2008年07月12日(土)
医学生が試験を突破するためのリアルな勉強法講座
テーマ:Dr川田のリアルな勉強法講座
このごろ早朝や夜に医学部棟の中を歩いていると、神妙な表情をした医学部の6年生にしばしば出会います。
きっと、彼ら/彼女らの頭の中は、まもなく本番の卒業試験のことで一杯なのでしょう。
当たり前ですが、医学生は医師の資格をとらなければ、なにもはじまりませんので、ほとんど100%の学生が医師の資格をとることを目指しております。
つまり、みな医師国家試験を突破する必要があります。
従いまして、その実力があることを卒業試験で示すことができないと、卒業させてはもらえません。
それで皆、必死で勉強に励むことになるのですが、暗記だけでなく、症例実施問題もあって、症例を分析して必要な診断方法や治療法などを選択することも求められます。計算問題なんかもあります。
試験範囲の広さも半端じゃありません。内科、外科、産婦人科、小児科などの臨床全科とともに基礎・公衆衛生などの範囲もカバーしなくてはなりません。
ですので、私の頭にも「教室の黒板の照度は300ルクス以上必要である」などという20年前に覚えた公衆衛生の知識が残像のようにこびりついています(そのほかには、下水道の普及率などなど)。
これらの知識を取り除いて、その分あいた脳のスペースにもっと別の知識を入れたい!と思うのですが。
・・・ま、それはともかく、このように医学生の勉強は大変なのです。
とはいえ、これは医学生時代に限ったことではありません。
国家試験を突破して医師になることができて各科へ進むと、こんどは各科の専門医になるための試験が待っています。
たとえば、私の場合は、内科認定医の資格を取ったあとに、内科専門医や血液専門医の資格を取りました。
抗加齢専門医の資格は、分野が新しいこともあって資格試験自体が3年前からはじまったので、3年前の40歳のときに勉強して受験しました。
このように、医師は日々勉強するだけでなく試験とも現実的につきあっていかなければなりません。
これは残念ながら、避けて通ることはできません。
しかし!
ならば、逆転の発想で、医学生のうちから勉強のコツを体得して、試験に強くなればいいのです。
かつて高校生の頃、芸術家志望だった私は、いろいろありまして、けっきょく医学部に入りました。もちろん、ギリギリの成績でした。←いばるな!
はじめの1年間は、目的を見出せずにフラフラしておりましたが、やがて素晴らしい友人(この友人こそ本ブログでご紹介したことのある佐藤先生です)の刺激を受けて医学の勉強に目覚めました。
そして、勉強方法を工夫し続けた結果、成績はめきめきと上昇し、卒業試験は一番であったと記憶しています。これは自慢をしたいのではなく、勉強方法がいかに大切であるかを説明するために、あえて書かせていただきました。←ほ、本当ですとも・・・。
この勉強方法を身につけたおかげで、医師になって多忙の中でも、数々の専門医の資格もとることができたと思っています。
試験だけでなく、私のこれまでの人生の様々な面でも生かされていると感じます。日々の知的活動性を高めてくれて、まさにアンチエイジング的に「心改革」の面で一役担ってくれていると思います。
最近、勉強本がブームとなり、カリスマの勉強本がいくつも出てきていますが、これは大変素晴らしいことだと思います。カリスマたちが苦労して身に着けた具体的な技を1000円前後の安価で知ることができるのですから。
私の学生時代に、このような本があったらどれだけ嬉しかったことか(ただし、自ら工夫して見つけていくというプロセスも重要ですが)。
それらの本を最近読んでみて、私が20年以上も前に実践してきたことと重なる部分が非常に多く、たいへん感激致しました。そして、やはり勉強の目的それぞれに見合った勉強方法というものが確かに存在していることを確信しました。
医学の勉強でも、卒業試験や国家試験に対する勉強に関しましては、試験突破ということを目的としている点で他の試験に対する勉強法と基本的に同じであると考えます。
ですので、試験勉強はどうしても苦手、あるいは成績が伸び悩んでいるという医学部の皆さん(他の学部の生徒さんや資格試験を控えているビジネスパーソンの方々も)ぜひ、これらの勉強本を読んでみてください。
個人的には">「夢をかなえる勉強法」伊藤真(著)が好きです。「できる人の勉強法」安河内哲也(著)や、「最短で結果が出る超勉強法」宗司雅彦(著)などもおすすめです。
でも、いまはとてもそのような本を読む気にはなれない、あるいは、いまいち乗り気でない、という方は、まず私のブログを読んでみてください。これから、ときどきは勉強法に関するネタもお送りしたいと考えています。
題して、「医学生が試験を突破するためのリアルな勉強法講座」
まず、今回は「色別にして識別せよ
」ということにふれてみたいと思います。
臨床医学では、どの病気か見分けるための鑑別診断を要求されることが多く、このために間違いやすい病気の症状や所見の対比表を理解することが重要です。
しかし、ほとんど実際に見たこともない病気を鑑別するのはなかなか大変で、しばしば混乱してしまいます。とくに、試験で緊張していると、その混乱は度を増すばかりです。
そこで、このような対比を勉強するときに活用したいのが「色別にして識別」する方法です。
医学生なら(きっと)だれもが知っている潰瘍性大腸炎とクローン病の鑑別を例として解説します。
(ちなみに、教科書などで“必発”や“連続性”などの言葉の前に書かれてある「ほとんど」などという言葉は、試験の上では余計であり、記憶の妨げになるだけですので、ノートにまとめる段階でとってしまうことです。)
まず、黒字で書かれた鑑別表です。

記憶にまったくインパクトがありません。
そこで、赤のアンダーラインを入れる、という人がいますが、試験を前提とした勉強においては、これはあまりおすすめできません。

あとから見直すと、両者の区別が全くつかないからです。
それなら、片側だけにアンダーラインを入れたほうが、まだましです。

しかし、それでも、まだまだ記憶に粘りません。
そこで、このように両者の色を変えて表示することを考えました。

いかがでしょう?
この方法を使って覚えると、試験のときに緊張していても、「連続性」などの言葉を“色”のイメージとして思い出すことができ、迷わなくなるのです。
下のように、それぞれを色で塗りつぶしても、良いかもしれません。

この辺はお好みで。
膨大な量を記憶するときには、左脳はもう、イッパイイッパイ(汗)の状態になりますので、このように色別に識別して「右脳を利用して覚える」という方法は、大変利用価値の高いものだと思います。
まだこの方法を試したことのない方は、是非、トライしてみてくださいね!
きっと、彼ら/彼女らの頭の中は、まもなく本番の卒業試験のことで一杯なのでしょう。
当たり前ですが、医学生は医師の資格をとらなければ、なにもはじまりませんので、ほとんど100%の学生が医師の資格をとることを目指しております。
つまり、みな医師国家試験を突破する必要があります。
従いまして、その実力があることを卒業試験で示すことができないと、卒業させてはもらえません。
それで皆、必死で勉強に励むことになるのですが、暗記だけでなく、症例実施問題もあって、症例を分析して必要な診断方法や治療法などを選択することも求められます。計算問題なんかもあります。
試験範囲の広さも半端じゃありません。内科、外科、産婦人科、小児科などの臨床全科とともに基礎・公衆衛生などの範囲もカバーしなくてはなりません。
ですので、私の頭にも「教室の黒板の照度は300ルクス以上必要である」などという20年前に覚えた公衆衛生の知識が残像のようにこびりついています(そのほかには、下水道の普及率などなど)。
これらの知識を取り除いて、その分あいた脳のスペースにもっと別の知識を入れたい!と思うのですが。
・・・ま、それはともかく、このように医学生の勉強は大変なのです。
とはいえ、これは医学生時代に限ったことではありません。
国家試験を突破して医師になることができて各科へ進むと、こんどは各科の専門医になるための試験が待っています。
たとえば、私の場合は、内科認定医の資格を取ったあとに、内科専門医や血液専門医の資格を取りました。
抗加齢専門医の資格は、分野が新しいこともあって資格試験自体が3年前からはじまったので、3年前の40歳のときに勉強して受験しました。
このように、医師は日々勉強するだけでなく試験とも現実的につきあっていかなければなりません。
これは残念ながら、避けて通ることはできません。
しかし!
ならば、逆転の発想で、医学生のうちから勉強のコツを体得して、試験に強くなればいいのです。
かつて高校生の頃、芸術家志望だった私は、いろいろありまして、けっきょく医学部に入りました。もちろん、ギリギリの成績でした。←いばるな!
はじめの1年間は、目的を見出せずにフラフラしておりましたが、やがて素晴らしい友人(この友人こそ本ブログでご紹介したことのある佐藤先生です)の刺激を受けて医学の勉強に目覚めました。
そして、勉強方法を工夫し続けた結果、成績はめきめきと上昇し、卒業試験は一番であったと記憶しています。これは自慢をしたいのではなく、勉強方法がいかに大切であるかを説明するために、あえて書かせていただきました。←ほ、本当ですとも・・・。
この勉強方法を身につけたおかげで、医師になって多忙の中でも、数々の専門医の資格もとることができたと思っています。
試験だけでなく、私のこれまでの人生の様々な面でも生かされていると感じます。日々の知的活動性を高めてくれて、まさにアンチエイジング的に「心改革」の面で一役担ってくれていると思います。
最近、勉強本がブームとなり、カリスマの勉強本がいくつも出てきていますが、これは大変素晴らしいことだと思います。カリスマたちが苦労して身に着けた具体的な技を1000円前後の安価で知ることができるのですから。
私の学生時代に、このような本があったらどれだけ嬉しかったことか(ただし、自ら工夫して見つけていくというプロセスも重要ですが)。
それらの本を最近読んでみて、私が20年以上も前に実践してきたことと重なる部分が非常に多く、たいへん感激致しました。そして、やはり勉強の目的それぞれに見合った勉強方法というものが確かに存在していることを確信しました。
医学の勉強でも、卒業試験や国家試験に対する勉強に関しましては、試験突破ということを目的としている点で他の試験に対する勉強法と基本的に同じであると考えます。
ですので、試験勉強はどうしても苦手、あるいは成績が伸び悩んでいるという医学部の皆さん(他の学部の生徒さんや資格試験を控えているビジネスパーソンの方々も)ぜひ、これらの勉強本を読んでみてください。
個人的には">「夢をかなえる勉強法」伊藤真(著)が好きです。「できる人の勉強法」安河内哲也(著)や、「最短で結果が出る超勉強法」宗司雅彦(著)などもおすすめです。
でも、いまはとてもそのような本を読む気にはなれない、あるいは、いまいち乗り気でない、という方は、まず私のブログを読んでみてください。これから、ときどきは勉強法に関するネタもお送りしたいと考えています。
題して、「医学生が試験を突破するためのリアルな勉強法講座」

まず、今回は「色別にして識別せよ
」ということにふれてみたいと思います。臨床医学では、どの病気か見分けるための鑑別診断を要求されることが多く、このために間違いやすい病気の症状や所見の対比表を理解することが重要です。
しかし、ほとんど実際に見たこともない病気を鑑別するのはなかなか大変で、しばしば混乱してしまいます。とくに、試験で緊張していると、その混乱は度を増すばかりです。
そこで、このような対比を勉強するときに活用したいのが「色別にして識別」する方法です。
医学生なら(きっと)だれもが知っている潰瘍性大腸炎とクローン病の鑑別を例として解説します。
(ちなみに、教科書などで“必発”や“連続性”などの言葉の前に書かれてある「ほとんど」などという言葉は、試験の上では余計であり、記憶の妨げになるだけですので、ノートにまとめる段階でとってしまうことです。)
まず、黒字で書かれた鑑別表です。

記憶にまったくインパクトがありません。
そこで、赤のアンダーラインを入れる、という人がいますが、試験を前提とした勉強においては、これはあまりおすすめできません。

あとから見直すと、両者の区別が全くつかないからです。
それなら、片側だけにアンダーラインを入れたほうが、まだましです。

しかし、それでも、まだまだ記憶に粘りません。
そこで、このように両者の色を変えて表示することを考えました。

いかがでしょう?
この方法を使って覚えると、試験のときに緊張していても、「連続性」などの言葉を“色”のイメージとして思い出すことができ、迷わなくなるのです。
下のように、それぞれを色で塗りつぶしても、良いかもしれません。

この辺はお好みで。
膨大な量を記憶するときには、左脳はもう、イッパイイッパイ(汗)の状態になりますので、このように色別に識別して「右脳を利用して覚える」という方法は、大変利用価値の高いものだと思います。
まだこの方法を試したことのない方は、是非、トライしてみてくださいね!











☆10年10月下旬 東海大学医学部ランチョンセミナーにてビタミンC療法について講演予定です.


1 ■無題
医学部は入るのも大変ですが、出るもの大変なのですね。
お医者さんが、川田先生のように学生時代だけではなく、常に新しいことを勉強して下さると安心なのですが。