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平成19年4月29日 朝9時頃
私の義父は家の壁にペンキを塗っている時、脚立から落ちて夜12時頃亡くなりました。
その義父からおそわった大事なこと。
『明日は平等にやってこない』
冷静に考えればあたりまえのことを
思い知らされた。
事故の連絡をもらい病院に行った時には、すでに意識がなく頭の中に溜まった血を手術で抜くことが説明された。
事故は傾斜がある不安定な場所で脚立を使用していた為、バランスをくずし転落。コンクリートに後頭部を強打していた。
手術後、もう処置できることがなく
呼吸はしているが最期を時間の経過と共に待つだけの状態になった。
親族が、かけより話しかけた。
目も開けれず、言葉も返せない状態で義父は泣いていた…
きっと『すまん』と思っていたんだと思う。
そして事故があったその日に
何のお別れの言葉を交わすことなく
あの世に旅立ってしまった。
数年前に、還暦祝いで義母の分と一緒に紅白のヘルメットをプレゼントしていた。
私の前職はヘルメットメーカーだ。
だから断言できる
ヘルメットを被ってくれていれば
絶対助かっていた。
今の私の仕事は安全のコンサルティングだ。
だから思う。
たかだか家の壁にペンキ塗るぐらいでヘルメットなんて被るはずがないと。
しかし死んでしまってからでは
全てが手遅れ。
この事故のあと、義母の事を心配して2年間一緒に暮らした。
私は見ていないが、義母は夜中に仏壇の前で泣いていたらしい。
そして、義母は、ペンキを塗っている時に何故もっときをつけるように注意しなかったのかと自分を責めた。
これを書いていると
安全のコンサルティングという仕事をしている自分が情けなくなる。
『明日は平等にやってこない』
義父が命と引き換えに私に教えてくれた言葉。
だから一日一日を大切に、
明日の朝、目を覚ますことが出来なくても自分が納得できる一日を生きることが大事だと思っている。







