは60歳の方でした。
 
「3年前に買ったんだ。」
 
何故このバイクに?
 
「最近のインジェクションのバイクは手の入れようがないからキャブで探したんだ。それに」
 
それに?
 
「ABSもトラコンもないバイクを自分の腕で走らせるのは70馬力ぐらいまでがせいぜい。もっとも自分の技量では、だけどね(^∇^)」
 
思わず100馬力以上のバイクを何とかしたいと思っている自分を恥じた。
 
 
 
 
 
「初期のインジェクションか。走りにくいよね。」
 
やっぱりそうですか。
 
「あたりがつき過ぎるんだよね。」
 
良くわからない( ̄_ ̄ i)
 
「自分はビューエルの2000年モデル乗ってたことがあるけど、普通に乗る分には良いけどサーキットでは怖くて開けることができなかった。」
 
どう頑張っても250ccに勝てなかったと言う。
 
 
 
 
 
 
若かりし日の話から今日のバイクの考え方を色々お話してもらった。
 
「自分は70馬力のこのVツインを自分でコントロールしたい、使い切りたい!」→サーキットで
 
 
そう話してくれたオーナーさんの走りを見てみたくなった。
 
どうせ見えないだろうけど、ちょっとだけ後ろ走らせてくれないだろうか、とお願いしてみた。
 
 
様子を見た後は私が無理しない速度に合わせて走ってくれている。
 
Vツインの瞬発力にはいつも驚かされる。
 
 
 
 
「みんな雑誌に踊らされているんだよ。足回りのセッティングがどうとか言うけどね。体の大きさや乗るバイク、走り方・・・みんな感じ方だって違うんだ。」
 
でもバイク乗りが集まると出るようなお話ですよね。
 
「一番いけないことがなんだかわかるかな?」
 
(´・ω・`)?
 
「そのバイクのノーマルの状態を知らないくせに高価な部品を付けて乗り味を変えてしまうこと。」
 
なるほど
 
「カッコいい、それも大事。それが楽しい人はそれでいいんだろうね。でも俺はこのバイクをコントロールして使いこなしたい。」
 
 
 
 
 
 
 
「使いこなしたい」
 
と言うのがどういうことなのか、その走りでまざまざと見せてもらった。
 
一口で言うとこうだ。
 
250ccを振り絞って走るのと同じことを650cc70馬力でしようとするようなものだ。
 
 
それは真似できないけれど
 
もしかしたら探しているのはそんな情熱なのかもしれない。
 
 
自分はこのZ750をコントロールする、なんてこと考えたことあったろうか。
 
いや・・・
 
パワーに甘んじてただ乗せてもらっているだけに過ぎない。
 
 
 
 
 
あのバリオスで得る喜び
 
それは自分のコントロールで走っている、その実感なのかもしれない。
 
 
今の私には750ccは手に余る相棒なのだろう。
 
と言うより乗りこなせる日なんて来ないのかもしれない。
 
 
だけど・・・
 
そんな探し物をしながら長い事一緒にやっていけたらそれもいいのかもしれない。
 
 
 
ペタしてね
 
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