葵塾のブログ

広報担当・小笠原が、日常のあれこれや学習のあれこれ、ちいさな物語を綴ります。


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「読書は一から百を生み、読解は一から一を導く。」


 これは、私の現代文の授業を初めて受ける高校生に、必ず伝えるようにしている言葉です。


 読書をしていれば読解力がつくと思っている方はとても多いです。

 私も、高校生のころは、そう思っていました。しかし、読書が大好きだったにも関わらず、現代文の成績は、いっこうに上向きにはならなかったのです。


 読書とは、自分の感情や経験などをもとに、作品を自分の感性で読むこと。

 書物は、私たちの記憶や感情を引き出してくれる魔法の鍵です。

 引き出してくれる記憶や感情はいいものとは限りませんが、それらによって、本はいろいろに姿を変えるのです。読者ごとにはもちろんですが、同一の読者であっても、読む年齢によって、また状況によってさまざまに変わります。

 それが、読書なのです。私は、経験や感情、知識が読書をより深く楽しいものにしてくれると思います。


 一方、読解とは、そこにある言葉をそこにある言葉から分析し、どのようなことを表しているか、何を示しているか、筆者が伝えたいのはどのようなことであるかを『読み取る』ことなのです。

 文系理系を問わず今まで学んだ知識、生活する上で学ぶ一般常識、言葉の持っているイメージなど、今の自分が持っているすべてのものを活用し、読み解き読み取るのです。

 そこに読解者の感情は必要ありません。自らの感情をも、読み解くためのヒントとして活用するのです。

 ただし、注意しなければならないのは、読み取ったことがらと、筆者が真に伝えたいことはイコールにはならないということ。

 あくまでも、そこにある言葉から読み取ったことなのだということなのです。


 結論を言えば、読解力は読書量とは関係ないということです。

 ただ、無関係ではなく、読むという動作に慣れること、知識を増やすこと、感性を育てることなど、読解にも繋がる要素がたくさんあります。

 読書の際には、自分の経験や感情、知識を活かし、有意義な本との語らいの時間を楽しむとともに、自分の知らなかったことをたくさん吸収してほしいと思います。

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