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2012-02-08

確かに…!

テーマ:ブログ

今から10年ほど前,私が修習生の時の話です。


裁判所,検察庁,弁護士の3つを順番に修習しますが

その中で家庭裁判所での修習が2週間ほどありました。

私は京都で修習をしていたので京都家庭裁判所に行きました。


京都家庭裁判所では玄関近くに

女性と子どもの銅像「母子像」が据えられています。

私はそれをみて「ああ,家庭裁判所っぽいな~」と思いました。


家裁での修習の最終日に

修習生と裁判官のかんたんな懇談会がありました。


裁判官から「質問でも感想でも気軽にどうそ」と促され

修習生が順番に発言していきました。


その中で修習生のMさんが質問

「裁判所の玄関にあるのが,なぜ母子像なのですか?」


その質問に裁判官,修習生一同キョトンとしました。


Mさんは続けます。

「あの,家庭って女性と子どもだけのものじゃないのに

なぜお母さんと子どもの像だけでお父さんの像がないのか

と思って…」


確かに…!


私自身,玄関脇の母子像をみて「家庭裁判所っぽいな~」と

当たり前のように思っていたので

Mさんの質問に目の覚める思いがしました。


裁判官の一人が

「家庭裁判所では家庭内の問題を扱っていて

お母さんと子どもが困っていることが多いので…」

と言いかけましたが,途中で発言をやめました。


というのも

そのときの修習で私たちが記録を見せてもらった事件が

偶然にも家庭内の問題で「お父さん」が弱い立場にあり

お父さんが困っている事件だったのです。

裁判官もそのことを思い出したようで

途中で黙ってしまわれました。


結局Mさんの質問には誰も答えることがないまま

懇談会はおひらきとなりました。


私は家庭裁判所の母子像の前を通るたびに

Mさんのこの質問を思い出します。








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