私は、
『やりたい』と思ったら、
とりあえず、
すぐやってみる。
ええ。
なんでも。
おかしなものに興味を持たなければいいが、
こればっかりは、
出会いだからね。
同じ習い事でも、
頂いた役に必要で,
仕方なく。
これ、
続かない。
9割それ。
ドンはまりは、
1割。
続かなかった9割の中に、
『習字』ってのがある。
これはなんで始めたかっていうと、
テレビで、
もっくんが映画の賞をとったときの番組で、
もっくんが原作者に宛てた手紙の字が美しくて、
感動したから。
『美しい字』ってのは、
その人の価値をあげるよね。
私みたいな、
ほげ~っとしたヘナチョコ女優でも、
ビシっと見えるんじゃないかと思ってね。
(↑だったら芸を磨けよ。)
それで、
2秒後には、
『ユーキ○ャン』の、
『毛筆講座』に申し込んだわ。
「凛さん、
サインしてください。」
「ええ。
いいですよ。
ちょっと待っていてください。」
そう言って鞄から硯と筆をとり出し、
おもむろに正座をした私は、
墨をすり出す。
(↑迷惑だから。)
そんな日を夢見て、
何枚も何枚も、
字を書いたわ。
1日だけ。
3日坊主?
何よそれ。
3日続いたんでしょ?
すごいじゃない。
私ね、
習字1日。
最短記録。
だってさ、
(↑出た。だってさ。これを言う人は大体ダメ。)
書いた後の後始末は面倒だわ、
書いた作品を乾かすのは場所とるわ、
私の傑作の上にリュンは寝てるわ。
ホントやんなっちゃうのよ。
あの日から、
道具の入った箱は、
ちょっと高級なリュンの爪研ぎになっているわ。
あれから、
3年ほどたったある日の夜、
明日、
娘の学校で習字の筆が要るのに、
用意していない。
と、
友達が困っていた。
習字の筆?
習字の筆なんて、
何処に売ってんだよ?
習字屋さんか?
もうやってないよね。
習字屋さん。
どうもピンとこない、
『習字の筆』という言葉に、
アホみたいな顔をしていると、
ふと思い出した。
「・・・あるよ。
家に。
習字の筆。
1回使っちゃったけどあるよ。」
と友達を家に連れてきて、
習字の筆を渡す。
「いいの?
全然使ってないじゃん。」
私は考える。
いいのか?
もうやらないだろう。
ここまでやらないんだから、
やらねぇだろう。
もしやりたくなったら、
買えばいい。
もしやりたくなったらね。
さようなら、
私のちいさな夢。
「いや、
1回使ってあるの。
いいのいいの。
使ったので悪いけど。
使って使って。」
「ありがとう!!」
筆を持って、
想像を絶する大喜びで帰って行く友達。
筆も喜んでいるよ。
まっすぐぴんと横になったまま、
いつ使われるか、
永久に使われないかわからない、
暗い箱に入っているより。
つかの間の夢を、
ありがとう。
つったって、
1日だけどね。
そんなこたぁ、
すっかり忘れていたある日、
友達から、
筆のお礼だと、
いただいたプレゼント。
こう見えて、
割と健康を気をする私には、
なんだか得した気分。
なんでも無駄じゃねえな。
筆を持っていてよかったじゃねえか。
キレイになります。
あ、
まだ家に、
硯もありますよ。
ご連絡ください。















