春の野原を
春になると必ず思い出す光景があります。
子供の頃、母と一緒に出掛けた思い出です。
当時、私が住んでいた梅須賀という町はド田舎で
町内に店は一軒しかなく、そこで賄えるのは
豆腐、日用雑貨、調味料、パン、菓子、インスタント麺くらい。
肉や魚、野菜は手に入りません。
それらは少し離れたスーパーか隣町の市場まで行かないと買えないのです。
春の暖かな気候になると、母はよく私を隣町の市場まで歩いて連れて行ってくれました。
タンポポやれんげ、土筆の生えた野道を歩き、小川を越えて隣町へ。
市場で必要な物を買い、その際に必ずお菓子かジュースを買ってくれて
帰りは母と一緒にそれらを食べながら家へと向かいます。
何でもない日常の一コマですが、とても嬉しくて楽しくて温かくて
未だに記憶に鮮明に残っています。
さあ、明日から4月です。
もう完全な春です。
重苦しいコートを脱いで
久々に母と一緒に買い物へ行こうかしら?
春の野原を歩くのは難しいので
名古屋の道路をケッタで一緒に。。。
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