青木道弘ブログ

舞台人青木が見た! 聞いた! そして、感じた!


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今朝、祖父が他界したという連絡を受けました。

また、1人偉大な漢がこの世からいなくなりました。

父が腎臓の病気であった事もあって、お爺ちゃんっ子だった私の目から見た祖父は、大正15年生まれで、大柄で力持ち、信じた事をガンコなまでに突き進む、まさに時代を駆け抜けた漢だったように思います。

小6で淡路島を出て、丁稚奉公に赴き、16歳の頃からの太平洋戦争では、海軍の造船所で電気関係を担当していたそうです。

よく聞いた話の中で特に多いのが、幻の戦艦信濃の話と満州に飛ばされた時の話。

昭和20年初夏に広島の造船所で軍の任務についていた祖父は、弱き人をいじめる上司に激怒、その罪で満州に飛ばされたそうです。

そこで終戦。

祖父は広島ではなく満州で迎えた終戦を、「わしはまだ生かされたんかな」と思ったそうです。

私が幼い頃、よく家の手伝いをしていたのですが、決まって戦艦の話や、山本五十六の話など、とにかく、海軍話をよくしてくれました。
何度も、何度も、同じ話を嬉しそうに誇らしげに、または怒りながら話す祖父の横顔を見ながら、懸命に日本のために命をかけた、という想いが溢れていたのを覚えてます。
あと、幼心に海軍と陸軍は仲が悪かったんだなというのはよくわかりました。

ただ、満州から日本に帰ってくる、引き上げの事は絶対に語ろうとはしなかったです。一度だけ、悲しい目をしながら「まあ、恨みというのはぶつけたら膨らんで返ってくるしかないんや」と、言っていました。

その後、割と大手の会社に就職していたのですが・・・。


うちの実家は天理教の教会でして、祖父は、その初代会長でもあるのです。

私の曽祖母が天理教に入信致しまして、当初、祖父は猛烈に反対で、「母は騙されとる」という事で、怒りいっぱいに天理まで趣き、化けの皮を剥がしてやろうとしたそうなのですが・・・ミイラ取りがミイラになって帰ってきたというか、とても感服し、その勢いのまま、引き留める上司を振り切り、会社を辞め、無一文で天理教一筋になったそうです。ガンコです…。

祖父曰く「わしが生かされた理由。」それが、天理教との出会いだったようです。

そこからはいわゆる、布教の時代というやつで、祖父と祖母は想像を絶するような生活をしながら、布教活動したそうです。今の私も飯を買えない時があるくらいの酷い生活ですが、それでも前向きに生きられるのは祖父母の話を聞いていたからかなと思います。まあ、私の生活と比べるのはあまりにも失礼ですが。

その祖父母の一心の布教活動の甲斐あって、私が生まれた頃には、祖父は天理教の会長さんでしたから、私も物心ついたら、お爺ちゃんではなく、会長さんと呼んで、敬語を使ってました。まあ、うちは母親以外の目上の人には敬語を使わないと、どえらく怒られる家でしたが。

うちの実家は淡路島の山の麓にありまして、とにかく、体力があって力持ちの祖父に、小学校低学年のうちから、庭作り、チェーンソーの使い方、薪割り、将棋、麻雀から、歴史本、大河ドラマ、和楽器まで、様々な事を教え込まれました。

今、歴史エンタメ作品を書いたりするのは、間違いなく祖父の影響かなと思います。

当時、巨人ファンの私を無理やり近鉄ファンにしようと近鉄帽を買って私に被らせたり、

家の付近にある竹藪でマムシが出たら、一目散に走ってきて退治してくれたり、

常に「男は坊主や!」という事で、少しでも髪の毛が伸びたら、すぐに私の髪にバリカンを当てたり(※祖父は単に自分がハゲだったからではないかとも思う。)

たまに、本当にたまにドライブに連れて行ってくれたり

病気の父が出来ない事を祖父に有り余るくらいやってもらった気がします。

その時は会長さんではなく、祖父なのです。


ただ、父「達」と祖父「達」が上手くいかなくなって、父にいよいよ死期が迫ってからもいざこざは収まらず、父がそのまま他界して、葬儀に祖父は父親としてではなく、会長さんとして参列してたので、心が疎遠になり、特に私は忙しいのもあって、実家自体も遠ざかったように思います。

父も祖父も自分の気持ちそっちのけで、人の事を想いやって、お互いに想い合う事が出来なかったんですね・・。

何度も、「道弘はどうしてるんや?」と、祖父が言っていると、他の親族から伝言はもらってたんですが。

何度も何度も・・。

その矢のような催促に負けて、何度か実家に帰ったのですが、祖父は昔のように海軍や将棋や歴史の話ではなく、ずっと父親とのいざこざの件や、耳にタコができるくらい聞いた天理教の本に書いてあるような教えを延々と話していました。

そして、稀に顔を合わせてもあいさつ程度、そして完全に実家に帰らなくなって祖父の他界。

まあ、実家から遠ざかる、ましてや、祖父と距離が開くなんて、一般的な事だとは思うのですが、うちは一般的ではない家やし、お爺ちゃんっ子なので、やはり多く感じるものがあります。

今、どんな顔して祖父と会おうかなとも考えたりしてます。

多くの人生がある中で、祖父は幸せな部類に入ると思います。少なくとも父よりは。

ただ、人生とはプラスマイナスゼロなんだなとも思います。

祖父に多くの事を教わった私は、やはり考え方も古いと自分では思います。ただ、その考え方はとても気に入っています。

祖父と父。父の亡骸を見ているとき、一瞬、祖父が見せたあの顔は、やはり親子たる顔だと思います。

立場とはなんて人を難しくさせ、血とはなんと恐ろしく、魂とはなんて健気で愛おしいんだと、祖父と父の子として、いくつも、勉強させて頂きました。

もし、魂が天国と言われるところにいくならば、祖父も父もシガラミに囚われることなく、親子として、お互い飲めないお酒を交わしてもらえたらなと思います。

私もそんな漢同士の飲めないお酒の席に入れるよう、残りの半生を精いっぱい古臭く生きたいと思います。

青木弘、万歳!!!!青木伸一、万歳!!!!

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ミステリー×コメディ
「13~招かれざる客人~RADICAL」

作・演出 青木道弘(Artist Unit イカスケ)

【日時】(全5公演)
2016年
7月8日(金)19時30分
7月9日(土)14時00分/19時00分
7月10日(日)★12時00分/16時00分

・受付は開演の45分前、開場は30分前より
★イカスケ無料託児所あり

【料金】(全席自由/税込)
前売り一般 2500円
当日一般  2800円
高校生以下 無料(各回10名まで)要予約

5月23日より一般発売開始

★★先行予約は5月13日(金)!!★★
5月13日(金)~5月22日(日)までにご予約いただいた方には「え?今更、それ!?」と思わず言いたくなるものをプレゼント!!
プレゼント詳細は5月16日19時半より発表!!


【チケット取り扱い】
・CoRich http://stage.corich.jp
・イカスケ直通予約 ikasukeaoki@gmail.com もしくは09036516239(青木)
 お名前・日時・人数をお知らせください。留守電の場合、ご用件をお入れください。


【劇場】
大阪市立芸術創造館
大阪市旭区中宮1-11-14/06-6955-1066
http://www.artcomplex.net/art-space
(地下鉄谷町線「千林大宮」駅/京阪「森小路」駅より徒歩約10分)

【出演者】
今井つづる
川村和正
青木道弘
(以上、Artist Unit イカスケ)

浅田武雄(O.Z.E@大阪)
小出太一(劇団暇だけどステキ)
広川文(モダンペニフェッツェショコラ)
丸山真輝(イズム/劇団壱劇屋)
空山知永(劇団空組)
卯津羅亜希(劇団空組)
植松友貴(劇団空組)
叶依(劇団空組)
和田雄太郎




【Artist Unit イカスケとは!】
過去に漫才コンビ「ザビエル」として活動していた青木道弘と櫻井心平が、2010年に立ち上げた多角的なエンターテイメントを掲げた演劇主体のユニット。
メンバー全員が役者経験をもちながら、それぞれにジャンルの違う得意分野を有するのが特徴。

【あまり参考にならないPV集】

vol.1


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奈良に帰ってきて、ようやく東京公演が終わったな、と。

余韻に浸る暇もなく、今日はさっさく現場で、日常に戻りました。

今回の東京公演はプロデューサーの安本さんが走り回ってくださったおかげで、メディアや業界人の方々に多数ご来場頂けまして、いろいろとお褒めのお言葉を頂いたんですが、後日、改めて、宝塚歌劇団の総指揮の先生と演出の先生のお言葉を頂きました。

脚本、構成、演出意図をきっちり汲んでくださった上で、駄目だしとアドバイスと良いところをお話しくださいました。正直、見た目はちょっと高貴な普通のお婆ちゃんといった感じなんやけど、当たり前やけど、全てぐうの音も出ないお言葉集でした。

やってる事は面白いということで、小劇場で培ったものももう一つ二つレベルアップすればどうやら通用しそうです。

とにかく世に出て良い悪いの評価をされるところまで早くいきなさい、と。関係者も紹介するからDVD観てもらって評価をもらいなさいという事で、、、、さすが宝塚の総指揮、愛が溢れてます。

宝塚を一度も観た事がないんやけど、と思いながら、やっぱ、ホンマに上手くなるには、演劇だけやったり、観たりだけじゃ難しいんだなと改めて確信しましたね。

イカスケになってからは特に多角的にやってきて、昔は何がやりたいの?ってよく言われましたけど、普通に漫才だけやってたら、宝塚の先生から作品の駄目だし頂く事なんてなかったわけで、山の登り方は千差万別、でも頂上は一つ。景色が違うだけでどんな道を歩いてる人とでも通じるものは多々ある。ってところかしら。

今回の公演は本当に人生の縮図のようで、日々いろんな感情が大きなうねりとなって、瞬間瞬間はちきれそうになってる時もあったけど、座組みのみんなのお陰で全て乗り越えられました。小劇場の役者はホンマ凄いよ。恩返しは必ずしたいし、特に、、特に悔しい想いは必ず忘れないようにして、まずは評価されるところまでいけるように今日から精進していこうと思います。

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