『マイマイ新子と千年の魔法』感想その1
テーマ:マイマイ新子
細かい感想をと書いたものの、一回でとても語れるものでもないので思い出しながら軽めに感想など。まだ理解できてないところや気付いてないところが相当あると思います。
ハンカチを忘れてしまい、号泣してしまったらどうしようというプレッシャーと闘いつつ鑑賞しました。観てる途中でお腹が鳴ってしまい別なプレッシャーと闘うことに。これで少々集中力を欠いてしまったのが悔やまれる。泣ける映画ではありますが、とんでもない催涙映画というわけでもない。もっと泣ける映画にすることもできたとは思うのですが、あざとさが無いのは個人的に好印象。泣けることが至上の価値と考える方は物足りないと思うかもしれませんが。観る前の印象は『少年時代』の女の子版かなぁと思ってました。確かに序盤はそんな感じです。序盤はゆったりですが終盤は一気に時間が経過。ここであのセリフだったのか、そっちかよ!(?)みたいな意表を突かれながら、これで終わり?というぐらいあっさりした終わり方。観終わった後はモヤモヤした気分で劇場を出ました。ずっと楽しみにしていた映画が終わってしまった残念さと、何か大事な部分を見落としている自覚があったのです。多分アレがああなったのだろうとか、しばらく後になってから気付いたことですが。この辺は次回確認してみないと。昭和30年はまだしも千年前の世界は馴染みが薄く集中力が落ちてしまうんでしょうね。特に初見だと。昭和30年と平安時代とのシンクロニシティ。そういえばシンクロナイズド・スイミングを連想させる場面もいくつかありました。昭和30年を生きる新子や貴伊子が想像を膨らませていくことで、千年昔の世界が作られていくというのは不思議な感覚。結構な前衛映画ですよこれは。
まず女子キャラがみんな可愛いです。新子と貴伊子はもちろんですが、事前に情報が乏しかった新子の妹・光子と千年前の女の子・諾子(後の清少納言)もとてもいい感じ。演技も素晴らしい。男子キャラは不器用だし、小汚いし、空気読めないけど憎めない。これだけ登場人物とそれを演じる側の実年齢が大差無い作品も珍しいような。映像的には実写映画のように常にカメラを置いて撮ってる意識が伝わってきます。実写映画以上に実写感覚。麦畑の海を走り抜けるシーンでは、勢い余って新子がフレームアウトしてしまうようなNGくさいカットを意図的に作っているのが面白い。わざわざNGシーンを丸ごと作った『ドラえもん のび太と銀河超特急』を思い出しました。何でもない場面に実は工夫が一杯、何でもない場面一つ一つが心に残る。一回目でも気付くところは多いのですが、二回目以降のほうが確実に楽しめる映画だと思います。今は殆どの劇場で一回ごとの入れ替え制になっているみたいなので、続けて観ることが出来ないんですよねぇ。まぁ時間を置いてから観たほうがいいとは思いますが。
公式サイト を見てみたら、いくつか遅れて上映する劇場が増えているようでよかった。『星空のダンシングドール』を劇場で観ていないことが一種の呪縛だったのですが、『ダンシングドール』同様に人形を扱う場面なんかもあったりして、個人的に運命のようなものを感じました。音楽も良いし主題歌も良い。「こどものせかい」がサントラに一緒に入ってないのが残念ではありますが。近々また観に行く予定。気になった方、近くの劇場で観られる幸運な方は是非行ってみて下さい。実写映画を観るつもりで行った方がいいかも。パンフレットは微妙にネタバレしてるかもしれないです。すっかりこの映画に嵌っているので、しばらく『マイマイ新子』の記事が続くかもしれません。既に藤子・F・不二雄全集の『エスパー魔美』第2巻が発売中なのでこれも買いに行かないと。よこざわさんの解説付きですし。











