『マイマイ新子』の季節感
テーマ:マイマイ新子
コメンタリーとか特典映像はしばらく視聴しないつもりです。それらの中に記事中の疑問に対する答えや食い違いがあるかもしれませんがとりあえずそのまま載せるつもりです。ネタバレも多くなりますので未見の方は注意してください。
『マイマイ新子と千年の魔法』から連想する季節は春から夏の始まりぐらいだと思うんですが、どちらかというと春より夏のイメージを持っている人が多いみたいです。この夏にDVD化されてから買ったり、レンタルして観た人も多いのでそういった意味でも『マイマイ』から夏を感じる人が更に増えるんじゃないかと思うんですが。
この前の金曜ロードショーは『となりのトトロ』でしたが、共通点が結構ありました。冒頭の自転車とすれ違って手を振るところとか。『マイマイ』では分解されてますけど。『マイマイ』の終わりと『トトロ』の最初が繋がるような感じにもなってるんですね。『トトロ』のサツキは“五月(皐月)”から、メイは英語で5月を表す“May”でそれぞれ5月に纏わるネーミング。元は女の子一人だけだったけど二人にすることになり、元のキャラクターを二人に分解して生まれたのがサツキとメイだったと思います。藤子不二雄A先生が原作のアニメ『パラソルヘンべぇ』で“ヘンべぇ”を演じた中村メイコさんは本名が“五月”で芸名が“May子”なんですね。サツキとメイの元祖。しかも二人の娘さんの名前は10月(神無月)生まれの“カンナ”、8月(葉月)生まれの“はづき”だから徹底してます。
『トトロ』は草壁一家が引越して来るところから始まりますが、田植えの時期みたいですし、サツキとメイのネーミングからみても5月なんでしょう。一方『マイマイ』は春の訪れから始まって、後半は衣替えも済ませた6月頃。6月なら梅雨時ですが『マイマイ』に雨が降る場面はありません。『トトロ』にあって『マイマイ』に無い自然現象というと“雨”なんですよね。『マイマイ』の中で雨が降らない理由は何だろうと考えたとき、その理由の一つは6月を強調する為ではないかと思い当たりました。6月の別名(旧暦の六月)が“水無月”だからです。時期的には梅雨時だけど敢えて字のままの意味で表しているのではないかと。もしかすると千古の妹を双子にしたのも同様の理由で双子座(5月22日~6月21日)から来ているのかも。
『トトロ』が5月から始まるのに対し、『マイマイ』のメインストーリーは5月を挟んだ卯の花の月である4月(卯月)から6月(水無月)までなんじゃないでしょうか。『マイマイ』の終盤にホタルの舞う場面がありますが、個人的にホタルを見るとなんとなく8月を連想してしまうのは、8月に放映されることが多い『火垂るの墓』に刷り込まれているところが大きいように思います。種類や場所で異なりますが、実際に西日本でホタルが発光するのは6月頃でしょう。『マイマイ』から夏を連想するのはこのホタルによるところも大きいのかもしれません。
話が出たのでついでに『火垂る』との比較考察。初めて光子を見たとき、『火垂る』の節子を思い出した人は多いんじゃないでしょうか。『火垂る』を観て節子にお菓子を食べさせてあげたいと思った人も多いことでしょう。この『マイマイ』ではそんな願望も叶えてくれます。与えられるのはサクマ式ドロップじゃなくウィスキーボンボンですが。この場面ではウィスキーを、当時下剤として使われていたヒマシ油に喩えるセリフがあります。秀逸なのは『火垂る』では「びちびちやねん」のセリフから分かる通り下痢の話だったのに、『マイマイ』では逆に便秘の話になっているところ。千年前の千古一家も食中毒だから下痢か。他には『電脳コイル』の京子の決めゼリフ「ウンチー!」など、妹とウンチの関連性はどうやら『火垂る』が元のようです。









