とりあえず始業の20分前には職場に着いて研修に集中することと、自分の体調管理を心がけとります。
案外男性の多い職場で、久し振りに男性女性入り混じった同僚と呼べる人たちがたくさんできて、第二の人生?をエンジョイ中。
そんなこんなでしばらく読書量は増えませんが、ぼちぼち少しは読書時間も作れる余裕が出てきたかな?ってとこでしょうか。
ただし、まだ読書に集中できる感じではないので6月は軽めの本が中心になりそうです。
5月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3895ページ
雨にもまけず粗茶一服ひとくちにいえば、<坂東巴流>という武家茶道の家元の息子・遊馬の<自分探し>小説なのですが、再読してみてもなお、脇を固める人々がユニークで、しかも茶道や武芸、京都の文化の蘊蓄も押しつけがましくなくさりげなく楽しめる、読後感のしみじみと爽やかな物語でした。表紙のかわいい文庫も再版されていて未読の方にはおススメです。
読了日:05月29日 著者:松村 栄子
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)いくつかの写真の謎を巡るミステリ風の物語で、高校生の少年を語り手にしたコミカルで甘い口当たりに惹かれて読み進むうちに、やがて心の中の軟いところをゆるゆると締め付けられるような家族小説の部分がクローズアップされてくる。そしてもうひとつ物語の軸をなすのは、当初社会人として大事なものをいろいろミスしていると見えた不動産屋の事務員・ミス垣本を見守る人々のつながり。近頃の世相や、社会の抱える問題にも触れながら、力いっぱい主張するんじゃなくて、あくまで小説の背景のように織り込んで描くさりげなさがいい。
読了日:05月18日 著者:宮部 みゆき
仮想儀礼〈下〉日本のごく普通の街中を舞台にし、信者には伏せているものの一介の元地方公務員の書いたゲームブックの世界を教義とし、その実は常識的な道徳の心得の訓示や身の上相談しか行っていない教団の元に集った、どこにでもいる若者や主婦、経営者というそれぞれに孤独を抱えた信者層をリアルに描いたことが人気の秘密だろうか。複数の人間を巻き込んだリアルな物語だけに、人や現代社会の内に抱えるドロドロとしたものや狂気が、よりヘヴィーに描かれた作品。
読了日:05月15日 著者:篠田 節子
仮想儀礼〈上〉感想は下巻で。シノセツはやっぱりおもしろい。
読了日:05月13日 著者:篠田 節子
サラトガ刑事の大手柄 (集英社文庫)サラトガに住む冴えない中年刑事がニューヨークでかつての恋人とその息子のために奔走するうちに、同時にこれからの自分の人生を模索していたことに気づく。抑えたユーモアとペーソスに満ちた詩人でもある著者の文章がいい感じ。手に入れば他の作品も読んでみたい作家。マイクル・Z・リューインなどお好きな方ににおススメしたい気分に。
読了日:05月09日 著者:スティーヴン・ドビンズ
ベーグル・チームの作戦 (岩波少年文庫)国を問わずごく普通の少年や子どもを持つ家庭が出逢う微妙な問題を交えながら、ユーモアたっぷりに描いた楽しい作品で、この母親と兄とのやり取りや、何かあるごとに台所の電気の傘を仰いで神に祈る(愚痴をいう?)彼女のしぐさには大人の方がにやにやしてしまう。私に物語好きの子どもがいたら、カニグズバーグ作品集(岩波書店)を子どもをダシに本棚に加えたい。
読了日:05月08日 著者:E.L. カニグズバーグ
サキ短編集 (新潮文庫)ロード・ダンセイニ『二壜の調味料』の解説で江戸川乱歩の評論の中に登場するとして引かれ"可憐なる残虐"として触れられた「スレドニ・ヴァシュター」は未収録。ごく日常の出来事を題材にした話からファンタジックなホラー、ミステリ風の話まで、21の作品全編がブラックでユーモラスでシニカルなオチと、そこに至る登場人物の心理や情景の鮮やかな描写で楽しい。日本のSFやホラー作家にも多大な影響をあたえたという「開いた窓」や「おせっかい」だが、「開いた窓」の方は折原一の『異人たちの館』にもちょうどそっくりな意匠が。
読了日:05月08日 著者:サキ
ロスト・トレイン舞台や登場人物といった"材料"や手段は違うものの、著者が創り出すこの世と異世界との<間>は、前作『天使の歩廊』と共通する著者独特のの作品世界。それだけ確固たる作品世界を持った著者であると言えるのでしょうが、アッ、この人こんなモノも書けるんだ!と次の作品あたりで驚かせていただきたいと期待する。鉄道を題材にした小説でいうなら優れた先人の紀行文などから受ける感動には及ばない。それと比べる方がおかしいけど、ついね。
読了日:05月05日 著者:中村 弦
すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)日常の何気ない情景を描いた数ページで魅入られるような、独特の文体のレトリックを駆使した美しい文章で綴られる。ひとつひとつの情景が心に沁みいるように読み進めるうちに、いつしかどっぷりと作品の世界に。時に暴力と死の伴う物語の中、少年と旅の道連れとの短いやり取りの描写や、恋人と待ち合わせた駅に向かう途中の子どもたちとの会話には、愛しささえ覚える名作。
読了日:05月04日 著者:コーマック マッカーシー
風は悽愴 (徳間文庫)心に闇を抱える三人の男が間接にも直接にも日本狼の生き残りを巡って命がけの闘いを繰り広げる辛口のハードボイルド。大人の"男"のための動物小説。
読了日:05月02日 著者:西村 寿行
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