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日曜日。

朝4時半に、強い雨音で目が覚める。


洗濯物をとりこんで再び眠りにおちた瞬間、朝4時58分、ナオヤ君からの電話。

「おはよう、リョーコさん。残念だけど、湯河原も降ってるよ。この強い雨だと、岩の状態がよくないので、今日はクライミングは中止 だよ・・・」


この「朝からバッドニュース」は、今年何回目だろう。


クライミングは、他のどの外遊びよりも、雨が大敵だ。

それなのに、今年の週末は、驚くほど、雨、雨、雨。半分以上のクライミングが中止。

雨が大切なことも、自然に逆らえないことも、頭じゃ分かっているけれど・・・。


今日、参加予定だったメンバーに至っては、4月から、もう今日で4回目の雨天延期、の憂き目にあっている。4回も!! 普段はふざけて、彼らの連絡には「雨ンバーの皆へ」なんて呼んでいるけれど、


さすがに4回目になる今日は。


せっかく、せっかく、

大切な休日の1日を、楽しみに空けて待っていてくれたのに、朝も早くから電話して、この残念なニュースを伝えるのは、彼らの気持ちを思うと、超重量級に気の重い電話だ。1日が暗くなる。


いきなり予定空白になる1日は、仕切りなおすの、気持ち立て直すの、大変だよね。


朝早起きさせちゃって、眠いよね。


ごめんなさい。


でも、どうか、もうクライミングなんて、地球探検隊なんて、どうでもいいや・・・って思い始めないでください。


5回目の正直で、

次は、照りつける太陽と、乾いた岩の、最高の1日を、設定します。


その前に、ナオヤ君には、神社にお祓いにいってもらおう・・・。私もか・・・。




頼む!梅雨明け。