一昨日午前1時、千明の携帯に転送電話が鳴ったそうです。
隣接市地域に住む昭和30年生まれ、僕よりひとつ下の今年で62才に
なる方の息子さんからで、担当医からお母さんは今日明日だろうと
言われての連絡だったそうです。

「母親から私が死んだら、あんしんサポートに電話すれば分かるよ
うにしてあるからと聞かされていたから連絡しました」と言ってた
そうですが、夜中に電話するほど危なかったと感じたのでしょう。
その後は連絡が無いから今も頑張っておられるのでしょう。

昨日散骨に行ってきましたが、いつ連絡が入っても対応できるよう
寝台車で行ってきました。 もしもの時お迎えに行く病院は散骨に
行く途中にある総合病院なのです。

平成27年4月10日、自分で入会に来てくれた日です。
我々2人で対応した方で僕も良く覚えています。
メガネを掛けた細目の女性で、自分が癌なので子供達に負担を掛け
なくて済むよう入会に来たと言ってました。

また前橋にある喫茶店がお気に入りで、時々コーヒーを飲みに来る
とも言ってました。 その喫茶店がある国道を通ると、時々話しも
出ましたが連絡が無いのは元気な証拠・・・と思っていました。

しかし現実は癌との辛い戦いをして来られた2年間だと改めて教え
られました。 これが末期癌の方が通る道なのです。


自分で自分の死後の事を依頼に来る・・・
強いなぁとも思うし、凄いなぁとも思うし、自分の命が燃え尽きる
間近になっても、後に残る子供達の事を心配し最後の最後まで親と
して生きる・・・心から立派だなぁと思います。

相談に来る時点では結構元気な人が多いのに、わずか数か月か数年
後には激やせして終幕を迎えた人達、いったい何人、何十人の人を
見てきたのだろう・・・改めてそんな風に思う自分がいる。

50代、60代で逝く人が納得などできるはずがない・・・
この人達から我々は何を学ぶべきなのだろう・・・
人の人生はいつ終幕が来るか分からないという現実だろうか・・・
先日もスキー場で山岳部の高校生が雪崩で何人も亡くなった。

どんなに注意しても、病気にならない保証はない。
どんなに正しい運転をしても相手が衝突して来れば事故になる。
道を歩いてたって、自宅にいたって、いつ何が起こるか分からない。
誰でも分かっているけど他人事にしか思えないのが本音だろう。
自分に限って、、そんな思いは捨て、いつ自分に人生のピリオドが
打たれるか分からない事を悟れって事なのかもしれない。

でも悟ったからって何がある・・・
人生はいつ終わるか分からないと思いながら生きるのか!?

いや、そうじゃない・・・ 
人生の一瞬先が闇だと悟れたら、その先にあるのは・・・
今ある人生を精一杯楽しめ、精一杯謳歌して過ごせと教えてくれて
いるのではないでしょうか

毎日を何気なく過ごしいてる人・・・
毎日を忙しなく過ごしている人・・・
毎日同じことの繰り返しで過ごしている人・・・
今はベッドの中で過ごしている人・・・
毎日バリバリ仕事をして過ごしている人・・・

人それぞれ違う日々を過ごしてるけど、各々が今ある人生の日々を
精一杯楽しんで生きているだろうか、そんな風に考えて毎日を過ご
した事があるだろうか、、おそらく多くの人は無いだろうと思う。

でも、このお母さんは毎日を精一杯生きようとしてきたはず・・・
多分、末期癌の告知をされた以降だけは・・・
もっとしたい事はあっただろう・・ できなかった後悔もあっただ
ろうし、子供達に伝えたい事もあっただろうし、一緒に過ごしたい、
旅行、雑談、団らんなど、数えきれないくらい、したい事の時間が
あっただろうけど、すべてを実現するのは難しいでしょう。

明日は我が身・・・そう思えたらすべき事があるのでは?
間近でこんな人を見ると、つくづく僕もそう思います。 
悟れずとも、備えることは出来るかもしれない、人生を楽しむ事も
できるかもしれない。 だけど人生を楽しむってなんだろう・・・

次回『人生を楽しむってなんだろう』です。


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