
クリスマス前から、年末にかけて、エッセンスのクライアント
さんから受ける相談は、ほとんどが人間関係、特に親子関係や
パートナーとの関係、自分の仕事や生きる目的についての相談
でした。
3月の大震災は、多くの人の心や人生に影響を与えました。
自分が普通でいられなくなったので、今ある人間関係や
自分自身もが壊れてしまった方が
たくさんいらっしゃいました。
私自身も、震災による恐怖や不安と、2月に親しい友人を
なくしたショックから、長い間とても不安定になりました。
そして、自分の健康や人間関係や自分の人生についての
問題が次々に起こったのです。
クライアントさんの相談を受けながら、私は、
自分が立ち直るために、自分自身をもう一度しっかりと
見つめなおさなくてはなりませんでした。
クライアントさんの相談をうける時間は、まさしく、
私のために準備された時間でした。
身内や親しい人の死を経験すると、自分の居場所や
立ち位置がわからなくなることがあります。
自分の親や子どもやパートナー、
とても親しい友人が亡くなったとき、人はいままで
自分が住んでいた世界や、自分自身でさえも、
存在することが無意味だと感じたり、
今までの自分の人生って何だったのかとさえ感じます。
それは、失ったものがとても大きいからです。
また、死を体験することで、いままで愛情を
注いでいた人を亡くしたり、
愛情を注いでもらっていた人を亡くしたりする
ことは、自分自身がなくなってしまうような
体験なのです。
どうしようもない思いは、怒りや嘆きになって
溢れ出します。
その思いを誰か受け止めてくれる人が
いるかいないかで、状態がずいぶん変わってくる
と思います。
受け止めてくれる人がいるといいのですが、
震災などで、家族全員や友人もパートナーも、
同じように傷ついている時は、とても大変です。
叫んでも叫んでも、誰もが自分のことで精一杯
だったりするので、向き合ってもらえなかったり、
優しくしてもらえなかったりで、
誰がわるいわけでもないのにすべてを誰かの
せいにしたがったり、自分を卑下しすぎたり、
とてもアンバランスな状態になります。
今まで大丈夫だったことや、平気だったことが、
そうではなくなります。
酷く混乱して、何も手につかなくなったり
今までできていたこともできなくなったり、
すべてをホオリ投げたり、
怖くていろんなものから逃げ出したり、
嘆き悲しんで誰とも話さなくなったり、
激怒して当たり散らしたり、
表現のし方はそれぞれだけど、
魂が叫びをあげている状態です。
そんな自分を、静かに受けとめ受け入れてくれる
誰かがいる人は幸せです。
でも、家族みんなが、親子やパートナーが
お互いに、魂の叫びを上げていて、
受け止めてもらえることができなかった
人たちも沢山いるでしょう。
そうなった時、今自分がいる世界や、
愛情関係や信頼関係が崩れたように感じて、
さらなる苦しみや悲しみを体験した人も
いたと思います。
誰も心が癒えるための時間が必要なのです。
折れた心がもとにもどるために、嘆いたり、怒ったり、
悲しんだり、暴れたり、そうせずにはいられなかった
自分がいたかもしれません。
自分でなんとかバランスをとるために、
一度感情を外にだす過程が必要だったのかもしれません。
そうしたために、愛情関係や人間関係もチグハグになって、
細い糸で繋がれてやっと自分に残っていたものも、すべて
失ったように感じた人もいるかもしれません。
暴れることや、叫ぶことや、嘆くことを
さんざんやったら、少しずつ自分の心を癒すための時間や
経験が必要になってきます。
エッセンスや私にご縁があった方が、
今回相談に来られたのだと思います。
行きどころのない恐怖や不安をかかえながら、
でも、なんとかしたい、変わりたい、元気になりたいと
思っていらっしゃた方たち。。。
私も同じです。
すべてを失ったと感じた方も、
本当に大切なもの必要なものが
あるとしたら、それが何だったか誰だったかに、
心が落ち着いてきた時に、きっと気づくでしょう。
愛情関係も信頼関係も壊れたままではありません。
人は、愛せずにはいられない、
信じないではいられない存在だからです。
苦しい経験をして、自分にとって何が大事だったか、
何が必要だったかを知ったなら、そのこと、そのものを、
その人を大切にして生きていくことです。
時に荒波が自分を襲い、打ちひしがれたり
荒れ狂ったりしたとしても、
自分にとってどんな時間が、何をしている時が、
誰といるときが心地よくて幸せだったか、
安心していられたか、楽しかったか、
喜びを感じられたかが蘇ってくる瞬間がきっと来るはずです。
その時がきたなら、自分に素直になることです。
全身に力を入れたままだったり、肩を張ったり、
感じることを閉ざしたり、
頭でだけ考えたりしている自分が、変われる瞬間です。
私は、自分では、いろんなものを手放してきた、
執着していないと思っていましたが、
今回の大きな出来事を経験した時、
まだまだ何かにしがみついていたり、
掴んだものを手放せなかったりした自分が
いることに気が付きました。
そして、それに気づいた瞬間、新しい人間関係や、
新しい仕事や、可能性が凄い勢いで自分にやってきました。
そして、手放したものや無くしたものの中から、
何が本当に大切で、自分にはなくてはならないものだったか
ということも確認できました。
私も自分自身を癒しながら、
愛情関係や信頼関係の修復をしていきます。
長い道のりなのかもしれませんが、
自分にとって必要で本当に大切なものや人は、
どんなことがあっても自分のそばから
離れないはずです。
自分から音楽がなくなることが、私にとってありえないように。
みなさんも、どうぞ、ゆっくりと自分自身を癒しながら、
自分の目の前にある現実と、自分の内を見つめて、
本当にたいせつなものや人を思ってみてください。
たとえ死が人々を引き離しても、
大切な人の姿が今は見えなくなっていても、
きっとあなたの内に生きるづけているし、
いつもあなたと一緒にいるはずです。
元気で幸せそうなその人の表情を思い出して、
その人を心から大切に、
私たちもしっかりと生きていきましょう。







