私の亡き父は 建築板金屋を一代で築き、

最初は 仕事が少なく、苦労したそうですが

私が生まれた頃から景気が良くなったらしく、

個人の家の屋根やお寺、神社の屋根を 忙しく作っていました。


(伊香保の水沢観音のお寺の銅板の屋根も父の作品です。)


私の子供の頃の 遊び場は父の仕事場で・・・

職人さんと 業者さんがいつも出入りしていて

小学生の頃から お茶だしのお手伝いをしていました。


タバコのにおい、機械の音

今となっては懐かしいものです。。。


良く働く働父で 朝暗いうちから 

仕事ばかりの親の背中を見て育ちました。


(大人になっても) 遊んで酔って午前様で帰宅したら

父が 夜中の2時くらいから もう働いていました(  ゚ ▽ ゚ ;)


(大人になっても) 会話はほとんど無でした。

父との 楽しい思い出は

子供の頃に 連れて行ってもらった魚釣りくらいです。


今思うと 仕事に集中するあまり、

他のことには 不器用な人だったんだと思います。


「親孝行したいときに 親は無し」

この言葉の そのままですね~。


今、思うと いろいろ話し合えば良かった。

もっと 私から いろんなことを話しかければ良かったなぁ。。。


頑固で 職人肌

仕事後の晩酌が大好きでです。

今なら 父と楽しくお酒飲める年になれたと思うのになぁ。。


病気で長く入院していましたが

父が亡くなって、もう8年目。あっという間な感じです。


今は 母はぼけてしまい老人施設に入居しています。

そして、誰もいない母屋を 取り壊すことになりました。


久しぶりに空き家の実家に行き、

以前から狙っていたお宝をゲットしてきました。

(兄は隣に新築の家を建ててます)


仕事を引退してから

父の趣味だった 銅板の作品。。。

たくさんある中から

玄関に飾ってあった、

「鯉の滝登り」をいただいてきたのです。


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(これ以前から 欲しかったんです。)


実は、私には年の離れた兄、姉がおります。

兄は家業を継いで

二人の姉は それぞれ 飲食店をしています。


それぞれの姉の飲食店の開店祝いに

父から 同じ「鯉の滝登り」が贈られ飾ってあります。


私だけ・・・無かったんです。


そのころは 自分が自営業でサロンを開くとは思ってもいませんでした。

父が寝たきりの間に・・・職を転々とし、とうとう 私も自営業者となりました。


父の住む家の玄関の銅板の作品は・・・


今思うと、


父は 「いつか きょう子も 店を持つかな?」って、

先読みして 作って置いてくれたのかも(-^□^-)


天国の父から 応援してもらえるような気持ちになります。


天国の父に感謝!!


大事にしようと思います。

(*^.^*)