編み物とフィンランド | 青い光が見えたから - 16歳のフィンランド留学記

青い光が見えたから - 16歳のフィンランド留学記

「青い光が見えたから(講談社)」の筆者、高橋絵里香による
フィンランドの暮らしの記録。


青い光が見えたから - 16歳のフィンランド留学記




完全に、

ハンドメイドがマイブームとなってしまったようだ(汗)


服作りに加えて、

もう1つずっと前からやりたくて、

できないのがコンプレックスにもなりかけていたのが、

編み物(kudonta)だった。


フィンランドでは、

何も編んだことがない人はいないんじゃないかと思うくらい、

編み物が人気で、生活の中に浸透している。


学校でも、手芸の授業で習うことができるのはもちろんのこと、

他の教科の授業中に、編み物をしている生徒がいるのも珍しくない。

小学校から大学まで。特に、高校や大学は多いかもしれない。


手編みの靴下は、クリスマスプレゼントの定番だ。

親戚へは編み尽くしたので、孫のボーイフレンド・ガールフレンドにまで

編んでくれるおばあちゃんも。


2人も「今度教えてあげるよ!」と言ってくれる友達がいて、

編み物グッズを探しに、近所のスーパーに行ってみた。

普通のスーパーなのに、改めて見てみると、

思いのほか、編み物の棚が充実していてびっくり。


やっぱり好きな色で編みたいと思って

選んだのは、空色の毛糸。

フィンランドの編み物グッズのメーカーNovitaの

7veljestä(7人兄弟)というシリーズのもの。

そしてそれに合う、輪編み用の5本セットの編み棒(3.5mm)。


「よし、そろった」と思って、ふと視線を逸らしたら、

手編みの靴下の冊子を発見!




青い光が見えたから - 16歳のフィンランド留学記



めくってみて……ドキドキしてしまった!

すっごく素朴でおしゃれで、

かわいい靴下ばかり…!


これもまた、創立84年のNovitaが

発行したものだった。


友達が遊びにくるのが待てず(笑)、

YouTubeやネットで編み方を調べて始めてみた。

あんなにポピュラーな趣味なのに、

フィンランド語では意外とネット上の情報が少なかった。


やっぱり、これは

先生から、生徒へ、

親から、子へ、

祖母から、孫へ、

叔母から、姪へ


世代を通して受け継がれていく業だから。


編み物は、フィンランドでは

単なる趣味の領域を超えているところがある。

生活の手段でもあり、生きていく術だ。


高齢の人は、脳の活性化のためにもなり、

暗く寒い冬の間、家の中での楽しみは気分を上げてくれる。

何しろ、人を思う心で、編み上げられた靴下や衣服は、

北フィンランドの厳しい気候を乗りきるには、欠かせないのだ。


そう思ったらなおさら、やはりこれは

ここで生きていくために、

私も身につけたい技術だと思った。


ここでお見せできるような代物ができるかわからないけど(汗)

初めて挑戦している靴下。

今、ただこの単純に編むということが、

楽しくて楽しくて、たまらないでいる。






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