脳科学におけるスコトーマの外し方

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医学や心理学などで使用される「スコトーマ」という言葉があります。スコトーマの意味は、「心理的盲点」「認知的盲点」のことです。

 

今の自分に満足できずに、変わりたいと思っているのに変われなかったり、何らかの成功を収めたいのにどうしたらいいのか分からないことがあります。

 

それには、自分にスコトーマがあることが考えられます。

 

スコトーマを外すことができると、さまざまなことに気付けるようになり、成功を収めることが可能になります。

 

今回は、脳科学におけるスコトーマの外し方について解説します。

 

スコトーマとは

スコトーマとは、眼科医などで医学的に「目の構造上どうしても見えない暗点のこと」を表現した医学用語のことです。

 

近年では、心理学用語としてもスコトーマが使用されることが多くなりました。スコトーマは、もともとギリシャ語が語源になります。

 

認知科学者の苫米地英人博士は、スコトーマを「心理的盲点」として使用され、数々の著書で解説されています。

 

スコトーマは、視覚から得た情報だけでなく、聴覚や触覚など全ての五感から得た情報により起こります。

 

私たちは、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)から受け取った情報を、脳が認識して物事を判別します。

 

そして、新たに得るこれら五感の情報は、今まで過去に受けた「情動記憶(じょうどうきおく)」と新しい五感で得た情報を統合して脳が認識します。

 

私たちが見ている世界は、人により全く異なり、隣の人が自分と同じように何かを見ていたとしても見えているものは全く違います。

 

これは、人間一人一人の重要度や、緊急性が高いもの以外を見ようとしない脳の仕組みにより起こる現象です。

 

脳は、複雑な認識作用があるため、もし自分にとって有益な情報を五感から得たとしても、必ずしも自分が満足する情報として捉えているとは限りません。

 

なぜなら、新しい情報を過去の自分にとって不快な情報や、ネガティブな情報とつなぎ合わせて認識することもあるからです。

 

前述した苫米地英人博士は、著書の「残り97%の脳の使い方」で説明します。

 

苫米地博士は、「人は重要なものしか見えない」「人は見る準備をしているものしか見えない」「一つの情報に集中してしまうと、他の情報が見えなくなる」といいます。

 

この見えているようで見えていない例えを、時計で考察してみましょう。

 

多くの人は腕時計を、デザインやメーカー、値段などを考えて購入します。

 

時計のデザインは、購入理由の重要なポイントになりますが、多くの人は購入後デザインをあまり覚えていません。

 

試しに自分で時計を見ずに、デザインをイメージしてみましょう。

 

多くの人は、自分の時計のデザインを正確に答えることはできないでしょう。

 

なぜなら、時計は時間を見るものであり、デザインを見るものではないからです。

 

つまり、我々の脳は時計を見るときに時間を見るための、時間を表す針しか見ていないのです。

 

そして、それ以外の情報を脳は排除しています。

 

これは、脳の機能上から起こることで、多くの人は物事を一つの側面でのみしか捉えることができていません。

 

もちろん、時計に限らず、あらゆる物事に対して脳はそのように判断しています。この心理的盲点のことを「スコトーマ」といいます。

 

私たちは、今ある現状が楽な環境で慣れ親しんだものであり、その状態を重要だと判断します。

 

例えば、毎日しゃべっている日本語は慣れているため、脳は重要だと判断します。

 

ところが、知らない外国語は慣れていないため、あまり重要だと判断しません。

 

このように、自分にとって、心地良く慣れ親しんだ現状の状態のことを「コンフォートゾーン」といいます。

 

言葉だけでなく、食事や家族、友人、学校、会社などで進む、全ての空間がコンフォートゾーンになります。

 

私たちは、この慣れ親しんだ現状(コンフォートゾーン)の中にいると、見えないこと(見えていないこと)がたくさんあります。

 

このコンフォートゾーンの中に居るととても心地良いため、コンフォートゾーンの外側はスコトーマにより見ることができません。

 

これは、我々が持っている「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」という現状を維持する機能によるため、自分が作ったコンフォートゾーンから抜け出せないのです。

 

通常、恒常性維持機能は、心臓や内臓を無意識に動かす機能として医学的に使われる言葉です。

 

しかし、私たちが現状を維持しようとするコンフォートゾーンなどの心理的機能としても使用され、同じことがいえます。

 

おかしなことに、コンフォートゾーンは、自分が嫌だ(自分には必要ない)と思っていても起こる現象です。

 

例えば、「私はお金がなく貧乏だ」といっている人は、自分にはお金がなく貧乏だという「自分のコンフォートゾーン」を作ってしまいます。

 

例えば、小さなときから貧乏な環境で育つと、知らず知らずのうちに「私はお金がなく貧乏だ」というコンフォートゾーンを幼少期から作ってしまうからです。

 

また、お金に限らず、愛や友情など、全ての物事に対してそれぞれの自分のコンフォートゾーンを作ります。

 

そして、恒常性維持機能により、その状況からなかなか抜け出すことができません。

 

しかし、コンフォートゾーンが崩れることにより、それまでスコトーマで見えなかったさまざまなことが見えるようになります。

 

コンフォートゾーンが少しズレて、スコトーマが外れることにより、成功した自分のゴールに近づくことができるようになるのです。

 

 

RASについて

前述したとおり、スコトーマは「心理的盲点」であるということを説明しました。

 

私たちの脳は、自分にとって重要だと判断したものは、その情報を脳内に通します。

 

逆に、重要ではないと判断した場合には、その情報を脳の無意識のフィルターシステムにより遮断します。

 

このフィルターの役割をする機能のことを「RAS(Reticular Activating System)」といいます。

 

日本語では、「網様体賦活系(もうようたいぶかつけい)」といいます。

 

この名前は、脳が何らかの情報を察知したときに、脳を編み目のように覆ったネットワークシステムが脳の部位を選択して活性化することから付けられました。

 

実際には、RASは脳幹の基底部にあるといわれています。

 

私たちの脳は、五感から受け取ったさまざまな情報を、必要か必要でないかの2つに振り分けます。

 

この働きは、短期記憶の海馬(かいば)と、長期記憶の側頭葉(そくとうよう)による脳の働きにより振り分けがおこなわれます。

 

この働きはとても重要で、私たちの脳は日々たくさんの情報を得ていますが、脳をいつも最適な状態にするためにおこなわれている大切なシステムです。

 

このシステムは、何かに集中したときにより発揮します。

 

例えば、勉強やスポーツなどに集中していると、それ以外には意識が取られずに集中していることがわかります。

 

また、このシステムがあることにより、脳の情報処理能力が壊れずに毎日を平穏に生活することができます。

 

脳はとても優秀な情報処理能力がありますが、もし全てのことを何でも理解していたとすると、脳がパンクしてパニックになってしまいます。

 

RASが脳内で機能していることにより、自分にとって余計な情報を遮断してくれるため、私たちは落ち着いて安定した生活を送ることができるのです。

 

しかし、RASが機能し過ぎることにより、スコトーマが起きている可能性があります。

 

もしかして本当は、自分にとって有益な情報がRASによって遮断された情報の中にあるかも知れないのに、RASにより情報が遮断されていることが考えられます。

 

RASとスコトーマは関係が深く、RASには良い面も悪い面もあるといえます。

 

例えば、自分が、「お金持ちになりたい」「歌手になりたい」「女優になりたい」と思っているとします。

 

しかし、「そんなことは無理」「自分にはできない」と自分で勝手に思いこんでいると、スコトーマによりこれらのゴールを達成することはできません。

 

たとえゴールを達成するための方法や人脈、リソースなどが目の前にあったとしても、スコトーマにより見えなくなっているのです。

 

人は、自分の思いこみや隔たった信念、固定観念などにより物事を見ているため、自分にはできないと思っている人が多くいます。

 

 

スコトーマを作る固定観念

今の自分は、過去における親の教育や学校での教育、メディアなどから、自分が正しいと思った情報を選択して作られた固定観念を持っています。

 

「私は~と思う」「私は~が正しい」という観念のことを、「固定観念」といいます。固定観念は、心理学などで使われる用語です。

 

心理学では、「人が何かの考え・観念、信念などを持つときに、その考えが明らかに過ちであるか間違った認識をしている場合に、他人が説得や説明をその人におこなったり状況が変わり間違いなどが明らかになったりした場合でも、その本人が考えを訂正することがない観念」と定義されています。

 

また、先入観とは「あるものに出会う前に、他者からの情報や知識などにより、あるものに対して間違った認識をしてしまうこと」になるため、少しニュアンスが違ってきます。

 

ただし、先入観が固定観念になることもあります。

 

間違った物事を、自分では正しいと無意識に理解し定着しているために、正しい物事の情報が自分に伝わっても否定してしまうのです。

 

こうした強い固定観念を持っていると、物事をみる視野が狭くなり、本当は見えている物事が見えなくなるスコトーマを作ってしまいます。

 

自分の固定観念を外すには、なるべく物事に対して柔軟な思考を持つことです。

 

今まで正しいと思っていたことを変えるわけですから、最初は大変かもしれません。

 

しかし、固定観念が外れるようになると同時にスコトーマが外れて、さまざまな物事が見えるようになります。

 

最初に、固定観念を外す作業は、今まで正しいと思っていた物事を「本当に正しいのか」疑ってみましょう。

 

疑うということは、全てを否定するということではありません。

 

今まで正しいと思っていた過去に感じた情動記憶を、自分なりに一旦整理して、修正していく作業をおこなうことです。

 

下記に、自分に対して自問自答する質問を記述しました。

 

 

・今の自分の生き方は、本当にあなたがやりたかったことですか?

・今の仕事は、本当に自分がしたかったことですか?

・あなたの趣味は、本当にやりたいことですか?

 

・あなたの○○は、本当にあなたに必要なものですか?

・本当に○○を好きですか?

・本当に○○は、間違っていますか?

 

・あなたが今おこなっている○○は、本当に必要なことですか?

・あなたが今信じている○○は、本当に信じられるものですか?

 

 

○○には、自分で思うことを入れて考えてみましょう。

 

ただし、自分が怒っていたり心配していたりするときには、本当の答えが見えません。

 

自分に対して自問自答するときには、心を落ち着かせた状態でおこないましょう。

 

例えば、深呼吸をおこなったり、瞑想をおこなったりしたあとで心を落ち着かせて自問自答するのです。

 

自分が落ち着いた状態で自問自答をおこなうと、今までおこなっていたことは自分の意志でおこなっていたわけではなく、誰かに(家族や友人、上司、恋人など)勧められておこなっていたことに気付くこともあります。

 

そして、本当に自分がやりたかったことを見つけたら、そのことをやり遂げて成功している自分をイメージする「アファメーション」をおこないます。

 

アファメーションは、「宣言する」という意味合いもありますが、強くイメージするといった方がわかりやすいようです。

 

アファメーションすることが、コーチングでいう「ゴール設定」をすることにつながります。

 

アファメーションを日々おこなっていると、自分が今後何をおこなっていけばいいのか気付けるようになります。

 

そして、今まで間違っていたことを改善できるようになり、自分の意志で物事を進められるようになります。

 

さらに、自分で勝手に作っていた固定観念から自然に解放されて、スコトーマも外れていきます。

 

 

自分のスコトーマとは

前述したとおり、スコトーマとは自分の過去に植え付けられた教育や情報などの「強い情動記憶」で作られた固定観念による心理的盲点のことです。

 

それにより、いくら「今の自分を変えたい」と思っても、自分を簡単に変えることができません。

 

それは、スコトーマにより、成功している自分やそのための物事が見えなくなっているからです。

 

それでは、どのようなときにスコトーマが生まれるのでしょうか。スコトーマが生まれる状態について、下記に記述します。

 

 

・自分が「~しなければいけない」と思っているとき

・自分がやりたいと思っているのにやらない(できない)とき

・自分がやりたくないこと(勉強や仕事など)をやっているとき

・自分が「居心地が悪い」と思う空間(勉強や仕事、友人、場所など)にいるとき

 

・自分が恐怖感や不安感を持っているとき

・自分が楽しくないと思っているとき

・自分がストレスを感じているとき

 

 

このように思っている時には、身体が緊張状態になるため、自律神経の交感神経が優位になっています。

 

すると、身体の緊張状態からRASが強く作用してスコトーマが生まれ、自分が気付きたいと思っていることが気付けなくなります。

 

アメリカの心理学での研究によると、人は1日約6万回思考するといわれています。

 

さらに、そのうちの約4万5千回(約80%)がネガティブなことを考えています。

 

そして、次の日に考えることの約95%が、前日に考えていたことと同じことを考えているといわれています。

 

前述したスコトーマが生まれる状態とは、全てネガティブな状態で起こります。

 

つまり、自分がネガティブな状態でいる限り、スコトーマがずっと作られた状態でいることになります。

 

このような状態が生まれるのは、人間は記憶力が優れた動物であることも要因になります。

 

しかし、スコトーマがずっと作られた状態では、成功することができません。

 

スコトーマが作られるネガティブな状態から、スコトーマが外れるポジティブな状態にするには、前述したネガティブなことを忘れる「忘却力」が必要です。

 

ただし、ネガティブなことが全て悪いわけではありません。ネガティブな状態が起きるようになったのは、原始時代まで遡ります。

 

原始時代では、危険な猛獣などが身近に存在しているため、常に危険と隣り合わせの状態で生活していました。

 

そのため、外敵から自分の身を守るために、ネガティブ情報を脳でしっかり察知する必要があったのです。

 

つまり、原始時代で培った人間の危機管理能力が、現在でも発揮されているのです。

 

その方が生き残りやすく、私たちの遺伝子の中で脈々と受け継がれているのです。

 

記憶には、長期と短期の2種類の記憶があります。この違いですが、短期は約20秒で記憶が消えるといわれています。

 

それに比べて長期は、文字通り長い期間記憶として脳に刻まれ続け、さらにネガティブな記憶情報は長期記憶されてしまいます。

 

つまり、私たちの脳は、ネガティブなことばかり脳に記憶する機能を有しています。

 

特に、記憶力のいい人は、ネガティブ思考が強いといわれています。

 

脳の危機管理能力発揮や記憶力の観点から考察すると、危機を回避するためのネガティブ思考は、必ずしも悪いとはいえません。

 

安全に生活して生きるためには、とても重要な機能です。

 

ただし、あまりにネガティブな状態が続くと、不安やストレスが溜まりすぎて脳に長期記憶されてしまい問題となります。

 

そのために、ネガティブのことを忘れるための「忘却力」が必要なのです。

 

言語学者の外山滋比古氏は、「頭をよく働かせるには、忘れることが極めて大切である」といいます。

 

そのためには、さまざまなことを「メモする」ことが忘れるポイントになるそうです。

 

外山氏は、何らかの情報をメモして書き留めることにより、「メモに書いたので、もう記憶しなくていい」と脳が安心して忘れることができるといいます。

 

歴史上、有名な発明家などのアインシュタインやエジソン、ダーウィン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ナポレオンなどは、メモ魔だったといわれています。

 

そのため、彼らの脳は、いつでもクリアな脳状態でポジティブ思考だったため、数々の成功や発明を修めることができたと考えられます。

 

自分のスコトーマを外すには、ネガティブな状態からポジティブな状態に変えることも重要です。

 

 

スコトーマの外し方・コンフォートゾーンを広げる

前述したとおり、コンフォートゾーンとは「自分が楽でいられる心地良い領域(空間)」のことです。

 

この中では、恐怖感や緊張感を感じることがなく、自分が自然に行動できるために楽で居られます。

 

そのため、人は、なかなかコンフォートゾーンから出ようとしません。

 

しかし、コンフォートゾーンの中にいると、スコトーマを外すことが難しくなります。

 

コンフォートゾーンが少し広がり、コンフォートゾーンが崩れることにより、今まで見えなかったことが見えてくる「気付き」を得られるようになります。

 

コンフォートゾーンが広がることにより、さまざまな考え方やものの見方が柔軟になり、発明やアイデア、発想力がぐっとアップするため、自分の定めたゴールに近づくことが可能になります。

 

つまり、コンフォートゾーンが広がることで、スコトーマが外れることになるのです。

 

自分の中にある強い固定観念と、自分のコンフォートゾーンは深く関係しています。

 

これらを崩すには、ネガティブなことよりも、ポジティブなことを考えたり想像したりすることが必要です。

 

例えば、「嬉しい」「楽しい」「気持ちが良い」などの思考や情報は、全てポジティブなことなので、脳は自然に受け入れてコンフォートゾーンが広がることにつながります。

 

そして、コンフォートゾーンを広げるためには、最初に「自分が何をやりたいのか」を気付きましょう。

 

下記に、スコトーマの外し方について記述します。

 

 

朝から積極的に身体や頭を動かす

京都大学名誉教授の久保田競氏は、著書の「脳にいい生活」で、脳にいい生活について説かれます。久保田氏は、7時間眠ると自然に目が覚めるリズムができているそうです。

 

もし、すっきり目が覚めないようなら、日光を浴びたりシャワーを浴びたりする。

 

また、運動したり歯を磨いたりして、自分で「脳が目覚める工夫をすること」が大切だといわれます。

 

そして、「朝に積極的に身体や頭を動かすこと」を勧めています。

 

例えば、運動や勉強、草取り、洗車など、脳や身体を動かすことならなんでもいいそうです。

 

ただ朝起きて、「ぼーっとしているだけ」のようなことは止めた方がいいそうです。

 

また、朝食にカレーを食べることも推奨されています。

 

カレーには、頭の働きをよくする成分が多く含まれているため、記憶力を高める効果に期待が持てるといいます。

 

カレーを主食とするインドなどでは、アルツハイマー病になる人が少ないという報告もあるようです。

 

さらに、久保田氏は、運動の中でも特に「ジョギング」を勧められます。

 

久保田氏は、46歳から30年以上走り続け、ジョギングを始めて1年で18kgのダイエットに成功したそうです。

 

現在でも、1日10kmを目標にジョギングをおこなっているそうです。

 

久保田氏は、「頭をよくする」ことを考えて、ジョギングをおこなっているそうです。

 

人間の行動の9割をコントロールしている脳の箇所が、頭の前面に位置する「前頭前野」です。

 

前頭前野は、「脳の最高司令塔」ともいわれ、前頭前野を鍛えることが頭をよくすることにつながります。

 

前頭前野を鍛えるには、勉強などで考えたり物事を判断したりするだけでなく、身体を動かすことでも活発に活動することが脳科学分野でかっています。

 

こうしたことを考慮して、久保田氏は30年以上もジョギングをおこない、前頭前野を鍛えているのです。

 

久保田氏は、研究に行き詰まると、よくジョギングして考えるといいます。

 

すると、久保田氏は、ジョギングの最中にいいアイデアが浮かぶといわれます。

 

これは、ジョギングの最中にさまざまな景色や音などが目や耳から情報として得られて、以前に見たものと現在見ているものを比較するなどして脳が活性化されるために、いいアイデアが浮かぶといいます。

 

もちろん、ジョギング以外にも、ウォーキングや水泳、ダンス、武道、体操など、どのようなスポーツでもいいそうです。

 

スポーツだけでなく、料理や掃除などで身体を動かすことも脳の活性化につながります。

 

大切なことは、自分の意志で積極的に身体を動かして脳を活性化することです。

 

脳が活性化することにより、さまざまな気付きを得られるため、スコトーマが外れてコンフォートゾーンが広がります。

 

 

朝から歌を歌う

運動が苦手な人は、朝から歌を歌うことも脳の活性化にいいといわれています。

 

朝から、音楽を聴きながら歌詞やメロディーを理解して、歌を歌うことでも脳が活性化されるといいます。

 

また、音楽に慣れてきたら、音を聴かずに自分の声だけでメロディーやリズムを考えて歌う方が、音楽を聴きながら歌うよりも脳が活性化されます。

 

また、ピアノなどの楽器を使用しながら歌を歌えば、さらに脳が活性化されます。

 

指先と脳は、とても密接な関係があるため、飛躍的に脳の活性化が進みます。

 

歌を歌うことは、言語能力の向上にもつながるといわれています。

 

そして、歌うことは中高年だけでなく、子供の能力を伸ばすことにもつながります。

 

そのため、音を聴いて理解することは、外国語の習得にも役立ちます。

 

また、外国語だけでなく、発明力や想像力も身につくため、声を出しながら手を動かす動作をおこなうことを積極的におこないましょう。

 

また、スポーツでも歌でも、楽しくおこなうことが重要です。

 

前述したような、ストレスを感じて物事をおこなっていると脳に悪影響を与えるため、スコトーマが外れません。

 

脳がストレスを長時間受けると、記憶力の低下や脳機能の低下が起こることが研究により報告されています。

 

しっかりと睡眠を取り脳を休息させて、朝から身体や脳を楽しく働かせることが、スコトーマを外す最善の方法になります。

 

 

自分の行動を変える

コンフォートゾーンについて、「自分が楽でいられる心地良い領域」と説明しました。

 

普段の生活で慎ましい生活をして、スーパーの安売りで食品を買ったり外食を避けたりしているのであれば、今までと全く違うことをすることもコンフォートゾーンがズレることになります。

 

例えば、スーパーでの安売りの買い物を百貨店で高価な食材を買ったり、積極的に高級なレストランなどで外食したりします。

 

なかなか金銭的に厳しい面もありますが、もし自分が起業して成功したいと思うのであれば、こうしたことをおこないさまざまな分野で「自分が成功している姿をイメージする」ことも必要です。

 

そのために、わざと高価な食材を購入したり高級なレストランで食事したりして、成功者と同じような行動をおこなうのです。

 

これは、前述した「アファメーション」という方法の一例ですが、アファメーションはイメージしたり宣言したりすることです。

 

それを、こうした行動をおこなうことにより、ゴールに近づくことが可能になっていくのです。

 

 

また、高級な食材で料理したり高級レストランで食事することは、他にも理由があります。

 

それは、高級食材は高い反面美味しく身体にも健康な成分が多く含まれていて、「どうして高級食材が高いのか」気付けるようになります。

 

他にも、高級なレストランで食事することはレストランでの作法やマナーなどの勉強になったり、自分より身分の高い企業のトップなどと知り合いになれたりすることもあります。

 

それがご縁できっかけとなることにより、自分の成功につながることも考えられます。

 

こうした行動が、自分が今まで作っていたコンフォートゾーンを崩して新しいコンフォートゾーンが広がり、さらにスコトーマが外れることになるのです。

 

このように、自分の行動を思い切って変えることも、スコトーマを外すための有効な手段になります。

 

スコトーマを外すことは、自分のコンフォートゾーンが広がるため、さまざまな成功するための気付きを得られるようになります。

 

人間は、好きなことは積極的におこない、嫌いなことはおこないません。

 

しかし、成功するためには自分の仕事や趣味などを一度見直して、「本当に自分が好きなことなのか」考えてみましょう。

 

本当に自分がやりたいことが見つかったら、前述したようなスコトーマを外す行動を積極的におこない、コンフォートゾーンを広げていきましょう。

 

そして、自分の人生を幸せなものに変えていきましょう。誰でも、自分を変えることは可能なのです。