『SAYURI』

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SAYURI オリジナル・サウンドトラック

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今年最後を締める映画として、
ピッタリの映画を観てきました。

あまり期待しないで観ましたが、
これは結構良かったです。

西洋の人が、良く撮ったものだな~、
と思いました。

製作は、あのスピルバーグ。

『カラーパープル』、『太陽の帝国』、
エンターテイメントの勇として、
ハリウッドを代表する監督が、
ヒューマニズムを前面に出して、
から回りする作品が多い中、
これは見応えのある作品でした。

芸者の着物衣装も、四季を感じさせる庭園も、
ためいきが出るほど美しく、違和感がありませんでした。

外国人監督がよくぞここまで調べて撮ったなと感心しています。

日本人でも、馴染みのない置屋の仕来りや、
舞子と芸子の違い、女衒、色町、
よくぞココまでと言った細かいトコまで再現されています。

チャン・ツィイーは、顔が小さく、前から思っていましたが、
中国人とは思えない位、手つきや、立ち居振る舞いも美しく、
ホント日本人以上に日本的な顔をしています。

映画でも、外国人が抱いている "Geisha" を、
「芸者とは何か?」という外国人の視点から、
描き、妬み、嫉み、裏切り、服従といった、深い哲学。

むしろ、この映画は、日本人の手によって、
世界へ配信するべき映画なのでは?。

「太陽に、もっと光りを、
 雨にもう降るなと言うようなもの・・。」
 というナレーションには、やられました・・。

スピルバーグさんは、ユダヤの血をひいている人で、
人種差別や奴隷制度に対する作品を多く手がけています。

そう言う中で、日本の寒村におけるシーンから、
借金苦で、幼子が身を売られ、
家族と離ればなれになる、
日本人以上に心引き裂かれる描写は、
海外の人にも通じたハズです・・。

ジャパニーズ・ゴシックの、
昭和初期の街並み佇まいを再現したオープン・セット、
あの情報量、凄すぎです。

またキャスティングもナイス!。

おカボ(パンプキン)役の工藤夕貴さん、
さすがハリウッド女優。
(一番の悪役は、彼女か?。)

SAYURIの少女時代を演じた大後寿々花ちゃん。
「おしん」を思わせる、可憐さ、健気さ、あの笑顔。
(守ってあげたくナっちゃう!)

職人ミッシェル・ヨーは、倍賞美津子にそっくり!。

桃井かおりは、もっと弾けても良かったのでは?。
(折角のハリウッドなのに・・実力はこんナモンじゃないでしょう)

ケンさん、役所さんは、さすが!。
納得のキャスティングです!。

あと、特別ゲストの「舞の海」さん、カッコイイ!。

相撲のシーンで、よりによって、小兵の力士を起用し、
現役当時の、ちょんまげ姿を見られるとは、
心憎い演出、ごっちゃんデス!。

今年も、色々な作品を観ました。

年間で、40本ぐらいですが、
思うに、マニアックな作品が多かったですね。

来年は、『フライトプラン』のような、
スペシャリスト(専門家)を起用した、
細部まで徹底したシナリオの作品や、
『ミュンヘン』のような、単なる殺戮モノを越えた、
ヒューマニズムや、タブーをうち破る作品が、
世界を席巻するようです。

来年もいい年でありますように・・。

みなさん、よいお年を・・!。


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