2012-01-25 09:39:19

「林家正蔵 悋気の独楽」

テーマ:社長日記

   「目黒優申会・賀詞交歓会」 第一部は 吉例 「笑門来福寄席」、今年は 「林家正蔵師匠」 をお招きしての開催

   「会長新年挨拶」 に加え 「正蔵 プロフィール紹介」 (間違いご無礼が有りましたら、ご容赦願います) も
   私の役目になりました。      
     
     昭和の爆笑王 初代林家三平長男として生まれ (次男が昨年二代目襲名)、祖父が七代目正蔵、
     母・姉もTV等々ご活躍 「日本一有名な御家族」
     2005年3月 九代目正蔵襲名の前は 「こぶ平」 でおなじみ (「小太り」 から付いたと聞くが、ご本人は
     余り好きではなかったのかな?)
     私も、偶に伺う 「ねぎし三平堂」 が、名所でございます!
     三平師匠の 声で 「いま、いらっしゃるんじゃないかと 噂をしておりました!」 と迎えられ、階段を上がると
     「体だけは、お大事にお願いします」 と声を掛けられ、帰りには 「なるべく帰らないように お願いします!」
     三平師匠の修業研鑽の様子が伺えますので、根岸方面に居らしゃったら、是非お訪ね下さい。
     華の有る・粋な色気の有る噺家が最近少なくなりましたが、正蔵さんには 華が感じられます。
     噺家・名人は、住まいで 「桂文楽・黒門町」 「古今亭志ん朝・矢来町」 と呼ばれます。
     襲名以来 噺に磨きがかかり、将来間違いなく落語会を背負う名人になるだけの努力をされている
     林家正蔵師匠、「根岸」 と云えば 「九代目正蔵」 と成る日が近いのでは無いでしょうか。
     正蔵師匠には大勢のお弟子さんがいらっしゃいますが、「字画に拘る師匠」 で 「たけ平・たこ平・はな平・
     まめ平・なな子(私の贔屓ですが)・つる子」 と、皆 「字画を気にして」 ひらがなで有ります。 
     今日の落語会では、先ず 弟子の 「たこ平」さんが 開口一番に上がり、続いて お待ちかね 林家正蔵師匠
     の噺を愉しんで戴きたいと思います。
     お二人の高座で、姿が見えましたら拍手でお迎え戴き、座布団に座り一礼されましたら、もう一度拍手を
     戴ければと思います。
     正蔵師匠、ご登壇の際は 「待ってました!」 とお声掛けのうえ、大きな拍手でお迎え下さい
     それでは 開口一番 「林家たこ平」さん、よろしくお願いいたします。

   ここで高座に上がった 「林家たこ平」 さんが ボロボロに~ 叫び 爆弾
   「賀詞交歓会」 ですから、男性陣は全員スーツにネクタイ、女性の方々もキッチリとした服装で、
   気楽に噺を伺う 「寄席」 とは全く異なる雰囲気であります (高座から見渡すと、かなり異様に見えるでしょう!)
   「まくら」 が乱れに乱れて訳が解からなくなり、そのまま 『金明竹』 へ入って行きます。

   『金明竹』

    舞台は骨董屋、「与太郎キャラの小僧と客の噛合わぬ やり取り」 と 「初代正蔵(初代から四代目までは
    林屋) の上方口上」 との 二部仕立ての噺で、「口上」 は 噺家口慣らしとして 「寿限夢」 同様に必須噺
    「九代目正蔵」 は 「真打昇進試験」 で 「金明竹」 を掛けたそうです。

    「わて、中橋の加賀屋佐吉方から参じました。 先度、仲買の弥一の取り次ぎました道具七品のうち、
    祐乗・光乗・宗乗三作の三所物。 並びに備前長船の則光、四分一ごしらえ横谷宗珉小柄付きの脇差し、
    柄前は旦那はんが古鉄刀木と言やはっとりましたが、やっぱりありゃ埋れ木じゃそうにな、木ぃが違うて
    おりまっさかいになぁ、念のため、ちょこっとお断り申します。 次は、のんこの茶碗、黄檗山金明竹、
    ずんどの花いけ、古池や蛙飛び込む水の音と申しますぅ ありゃ、風羅坊正筆の掛け物で 沢庵・木庵・
    隠元禅師張り交ぜの小屏風、あの屏風はなぁもし、わての旦那の檀那寺が、兵庫におましてな、この
    兵庫の坊主の好みまする屏風じゃによって、表具にやり兵庫の坊主の屏風になりますさかいとなぁ、
    かよう お伝え願いまぁ」
    これを 早口に淀みなく一気に捲し立て三度繰り返す ここが見せ場・聴かせ処!
    (「たこ平」 さん、次第に調子が出てくるが・・・時すでに遅し)

   道具名品
    祐乗・光乗・宗乗 (後藤家・刀装具後藤彫、京都代々の金工、祐乗は足利義政に仕える)
    三所物 (刀剣の付属品 目貫めぬき・笄こうがい・小柄こづか)
    備前長船則光 (平安時代から刀剣製作が盛んな備前国の中でも、邑久郡長船物は名作が多く、則光は名工)
    四分一ごしらえ (銅三・銀一を混ぜた合金、暗褐色で美しい特別な光沢、朧銀)
    横谷宗珉 (江戸時代の彫金師、装剣金工の宗家である後藤家の下職として、江戸町彫り・絵模様を表す線の
    片側を垂直に彫り 他側を斜めに彫る 片切彫を考案)
    古鉄刀木 (マメ科高木 鉄刀木たがやさん、黒と赤の紋様がある堅牢美麗の銘木)    
    埋れ木 (埋もれ半ば炭化した亜炭、宮城県広瀬川産が著名)
    のんこの茶碗 (京都楽焼代々の中でも名匠である 楽本家三代道入の俗称)
    黄檗山金明竹 (福建省禅道場・萬福寺があり、竹稈は黄色・芽溝部は緑色・葉は白条の珍重される庭園竹)
    ずんどの花いけ (上下同じく くびれが無い 寸胴の花活)
    風羅坊正筆の掛け物 (松尾芭蕉真筆の掛軸)
    沢庵・木庵・隠元禅師 (沢庵・・・臨済宗の高僧、沢庵漬け、書画・俳諧・茶に通じ 書は茶席で珍重。
    木庵・・・明国より隠元禅師と来日、黄檗宗第二世。 隠元・・・日本黄檗宗開祖、宇治に萬福寺を創建、
    隠元豆を齎す、茶席の掛け軸として書が評価される)
    張り交ぜの小屏風 (三人の禅師の書き物を交ぜて張り込み、茶席で用いられる)


   「林家正蔵師匠」 は場数が違う、楽屋で 「青木さん、今日のお客様は 男性だけ?、ん~女性も少し混じる、
   優申会とは? 成る程、それで今日お見えの皆さんは 落語は聞き込んでおられる? それほどでも ん~
   はいはい、正月ですから笑いの多い噺が良い はい、解りました」・・・ここで 噺 を幾つか候補に上げ、
   控えから 「たこ平」 さんのウケ具合・コケ具合を見て高座に上ってきます。

   (「待ってました!」 の声が掛かる・・・正確には、私が掛けました)

   「え~、今の たこ平の噺は 無かった事でお願い申し上げます」
   笑点・黄色羽織師匠とのハワイ旅行の逸話? を語る 「私、英語は苦手ですが、師匠は三ヶ国語が堪能の様で
   英語・日本語・落語!」 と笑いを誘い、師匠の無茶苦茶英語も披露。
   会場の男女バランスを見極めて、「夫婦やきもち・悋気」 から噺に入って行きます。


   『悋気の独楽』

    店の主人が、夜お出掛けの様子・・・奥方に見つかり 「落語を聴きに寄席に行く、今日は 正蔵さんが
    出るから」 (ここでも、観客をくすぐる)
    妾宅に行くのだろうと見当をつけて、小僧の定吉に跡をつけさせる。
    定吉の尾行も簡単に見つかるが、妾宅まで追いかけ中に入れてもらう。
    口止め料の五十銭と 「旦那が、お泊まりかお帰りかを占う、綺麗な赤い独楽と立派な大きな黒い独楽、
    そして色の剥げた不気味な独楽」 を貰い、店に戻らされる。
    店に帰ると奥方から 「旦那は何処へ行ったのか? 妾宅であろう?」 と責められるが、「見失った」 と抗弁。
    しかし、うっかり帯に挟んだ五十銭を落とし、定吉にも 「お清」 をつけたと偽られ白状してしまう。
    「独楽」 も見つかり、今晩 旦那の帰宅を占わされる。
    何度遣っても、旦那の黒い独楽は綺麗な赤い独楽に寄って行ってしまう。
    悋気を起こし、更にもう一度占え!と云う奥方に、独楽を手に取った定吉が
    「あっ、旦那さんはお帰りになりません! 肝心の心棒・辛抱が狂っています!」 でサゲる。


   お礼に楽屋に伺うと 「青木さん、何で なな子知ってんの?」・・・あっ プロフィール紹介も聞いていたんだ~!


   第二部懇親会
   私は病み上がりで 酒は飲めず 「ホット烏龍茶」 のみ!
   料理も、各皿少しだけ戴き、生ものはパス!・・・・・何とも残念な宴席でありました ショック!

$あおき日和


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