ポケットの中の鍵 ~ 「独立記念日」 | そっとカカトを上げてみる ~ こっそり背伸びする横浜暮らし

そっとカカトを上げてみる ~ こっそり背伸びする横浜暮らし

大きな挑戦なんてとてもとても。
夢や志がなくても
そっと挑む暮らしの中の小さな背伸び。
表紙の手ざわりていどの本の紹介も。

相互読者登録のご期待にはそいかねますのでご了承ください。



今の自分をいつも「ありのままでいい」としていては道は開かれないし、
かといって、絶えずポジティブでいるのはキツイものです。

     

恋愛、結婚、別れ、転職、知人・友達との付き合い、親族との距離 etc.
男女を問わず多かれ少なかれ経験する節目や日常があります。

それでも女性には、男性よりハンディキャップがあったり、
女性ならではの思いや迷いがあるに違いありません。

そうした場面で一歩踏み出そうとすると、一種の重しが足を重くします。

勘違い、思い過ごし、無関心、不安、思い込み、惰性、成功体験・・・・・・
重しとなるものには事欠きません。

     


節目に、あるいはちょっとした場面で
ぽつりぽつりと、今までと違うことをしてみたら、
そのうちひとつか、ふたつ、異なる道の入り口に立てるかも。

長い時間経って振り向けば、それらがそこそこの違いを産み出します。

     


「独立」と言うには大げさで、小さな区切りを決意する女性の物語たち。

独立記念日 / 原田 マハ (PHP文芸文庫)
(「インディペンデンス・デイ」を改題)
¥800
Amazon.co.jp

これでもか、と24もそんな物語を並べられて、
「そんなにうまくいくものか」と思う方もいるかもしれません。

でも、作者はそんなに安易に考えているはずがありません。
原田マハは、ここに登場する女性たちに、この物語の読み手に、
本気で訴えたいのです。

重しを外す鍵はこんなに、障害や悩みの数だけあちこちあるんだと。
そして、その鍵は自分のポケットのどこかに潜んでいるのだと。


[end]


*** 読書満腹メーター ***
お気にいりレベル   E■■■□□F
読みごたえレベル  E■■■□□F

ペタしてね
(ペタお返しできません。あしからず。)

*****************************
作家別本の紹介の目次なら
日本人著者はこちら
海外の著者はこちら
*****************************


<----左側の
①「ライブラリーを見る」をクリックし、
②ライブラリの各本の"LINK"をクリックすると
 その本を紹介した記事にとびます。