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2009-04-28 11:17:59

灼眼のシャナ1 2/3

テーマ:灼眼のシャナ
灼眼のシャナ1 2/3







いつも一緒にいるから。



いつもってわけじゃないけど。



それでさ、池君って彼女いないのかなぁ~ってちょっと思って。



え?



そりゃあ、居ないけど。



そっか。



じゃぁ、僕 駅ビルにも寄っていくから。



うん、じゃぁね。






そっか、あの池にね。
どんな反応するか見ものかも。



だめよ。走っちゃあ。



うわぁーー



危ない!!



あ??
うそだろ?

ちょっと・・・
なんだろ、これ!!



よーし、準備完了。

思ったほど数は無いけど、まぁ十分だわね。
いただきましょう。



たべよう、たべよう。



おいしい、おいしい。



食べながら しゃべるのは おやめなさい。
みっともない。



はーい。



なんだこれ、なんだこれ?
なんだこれ?!、なんだこれ?!?!



平井さん!!



あれぇ~?
なんだ?こいつ。



さぁ~、おんともがら(御従)ではないわね。



でも、ふうぜつ(封絶)の中で動いているよ。



こいつ、ミステス。



え?ミステス?
あの宝物が入っているトーチ?



ええ、それもとびっきりの変わりだね。
久しぶりの嬉しいお土産ね。
ご主人様もお喜びになるわ。



やったぁーー
僕たちお手がらだぁ~!!




うわぁっ!!



捕まえた。
いただきまーす。



うっ!

誰!!




なんだ?この子。



どう?アラストール。



うん、ともがら(従)ではない。
ただのりんね(燐子)だ。



うぎゃーーー!!
よくも僕の腕を!!



なんだ!!こいつ!
そうか
おまえは・・・
やめて!!



あれ、抜け殻みたい。



本体はとっさに抜け出したか。



まだ近くにいるかも。



これ、ミステスね。



うむ、しかも少々風変わりと見える。



え?!なに?!
なんで!!



ふん!せめてミステスの中身だけは頂くってわけ?



えんぱつ(炎髪)としゃくがん(灼眼)
てんじょう(天壌)のごうか(劫火)アラストールのフレイムヘイズか。
このとうめつ(討滅)の道具め!



そうよ!だから何?



私のご主人様が黙ってはいないわ!



そうね、すぐに断末魔の叫びをあげることになるわ。



このぉ~!



でも今は
とりあえず、おまえのを先に聞かせて。



え、ちょっと
ちょっと待って!!



うふ



うわぁ!
なんだ、これ?
僕の中、何か! 何か!!
やめて。



うわぁーー!!



切られた。

切られた。



あれが本体ってわけね!!



後ろだ!!



逃げられちゃったわね。
あの口ぶりだと案外おおきいのが後ろに居そうだけど。



久々にぐぜ(紅世)の王をとうめつ(討滅)できるやもしれぬ。



それにしても・・・



たすけて・・・



さっきはびっくりしちゃった。
これが動いているってすっかりわすれてたから。



そうだな。我も一瞬てんもくいっこ(天目一個)の事を思い出していた。



でも、あの時は最初から戦える事も動ける事もわかっていたし。



おねがいだ~!
救急車!



あーん、もう!!
うるさい! うるさい! うるさい!
今さら切られたぐらいで騒がないで!




そんなぁ!!



生前のうつわが知れるわ。
人間ならその深手を受けた時点で即死だ。




人間ならって!!
早くとめないと!血!血!
血が!!
出てない?
いったい どうなって・・・



うわぁーー
火が!火が!!

なんで?



さてと。



平井さん!

戻った。

よかった。



トーチはこれでよしと。
直すのに何個か使うね。



うむ。
それにしても派手に食いおるわ。



やつの主ってよっぽど大食いなのね。



終わりっと。





みんな、気づいてないのか?
何があったのか。



平井さん!平井さん!
まって!


2009-04-27 10:26:09

灼眼のシャナ1 1/3

テーマ:灼眼のシャナ
灼眼のシャナ1 1/3


全ての終わり、一つの始まり。






遅く咲いた御崎市の桜が、いつもどおりの満開になった頃
始まったばかりの高校生活は、僕 坂井悠二にとって
あたりまえの毎日になろうとしていた。

いつもと同じ朝、変わらない日々
それは、ずっと続くはずの日常で

その時の僕には想像できるはずもなかった。
このあと、見ることになる異質な世界。
そして自分が死ぬなんてことは。


な、なんだ!!これ
なんだ これ!!
なんだ これ!!
なんだ これ!!


いただきます


そして

灼熱の瞳と髪を持った少女と出会い


あの日、僕の世界がはずれた。






その日の朝は中学時代の親友、池速人と出会うことから始まった。
最後の朝にしてはあまりにも普通。



おーい。坂井。



おー。



お前が一緒だと高校入った気がしないなぁ。
新鮮味が無いって言うか。



僕のせいにするなよ。
池ならもっと上、ねらえたのにさ。



ま、近いほうが楽だし。



そんなのでここを選べるのだから いやみだよな。



こっちは ぎりぎりだったって いうのに。



とかいって、結局受かるタイプだよね。おまえって。



運がいいのかも。



要領がいいとも言える。



そうかな?






僕の興味は新しい高校生活にしかなかった。



いーす。



おはよう。



聞こえてるっつのに。



うわー、とっつきにくいね。



中学のとき、かなり荒れていたって話だよ。
あの佐藤君。



まぁ、隣の体育会系のほう、田中君だっけ
彼とつきあいだしてからは おとなしくなったらしいけどね。



へぇ~



ああいう奴らからしたら僕ら見たいのは面白くない優等生ってところだろうな。



優等生って池はそうだけど、僕なんか別に。



まぁ、クラスに一人か二人あわない奴がいるのは普通だし
気にすることないって。



うん。






入学して1週間。

高校生活は希望に満ちてもいないかわりに
絶望的でもなくごく普通のやつだった。

それに・・・

女子たちのレベルは普通より少し上に見えたし
この点は男子として希望に満ちていたかもしれない。






坂井、坂井悠二
こら、何をよそみしているんだ。
続き読んでみろ。



えーと、あ

お父様が東京からお帰りになった。
僕は藩の学問所のあとに出来た学校に通うことになった。
うちから学校に行くには門の前のおごうの西のはずれにある
木戸を通るのである。
木戸の番所のあとがまだ元のままになっていて
50ばかりの爺さんが住んでいる。







そう、ごく普通で でも悪くない。
そんな僕の日常が
わずか5分で壊れるほどもろい物だったなんて。






今日はどうするの?



予備校で模擬試験。



うわっ もう大学受験の準備?



親の機嫌もとっておかないと、小遣いに影響するからな。



おまえは?



うーん、暇だし駅前行ってCDチェックでもしてこようかな。



うん、じゃあな。






今でも思う。

あの時、まっすぐ家に帰っていたら
どうなっていたのだろう。
結局、場所は違っても同じ運命だったのだろうか?

でも、とにかく僕は気づかずに踏み出していた。
世界がはずれるまで数メートルの場所で。






あ!!坂井君もこっちのほうなんだ。



いや、CD見に来たんだ。
家は小川町。



まじで、あたし相沢町だよ。
新御崎通り入ってすぐ。



へぇ~
じゃあ、近いね。



そうだね。



そう言えばさ、ありがと。国語のとき。



あ~、あたしも時々やるから。そん時はよろしく。



わかった。



あのさ、今日って池君は一緒じゃなかったの?



ああ、あいつ今日は予備校だから。


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