人が豹変する決定的瞬間
テーマ:面白みの欠けらも無い話先日、池袋駅の東口を出た所の喫煙所で1人寂しく一服していましたら、遠くの方から車椅子に乗った20代後半くらいの男性がやって来て「お煙草を吸いながらでも構いませんので、お話だけでも聞いて頂けませんでしょうか?」と、僕に言いました。
で、特に断る理由も無かったので話を聞いてみた訳です。
そこで彼は、本当に申し訳無いといったような表情を浮かべながら
「身体障害者の施設運営費が足りないので国の援助が必要なのですが、国の援助を受ける為にはある一定の署名が必要なので、署名に協力して欲しいのです。そして、もし御迷惑で無ければ100円でも200円でも構わないので寄付をして頂けないでしょうか?」
と、言いました。
悲壮感さえ漂う彼の表情に胸を打たれた僕は、丁寧な筆跡で署名をして、「こんな金額で申し訳ありません」と言いながら、財布からほんの少しの小銭を取り出し、彼に手渡したのでした。
彼は用意していた巾着袋に小銭を入れました。
そして彼は、誰に聞かせるともなく、一言こうつぶやいたのでした。
「あざーっす」
あざーっす?
あざーっす?
この曲面で「あざーっす」はちょいと軽過ぎないっすか?
そして彼は何事も無かったかのように車椅子の向きを変え、僕に一瞥する事もなく、口笛を吹きながら去って行ったのでした。
正直腹立だしい気持ちになってしまった僕は、人間的に小さいのでしょうか?






