仕入れたより高く売ることはわかっていても、
大規模チェーンの古本屋ならいざ知らず、
個人でやっている店が暮らしを支えるほどの本の数が動くのかと。
そんな古本屋にはミステリアスな匂いがつきまといます。
◆
古本供養/出久根 達郎 (河出書房新社)[2008年]
¥1,680 Amazon.co.jp著者は高円寺で古本屋「芳雅堂」を営みながら
小説やエッセイを書いている直木賞作家です。
このエッセイには、古本のこと、作家のこと、紙のこと、日本語のこと、
日々の暮らしなど、さまざまな題材がとりあげられています。
◆
印刷屋が家業だった子どもの頃に身についた紙への思い、
暮らしのために、こつこつと1巻ずつ買い増してきた全集を手放した妻、
中学を出て月島の古本屋に勤めて初めて買った古本の思い出、
時おり顔をみせる渋いユーモア・・・・
著者の体に長年かけて刻まれた年輪のような題材から、
じわじわと滲みでてきた樹液のような文章たちです。
◆
ものを観る視点というより、ものを考える観点というより、
肌で感じてきたことが綴られた文章は、自然なぬくもりがあります。
*** 読書満腹メーター ***
お気にいりレベル E■■■□□F
読みごたえレベル E■■■□□F
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