ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン 第3話
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ねじ巻き精霊戦記は、ラノベ原作の学園物なんですが
ラノベ学園物と言えば、ハーレム展開や、異能力バトルが
もはや、お約束ですよね。
でも、この作品はそういうのではなく、戦記物で
3話まで見た限りでは、非常にしっかりとした骨太ストーリで
中々に、面白いです。
主人公は、銀英伝のヤン・ウェンリータイプで
いつも寝てばっかりの、ぐうたらな性格。
しかし、卓越した知識と戦略の持ち主で
あらゆる状況を、知略で覆していくタイプ。
いい加減、異能力バトルとかも、お腹いっぱいになって来たので
こういう、リアリティのある戦いのほうが、見てて面白いです。
あと、キャラデザが、萌え系でないのも
むしろ、新鮮に見れる感じがします。
原作は、萌え系の絵なので、大丈夫か心配したものの
むしろ、リアル形のキャラデザのほうが
この作品に、合っているような気がします。
さて、今回、第3話のタイトルは
『高等士官学校の騎士団』
ようやく今回から本題の
学園生活スタートですかねぇ~。
スタートは、カトヴァーナ帝国軍高等士官学校の
入学式のシーンから。
シャミーユ第三皇女を救出した、主人公たち5人が紹介され
シャミーユ自身も、入学することが知らされる。
そういえば、褒美として
帝国騎士の叙勲を受けたんだよね・・・
つーか、皇女様12歳で軍学校に入るとか
大丈夫なんか・・・?
イクタはいつも通りつまらなそうな表情で
話を聞くのもそっちのけで、大きな欠伸をしていた。
と、ここでオープニング。
OP明け。
教官『シャキシャキ走れ~~!
周回遅れだぞ~、イクタ・スローク准尉!
いっそ荷物をまとめて、故郷に帰れっ!!』
イクタ『まったく、そうさせて貰いたい・・・』
教官『声が小さ~~い!!』
イクタ『サー・・・イエッサー・・・』
本当にやる気ねーな・・・(笑)
ところ変わって、木陰で休憩中の5人。
イクタ『いったい、何の罪で僕はこんな目に~・・・』
トルウェイ『元気を出して、イッ君。
午後は、ボゥガンの訓練に、座学と締めのマラソンぐらいだよ』
イクタ『それで、励ましてるつもりか・・・?
あと、イッ君いうな』
そこに現れた、柄の悪そうな生徒たち。
帝国騎士の称号が、気に入らないらしい。
生徒A『お前に、とっておきの精力剤を用意してやったぜ』
すると、イクタの料理の中に、ムカデを放り込む。
しかし、イクタは石を拾って構える。
生徒B『なっ、な、何だ、やる気か・・・?』
おい、ビビるなら、最初から手を出すなよ・・・(笑)
しかし、イクタは、ムカデの頭を石で叩き潰すと
躊躇なく口に入れて、食べてしまう。
ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
見た目によらず、野生児だな・・・(汗)
ドン引きする、生徒たち。
イクタ『ごちそうさま。ムカデは牙に毒があるから
頭だけは落とさないと危険なんだ。
ん~、次からよろしく』
唖然として去っていく、生徒たち。
仲間たちは憤慨するが
まるで、動じていないイクタ。
イクタ『やり方が子供っぽくて、微笑ましいじゃないか』
マシュー『な~に、ああいうのは無視するのが一番だ。
弱い犬ほど、良く吠えるってね』
ヤトリ『マシューが言うと説得力があるわ』
イクタ『マシューが言うと説得力があるな』
息ピッタリに答える2人。
マシュー『何で、そこだけハモるんだよっ!!』
マシュー、中々いいキャラだな(笑)
ところ変わって、校舎内。
SPの騎士たちに囲まれ、教室に向かう、シャミーユ。
まぁ、何か問題あったら、大変だもんな・・・
シャミーユは教室に入ると
居眠りしている、イクタの隣に座る。
イクタはまったく興味のない様子で
いつも通りの皮肉を言う。
基礎傭兵学の授業が始まるが
シャミーユは何かを思いついたようで
手元の小さな黒板に、文字を書いて、イクタに見せる。
シャミーユ(ここでの生活は、順調か?)
ほうほう、皇女様も、中々可愛いことしますな。
イクタに、気があるのかな・・・?
イクタ(何の楽しみもない毎日ですよ。
昼寝もできないし、愛人も連れ込めやしない)
ε=(>ε<) プーッ!!
12歳の皇女に、何言ってんだよ・・・(笑)
顔を赤らめながら
返事を書いてよこす、シャミーユ。
シャミーユ(そなたの頭の中は女のことだけか。
世に言われても困るぞ、正直)
せやな・・・(笑)
イクタ(これは失礼、お子様には難しい話で)
おいおい、遠慮なしだな・・・
ブーッと頬を膨らませる、シャミーユ。
お姫様かわええ・・・
教官『シャミーユ准尉』
当てられて、慌てて教科書を開くシャミーユ。
シャミーユ『え・・・え~と・・・』
イクタ『132ページ・・・』
イクタに教えてもらい
何とか答える、シャミーユ。
教官『では、この戦いの、戦史的な意義を述べたまえ。
ソローク准尉!』
不機嫌そうに言う、教官。
やり取り、見られてたのか・・・
イクタはだるそうに立ち上がると
ゆっくりと説明を始める。
普通の回答後、延々と自説を述べるイクタ。
話が終わると、教室の中からは
拍手が起こる。
それに、見とれる、シャミーユ。
あかん、その男は止めたほうがいいぞ、お姫様・・・(笑)
シーンは変わって、射撃訓練場。
次々と的の中心に当てていく、トルウェイ。
流石は遠距離担当、いい腕してますなぁ~。
練習が終わり、話ながら歩く
トルウェイとマシュー。
すると、そこに待ち構えていたのは
ガラの悪い上級生たち。
つーか、いじめっ子との、エンカウント率高いな・・・
上級生『トルルじゃないかぁ~。見ろよスシュラ、帝国騎士様のお出ましだぞ~
久しぶりだなぁ~、トルル』
悪そうな顔をしているのは、トルウェイの兄
サリハスラグ・レミオンだった。
まぁ、弟が叙勲されたら、そら面白くはないか。
でも、小物感がプンプンしてるな・・・(笑)
マシューに向かって
ひたすら弟をディスりまくる、サリハスラグ。
サリハスラグ『こいつはちょっと、形勢が不利になれば
仲間を放り出して、逃げだすに決まって・・・』
トルウェイ『僕は、逃げたりしない!!』
サリハスラグ『なぁ、トルル~、何で俺の話の途中に割って入ってんの?』
トルウェイ『僕は・・・』
サリハスラグ『僕は?? 何だって? はっきり言えよ!』
パワハラ系の兄貴か・・・
にしても、顔芸は止めい(笑)
イクタ『僕は、お兄様の顔を見るだけで、不愉快だ~
お兄様ってば、今すぐ、顔面から爆発すればいいのに~』
木の上のハンモックに寝転がっていた、イクタが
割って入る。
ホントに、神出鬼没なやっちゃな・・・
さらに、サリハスラグの顔にムカデを投げつける。
大慌てする、サリハスラグ。
サリハスラグ『何だお前っ、トルルの友達か?』
イクタ『顔面裁判、一審有罪。
執行猶予なしで、爆発しろ!』
カッコよく決めたのはいいが
すぐに、腹パンをくらって、あっさり倒れるイクタ。
おいおい、戦闘はからっきしなのかよ・・・
ボコボコに蹴られながらも、皮肉を言い続けるイクタ。
イクタ『殴りたいときに殴るのが、原始人。
攻めるべき時に攻めるのが、軍人。
そして、言うべき時に全部言うのが、イクタ・ソロークだ!』
おぉ~、言ってることだけは、イケメン(笑)
しかし、イクタは自分の光精霊を使い、敵の目くらましをすると
すぐ後ろに来ていた、ヤトリにあとを任せる。
イクタ『ほい、タッチ』
ヤトリ『何だか知らないけど、任されたわ』
後ろには、シャミーユも来ていた。
シャミーユ『軍人同士の交流は、かくも激しいものだな、ヤトリ』
ヤトリ『はい、おそらくイクタは、先輩方に
組み手の相手をして貰っていたのでしょう。
イクタ、ルールは?』
イクタ『5対1の、ダウン後、追撃あり、かな』
ヤトリ『了解』
あっというまに、男たちを3人投げ飛ばすヤトリ。
ヤトリ強ぇぇ~~!
ヤトリ『さて、お次は・・・?』
サリハスラグは、仲間を止め、立ち去って行く。
『これで済むと、思うなよ』
もちろん、小物感あふれる、捨て台詞も忘れない・・・(笑)
医務室にて、治療を受けるイクタ。
どうやら、ヤトリたちが近づいて来ているのを
気付いた上で、喧嘩を仕掛けたらしい。
自分のせいだと、責任を感じている、トルウェイ。
イクタ『おい、トルウェイ。持久戦の定義って、知ってるか・・・?』
トルウェイ『えっ、うん・・・決戦を避けて時間を稼ぎ
チャンスの到来を待つために行う戦い、だよね?』
イクタ『分かってるならいい。ま、それが、一番、難しいんだけどな』
3ヵ月後。校庭にあつまり
各小隊の、小隊長が発表される。
ヤトリと、トルウェイの名が呼ばれると、歓声が上がるが
イクタの名が呼ばれると、シーンと静まり返る。
イクタ、人望ねーな・・・(笑)
イクタは、編成された小隊の元に行くと
そこには、副隊長の女生徒が、不機嫌そうな顔で待っていた。
名前は、スーヤ・ミットカリフ陸軍曹長。
スーヤのほうは、イクタを知っているらしい。
スーヤ『2年前、母が随分とお世話になりました』
イクタ『あぁぁ・・・君、もしかして、アミシアの・・・?』
スーヤ『えぇ、娘です。でも准尉殿、もう二度と気安く
母を名前で呼ばないでいただけますか?』
おいおい、イクタ
子持ちの人妻にまで、手を出してたんか・・・(笑)
食堂にて、そのことを聞いて驚く仲間たち。
一同『不倫相手の娘っ?!』
イクタ『とにかく、小隊兵士の全員に、これが知れ渡ってる見たいでねぇ~。
誰も、僕の言うことを、聞いてくれそうにないんだ。
そもそも、スーヤが指揮させてくれないし』
そりゃ、そーだ(笑)
士気が下がらなければ、いいけどな・・・
その後も、ずっと無視され続ける、イクタ。
しかし、そんな中、小隊が2つの陣営に分かれて行われる
模擬戦闘の開催が、発表された。
一方は、イクタ、マシュー、トルウェイの率いる小隊。
もう一方は、ヤトリ、サハリスラグ、スシラフの小隊。
相手は、トルウェイのガラの悪い兄貴か。
しかも、ヤトリも相手チームだしな・・・
嫌な予感もするが、実力を見せるには、いい機会だな。
マシューは大騒ぎするが
イクタたちは、いたって冷静だった。
イクタ『へぇ~、僕たちをいじめるために
現役士官殿が、演習に参加するとはねぇ~』
ヤトリ『あの二人が、そこまで私を好いてくれたのも、意外だわ』
単に、戦力を分散させられた、だけやん・・・
ヤトリ、強すぎるからな。
騒ぎ立てるマシューに、イクタは
イクタ『ま、落ち着けってマシュー。所詮、演習だ。
僕たちは本物の、死と隣り合わせの経験もしてきた、だろう?
じゃ、僕はちょっとピンチを、チャンスに変えて来るかな』
どこかに立ち去っていく、イクタ。
イクタが会いに行ったのは、副官のスーヤだった。
だが、取り付く島もない。
しかし、イクタは
イクタ『ところで、スーヤ。模擬戦のことは、聞いてるよね。
あれ、勝てる自信ある?』
スーヤ『・・・それは、くやしいけど、難しいと思います。
相手との間に、実力差がありすぎて・・・』
イクタ『じゃあさぁ、もし僕の指揮で勝ったら
僕は、君よりも、優れた指揮官ってことかな?』
言葉巧みに丸め込まれ
今度の模擬戦で勝ったら、小隊の指揮を任せて貰えることに。
流石はイクタ。たらしのスキル、半端ね~(笑)
演習当日。雨の中を進軍する、イクタたち。
こちらの陣営の指揮官は、イクタがやっているらしい。
スーヤ『目的地は南に約30キロ。野営を挟んで
到着は明日の、昼ぐらいかと』
イクタ『いや、日が暮れるまでに、現地で陣を張るよ』
スーヤ『はぁ~・・・あのですね准尉、30キロってのは直線距離ですよ。
そういうの、ちゃんと考えて・・・』
イクタ『うん、もちろん、考えたつもりだけどぉ~』
一方、相手の陣営の指揮官は、サリハスラグだった。
演習場の地形を熟知しているようで、ゆっくりと進軍する。
ヤトリと、シャミーユは、こちらの陣営。
てか、演習でも、姫様はSP同行か・・・(笑)
再び、イクタの陣営。
小隊の兵たちに、荷物を置かせて
進軍を再開させる。
あぁ~、これ、基礎傭兵学の授業でやっていた
あれと同じことやってんのか・・・
ちゃんと、伏線になってたんね。
しっかり、1日で目的地に到着した、イクタの陣営。
それに驚く、スーヤ。
スーヤ『来たこと、あったんですか?』
イクタ『いや、初めてだよ』
スーヤ『嘘です! 准尉、途中で一度も
地図を出さなかったじゃないですかっ?』
イクタ『雨の中で地図を出し入れするのは、面倒だからねぇ~。
その点、ここにある地図は、濡れないし手間もない。
あとは、経験値かな』
自分の頭を指さす、イクタ。
やっぱ、天才だなこいつ・・・
演習2日目。
地図に記されていた地点で、陣形を組み
待機している、サリハスラグ陣営。
サリハスラグ『そろそろ昼だってのに、影も形もねぇ。
日没までには来るかねぇ~』
あざ笑う、サリハスラグ。
だが、ヤトリが出した斥候が、ここよりも南下した
クリリ川の対岸に、陣を張っていると、報告する。
サリハスラグ『ぜ、全軍っ、南進だ! 早くしろっ!!』
慌てて、軍を動かす、サリハスラグ。
あちゃ~、これ、絶対に罠だよね。
案外、あっさりと、勝負がつきそうだな・・・
一方、川の前で陣を張り
満を持して、待ち構えるイクタたち。
イクタ『そろそろ、ヤトリたちが気付いたころだ。
対陣が遅れた無能と言われないために
サドイケメンは焦ってやってくる・・・』
と、今回は、ここで終幕。
おぉ~、安定して面白いなこれ。
最近は、異能力使った、俺様TUEEE!系が多いので
知力系主人公は、貴重ですな。
面倒臭がりな割りには、結構、好戦的だし
しっかりと、行動力あるし、中々いい主人公かと。
ヤン・ウェンリーも、これぐらい積極的なら
死なずに済んだだろうになぁ~・・・などと
ついつい、銀英伝を思い出してしまいました。
やっぱこう、オカルトっぽい力で
無理矢理ねじ伏せるよりも
筋の通った戦略で、敵を圧倒する方が
その過程を見てて、面白いんですよねぇ。
次回、どんな知略が炸裂するのか
物凄く楽しみです!
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