映画-CAN -3ページ目

グエムル―漢江の怪物―

エンターテインメントの形を借りて、社会的メッセージを伝えるのに、
映画はうってつけの媒体。
説教じみた事を延々と聞かされるような映画は御免だ。
ストレートに揶揄したりせずに、パニックや笑いの要素を盛り込んで、皮肉ってみる。
ポン・ジュノ監督の最新作「グエムル―漢江の怪物―」は、
そんな姿勢が小気味良い大作だ。

漢江に突如現れた、得体の知れない巨大怪物グエムル。
河川敷で思い思いに時を過ごしていた人々は、たちまちグエムルの餌食にされてしまう。
平和から一転、恐怖のどん底へと叩きつけるグエムルは、
世界各国に土足で踏み込むような真似を繰り返しているアメリカの象徴か?
(グエムルが現れる原因になったのも、アメリカ人学者の身勝手な行動という設定)

ここに、無謀にもグエムルに立ち向かう勇気の有る…いや、大胆な家族がいた。
一人娘をグエムルにさらわれた彼らは、彼女を奪還するべく、“彼らなりの作戦”で
グエムルの居場所を突き止めてゆき、そして…。

普通のパニック映画なら、家族愛を高らかに謳い上げるこのシチュエーションも、
ジュノ監督の手に掛かれば、シニカルさに溢れた喜劇にもなる。
特に、父親役のソン・ガンホは、スクリーンに登場する度、
こちらが笑いを期待せずにはいられないほど強烈なキャラクター。
とにかく、とことんおマヌケに描かれた家族の面々が最高なのだ。
一家を単純な人たちに描いたのも、ジュノ監督の上手さの一つだろう。
こんな人たちでなければ、あんな無謀な事ばかりやらかさないに決まってる。

更に印象的なのが、人間の欲望を描いたシーンの羅列。
娘をさらわれた家族が、グーグー眠って、ガツガツ食べて…なんて光景、
他の映画では見られない。
何を呑気に…なんて思ってしまうが、それが人間、
決して捨てられない欲求(この場合は睡眠欲・食欲)に従って生きている。

綺麗事ではなく、真正面から人間を捉えた本作は更に、
私たちが忘却の生き物だという事を思い知らせる。
忘れる事が出来るから、前に進んで行けるというポジティブな面と、忘れてしまうから、
繰り返してはいけない過ちをまた犯してしまうというネガティブな面。
その両方を抱えて存在する、複雑で単純な私たち。
そんな私たちで構成されている社会というものが、危険に遭遇した時に露呈する脆さ、
傲慢さに、大笑いしながらも、うすら寒いものを覚えてしまった。

(2006年・韓国映画)

(川口 桂)


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ユア・マイ・サンシャイン

今、あなたが最も愛している人を思い浮かべて下さい。
愛する人の暗い過去を知っても、少しも変わらずに愛し続ける事が出来ますか?
愛する人が……その人がHIVに冒されていたとしても?



韓国で恋愛映画の観客動員数・新記録を樹立した「ユア・マイ・サンシャイン」。
インターネット投票で受賞作が決まる「大韓民国映画大賞」の
主演女優・主演男優賞ほか、多数の賞を受賞したこの作品は、
ある事件をモチーフにした「実話」である。



牧場を営むソクチュンは、暗い過去を持ち心を閉ざしている女性・ウナに
一目惚れをする。
冴えない風貌ながらも真っ直ぐで、温かい愛を注ぐソクチュンに
いつしかウナの心も揺らいでいく。
純粋な愛だからこそ傷つけてはいけない……
純粋な愛だからこそもう一度信じたい……

ウナはソクチュンの愛を受け入れ、幸せを掴んだかのように思われたのだが。



恋愛映画に登場する素敵な男性。
どんな事があっても愛を貫き、決して変わる事などない。
ヒロイン気分で幸せムードに浸り、たっぷり涙を流した後、

「でもさ、こんな人いるわけないよね!」と現実に戻る。


だが、いた。本当にいたのだ。
実話から誕生したこの作品を観終わった後、
私の心はかつてない程、幸せに満たされていた。

「なぜ、愛が変わるんだ?俺にはわからない」

そうやって微笑むソクチュンの笑顔には、どんな美しい恋愛映画よりも
胸を震わす力がある。

きっと本当に愛する人とは顔とか体とか、そんなものはどうでもよくて、
存在自体が太陽みたいに自分の世界になくてはならないもので、
その人に照らされなければ、決して輝くことなど出来ないほど大きな存在なんだ。
そして、いる。この広い世界にはきっといる。
どんな事があっても、太陽のように照らし続けてくれる人が必ず……



「スキャンダル」で貞淑な女性を見事に演じたチョン・ドヨンの
体当たり演技も素晴らしいが、何よりもソクチュンを演じた
ファン・ジョンミンにやられてしまった・・・。
(この作品と「甘い人生」で青龍映画祭の主演男優賞、助演男優賞をW受賞)
今だけかもしれないが? ここで断言する。
「男は顔じゃない!」と。
アミューズソフトエンタテインメントスキャンダル
ポニーキャニオン甘い人生 通常版





この映画を観終わった後、もう一度、あなたの最も愛する人を思い浮かべてほしい。
太陽のようなその人をちゃんと愛せていますか?
あなたはその人の太陽になってあげられていますか?




(2005年・韓国映画)

(芝田 佳織)


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ウィンター・ソング

10年前、君が去ったあの日から、僕の心は凍りついたまま……


映画監督を目指す男と、女優を夢見る女。
二人は北京で貧しいながらも励ましあい、夢に向って歩んでいた。
だが、女が「愛」以上のものを望んだ時、男が真実だと信じていたものは
雪のように淡く、脆く消え去っていく。


10年後、香港で人気俳優、中国でトップ女優となった二人は
ミュージカル映画で共演することに。

「過去にすがる男と過去を消し、新しい恋に生きる女」。
まるで、失われた10年を再現するかのようなラブストーリーを演じていくうちに
二人の心はかき乱されていく。
真っ直ぐな男の愛は、女の凍てついた心を溶かしていく……かのように思われたのだが。



「ラブソング」のピーター・チャン監督が描き出すのは
過去と現在、そして「映画」という劇中劇が見事にシンクロする世界。
「人生は映画そのもの」というオープニングの台詞が物語るように、
非現実な「映画(劇中劇)」の世界にこそ「真実」が見え隠れする。

コロムビアミュージックエンタテインメントラブ・ソング

「愛」だけでいい男を金城武、「愛」だけでは物足りない女をジョウ・シュンが演じ、
彼らのミュージカル仕立ての「歌」も見所の一つだ。
とはいえ、女の現在の恋人を演じるジャッキー・チュン。
香港四天王の1人で「歌神」と呼ばれる彼の腹の底から湧き出るような
歌声は鳥肌もの。
(金城好きの私が言うのは悲しいけれど、すっかり主役を食ってしまっている)
真っ白い雪のような愛とは対称的に「嫉妬」「独占欲」といったどす黒いものを
感じさせ、紙一重である愛と憎しみの境界線を見せつけてくれる。



普通の「恋愛映画」を期待すると、いい意味で裏切られるだろう。
この映画の伝えたい部分は、きっとそんな愛の表の顔ではない。
人の心はまるで雪。
少し手を伸ばせば掴めそうなのに
指の隙間からすりぬけていく……
雪(心)は「裏切り」で一瞬に凍りつき、どんな年月もその氷を溶かす事など出来ない。
凍てついた雪を溶かしてくれるのは真実の愛だけ。
それはきっと温かくて優しい……


あなたが本当に必要としているのは、
あなたを本当に必要としてくれているのは一体誰?

待ちに待ったアイラブ・金城君の新作は、この秋オススメの異色「ラブストーリー」だ。



(2005年 香港映画)  11月より全国ロードショー


芝田 佳織


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X-MEN: ファイナル ディシジョン

「全米NO・1 大ヒット!!」

って一体何作あるねん! と突っ込みたくなるほど目にするこのコピー。
しかし、今回の「X-MEN: ファイナル ディシジョン」は本当にすごい
記録を打ち立てた。

今年の超話題作「ダ・ヴィンチ・コード」「M:i:Ⅲ」「カーズ」
を抜いて、全米・上半期のオープニング記録第1位。
公開1ヶ月にして、歴代全米興収ベスト50にランクイン。
これこそまさに「全米NO・1 大ヒット」と呼ぶにふさわしい作品なのである。


アメコミより生まれた大ヒット映画はたくさんある。
「スパイダーマン」「バットマン」「デアデビル」……
その中でこの映画がこれほどヒットした理由は一体何?
それは、この映画には意外に?深い「テーマ」が描かれていること。
今回のテーマは「選択」、いや「普通とは何か?」という点ではないだろうか。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメントスパイダーマン デラックス・コレクターズ・エディション
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突然変異により超越した力を持つ人類(ミュータント)を
「普通」の人間に戻す新薬が開発される。
「キュア」と呼ばれるその薬を使えば、ミュータントとしての
超能力を失うのだ。
かつてより「疎外」されていた彼らに訪れる究極の選択……
人として生きるか、それともこのままミュータントとして
白い目に耐えながら生きるか・・・
そこにマグニートの企みも加わり、闘いは壮絶なクライマックスを迎えていく・・・



先日、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、
ファムケ・ヤンセンが来日し記者会見が行われた。
その中でのハル・ベリーの言葉が心に残る。


「もし、キュア的な事が実際に行われたら、私は強く反対すると思う。
それは例えば有色人種である私(ハル・ベリー)や日本の皆さんが白人のように
白くなれといわれることと同じ。そんなことは間違っている。
私達は確かに完全なものではない。でも不完全な完全品なのよ」


私達は全て同じではない。背・顔・体・肌の色……
人と少し違うからといって「普通」ではないのか?
ならば私達は「不完全品」?
そんな気持ちを一度でも感じた事があるならば、
彼らの苦しみを、きっと共感できるはず。

未来の、自分とは全く違う人種のことと思っていては
この映画は楽しめない。
みんなそれぞれ「そのままでいいんだ」
「不完全な所も自分の魅力なんだ」というメッセージをぜひ受け取って欲しい。



これが、ファイナル! といいながらそうではなさそうなエンディングにも注目!
(エンドロールの一番最後にある1シーンが……)


個人的には、こういいたい。
「ハル・ベリー演じるストームは本当に強いのか~??」
ストームの微妙な闘いッぷりもぜひチェックしてね!



(2006年・アメリカ映画)


(芝田 佳織)


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マイアミ・バイス

「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」を抜く
約30億円の興行収入で全米初登場1位!
「ヒート」「コラテラル」のマイケル・マン監督作品の中で
最高のオープニング記録を樹立した話題作!
ポニーキャニオンヒート
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパンコラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション

この夏、日本でも大ヒット間違いなし! と言いたいけれど……ちょっと不安な私であった。


「深く静かに潜入せよ」……そんなコピーに男臭さ満々のコリン・ファレルと
ジェイミー・フォックスの2ショットポスター。
この映画に観客が期待するのは「インファナル・アフェア」のような
潜入者という2つの顔を持つ2人の男の見事なアクションドラマではないだろうか。
しかし私はこの映画のジャンルは、「アクション」ではなく「ラブ・サスペンス」だと感じだ。
これは「大人の男女の恋愛映画」だ。
ゆえに監督は一体どこに向って何を伝えたかったのか・・・
素晴らしい俳優が集結しただけに惜しい。ほんと惜しい。
ポニーキャニオンインファナル・アフェア トリロジーBOX


アメリカ・フロリダ州の楽園「マイアミ」。
最も南米に近いこの場所は「巨大犯罪組織による密輸」の重大な中継地でもある
危険地帯だ。
マイアミ警察特捜課(バイス)の刑事コンビ、ソニーとタブスは
ある巨大組織に警察内部の極秘情報が漏えいしている事を知る。
裏切り者は誰か? 
警察組織の根底をゆるがす非常事態に2人の刑事は組織への「潜入」を開始した……


伝説的ドラマの映画化であり、ドラマの製作総指揮をつとめていた
マイケル・マンが監督を務める。
だからセクシーでスタイリッシュなイメージはドラマと変わらない。
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンザ・ベスト・オブ ・マイアミ・バイス


何よりの見所は「リアルさ」だろう。
特に「銃」のリアルさには度肝を抜かれる。
扉や机で銃弾をふせぐチンケな映画とは大違い。
「実際のマシンガンはこうなのじゃー!」と言わんばかりに
車のドアは打ち抜かれ、手は飛び、人は人じゃなくなる。
だからこそ「死」と隣り合わせという潜入者の「感情」を体感できる。
銃撃戦の「音」のリアルさに今までの映画との「違いとこだわり」を感じて欲しい。
(この監督、かなりの銃オタクとみた・・・)


そんな素晴らしいアクションシーンもあるのだけれど
コリン・ファレル扮するソニーと潜入先のボスの女である
イザベラ(コン・リー)との恋愛シーンが大部分をしめる。
監督がどうしても使いたかったというコン・リー。
「SAYURI」では正直一番光っていると感じたアジアが誇る女優だ。
41歳とは思えない美しさと、大人ゆえの妖艶さを持ち合わせる彼女だが、
イマイチ、コリン・ファレルと絵的にあってない気も・・・
いやいや、でも彼女は十分に魅力的であり、世界に通用する女優だと確信した。

ポニーキャニオンSAYURI メモワール・ボックス (初回限定生産)



主役よりもセクシーで輝いていた脇役時代を終え、主役の座を射止めてから
イマイチ、日本で映画がヒットしないコリン・ファレル。
「アレキサンダー」「ニュー・ワールド」と別にコリン・ファレルじゃなくても
いいんじゃ?という役を演じていた事が最大の原因か?
しかし「マイアミ・バイス」の「女を目で殺す」セクシー役は久々のはまり役。
「フォーン・ブース」などコリン・ファレル好きの私にとって、
彼の今後の映画公開に影響を与えないためにもぜひヒットを祈願したい作品だ。
(でも難しいかな~)
松竹アレキサンダー プレミアム・エディション
ポニーキャニオンニュー・ワールド コレクターズ・エディション
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンフォーン・ブース


(2006年・アメリカ映画)


(芝田 佳織)


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先どり予告編~2006年8月4日封切り@USA~

Talladega Nights: The Ballad of Ricky Bobby (“MEDIA”をクリック) (トップを
 ひた走るカーレーサーに、強力ライバル出現のピンチ/日本公開未定)
 監督:アダム・マッケイ(「俺たちニュースキャスター」(日本未公開))
 製作・主演:ウィル・フェレル
 出演:ジョン・C・ライリー、デヴィッド・コークナー、サシャ・バロン・コーエン、
     マイケル・クラーク・ダンカン、モリー・シャノン、エルヴィス・コステロ、モス・デフ

The Night Listener (“LISTEN”にカーソルを置いて、“VIDEO”をクリック)
 (ラジオ番組の司会者は、リスナーの少年と電話で話すようになるが、話に疑問を感じ、
 真実を探ろうとする。実話に基づいたスリラー/日本公開未定)
 監督:パトリック・ステットナー
 出演:ロビン・ウィリアムズ、トニ・コレット、ロリー・カルキン、サンドラ・オー

ディセント (“TRAILER”をクリック→視聴方法を選択) (地図の無い洞窟に
 閉じ込められてしまった女性冒険グループは、想像を絶する恐怖に襲われる/
 日本公開中)
 監督:ニール・マーシャル(「ドッグ・ソルジャー」)
 出演:シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ

Barnyard: The Original Party Animals (“MEDIA”にカーソルを置いて、“TRAILER”を
 クリック) (牧場主が出掛けた後で、ハメを外しまくる動物たち。牛が主人公のアニメ/
 日本公開未定)
 監督:スティーヴ・オーデカーク(「親指タイタニック」「親指スター・ウォーズ」)
 声の出演:ケヴィン・ジェームズ、コートニー・コックス、サム・エリオット、
        ダニー・グローヴァー、アンディ・マクダウェル、デヴィッド・コークナー


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先どり予告編~2006年7月28日封切り@USA~

マイアミ・バイス (“VIDEO”をクリック→視聴方法を選択) (潜入捜査官コンビの危険な
 任務。かつて全米の若者を夢中にさせた人気TVドラマが、スクリーンで復活/
 9月2日に日本公開予定)
 監督:マイケル・マン(「特捜刑事マイアミ・バイス」(製作総指揮)「ヒート」)
 出演:コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー、ナオミ・ハリス

アント・ブリー (“VIDEO”をクリック) (アリの巣にいたずらした事から、昆虫サイズに
 なってしまった少年のアドベンチャー・アニメ/今秋に日本公開予定)
 監督:ジョン・A・デイヴィス(「天才少年ジミー・ニュートロン」)
 製作:ジョン・A・デイヴィス、トム・ハンクス(「ポーラー・エクスプレス」(製作総指揮))他
 声の出演:ザック・タイラー、ニコラス・ケイジ、レジーナ・キング、ジュリア・ロバーツ、
        ブルース・キャンベル、ポール・ジアマッティ、メリル・ストリープ、
        リリー・トムリン

John Tucker Must Die (自動的にスタート) (同じ男に裏切られた3人の女性は、
 協力して仕返しを企む/日本公開未定)
 監督:ベティ・トーマス(「ドクター・ドリトル」「アイ・スパイ」)
 出演:ジェシー・メトカーフ、ブリタニー・スノウ、アシャンティ、ソフィア・ブッシュ



★地域限定公開作品★

Little Miss Sunshine (視聴方法を選択) (ミスコンに出場する幼い娘の為、開催地に
 向かう車の旅に出発した一家は、道中、様々なトラブルに巻き込まれる/
 日本公開未定)
 監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス(共にミュージック・ビデオ出身)
 出演:スティーヴ・カレル、グレッグ・キニア、トニ・コレット、アラン・アーキン

Scoop (上から3枚目のカードをクリック) (ジャーナリズム専攻のアメリカ娘は、
 ロンドンでスクープを追ううち、ある貴族の男に辿り着くが…/日本公開未定)
 監督:ウディ・アレン(「マッチ・ポイント」)
 出演:スカーレット・ヨハンソン、ヒュー・ジャックマン、イアン・マクシェーン、
     ウディ・アレン、ケヴィン・マクナリー、ロモーラ・ガライ


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スーパーマン リターンズ

オープニング……ドキドキした。
この「興奮」は昨年の「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」以来だ。
今年も大作はたくさんあった。
「M:i:Ⅲ」も「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」も面白かった。
でも正直、この映画ほどの「興奮」は覚えなかった。
なぜだろう。宇宙という憧れの空間映像と懐かしさをくすぐるテーマ曲か?
正義を貫き地球の裏側までもかけつける「ヒーロー」の存在か?
いや何よりも、スーパーマン役のブランドン・ラウスが期待以上に
素敵だったからかもしれない。
(結局、男前に弱いだけ?いえいえ 違います!)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンスター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐



物語は5年前に突然姿を消したスーパーマンが、自分探しの旅を終え、
地球に戻って来た所から始まる。
スーパーマン=クラーク・ケントは前職である記者に復帰。
が、そこに待っていたのは永遠の恋人であるはずのロイス・レインが
未婚の母になり、編集長の甥と婚約したという現実だった。
しかし傷心に浸る暇などなく、宿敵 レックス・ルーサーの「新大陸創造」という
巨悪な企みを知るクラーク。
その大陸にはスーパーマンの唯一の弱点が……
果たして、スーパーマンはレックス・ルーサーの魔の計画から
人々を救う事が出来るのか!


監督は「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー。
「X-MEN/ファイナル ディシジョン」の監督をけってまで引き受けた本作は
子供の頃からオリジナルの大ファンだったという監督の想いが
ぎっしり詰まった出来上がり。
中でも、旧作出演の故マーロン・ブランドが父親として復活するなど
過去作品のファンがワクワクするシーンもが目白押しだ。

ジェネオン エンタテインメントユージュアル・サスペクツ



オリジナルでスーパーマンを演じた、故クリストファー・リーブ。
その端正な顔も大きな魅力だが、車椅子のヒーローと呼ばれた彼の生き様に
勇気をもらった人も多いはず。
そんな真の「ヒーロー」のイメージを全く壊すことなく登場したNEWヒーロー、
ブランドン・ラウス。
誰もが待ち望みながら、永らくこのヒーロがリメイクされなかった理由。
それは「彼を待っていたから!」といってもいいほどのはまり役だ。

ワーナー・ホーム・ビデオスーパーマン ディレクターズカット版


もちろん、敵役レックス・ルーサーを演じるケビン・スペイシーも
クレイジー&コミカルなキャラを見事に演じている。



何本かのパニック映画を1度で味わえる様なジェットコースタームービーは
大スクリーンで観なければ値打ちが下がる。
そして何と言っても「マイ・世界男前ランキング」のベスト3に入るだろう
ブランドン・ラウスの美しいアップにため息をこぼして欲しい!



(2006年・アメリカ映画)


(芝田 佳織)


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新作映画を楽しむためのオススメ 予習映画!

夏、まっさかり! 暑さに負けない熱い映画もどんどんやってくる。
新作映画をさらに楽しむためのオススメ映画をご紹介!


☆☆「殺人の追憶」☆☆(2004年・韓国映画)

アミューズソフトエンタテインメント殺人の追憶


本年度カンヌ映画祭で大喝采を受けた映画といえば「グエムル・漢江(ハンガン)の怪物」!
ヨーロッパの国々が過去最高額で買った韓国映画として話題をさらっている。
その超話題作が夏にやってくる。(9月2日公開予定)

監督は、ポン・ジュノ、主演はソン・ガンホ。二人がタッグを組んだ前作
「殺人の追憶」をぜひチェックしておこう!

韓国で実際に起きた未解決事件をモチーフにしたサスペンス。
80年代後半から6年間で若い女性10人が犠牲者となった。この事件を追う二人の刑事。
彼らの前に、一人の容疑者が現れるが・・・


現在、36歳である監督は、今、「天才」と呼ばれ世界から注目されている人物。
その才能を観ておこう~



☆☆「ベッカムに恋して」☆☆(2002年・イギリス/アメリカ/ドイツ映画)

パンドベッカムに恋して


サッカー、ワールドカップは終わったけれど、「GOAL2.3」の公開など
サッカー映画はまだまだ熱い。
「ベッカムに恋して」はインド系イギリス人の女の子がサッカーに恋するお話。
恋に友情、ばっちり満足の青春映画だ。

この作品で今、売れに売れている二人の俳優が共演している。
一人はご存知、キーラ・ナイトレイ。
間もなく公開される「パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンズ・チェスト」に
出演している事は言うまでもない。
今年だけでも「プライドと偏見」「ドミノ」「ジャケット」と公開作が目白押し。
今、最も熟れている女優といっても過言ではないだろう。

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち コレクターズ・エディション (パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト プレビュー・ディスク付)
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンプライドと偏見
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンドミノ


そしてもう一人はジョナサン・リス=マイヤーズ。
「M:i:Ⅲ」でトム扮するイーサン・ハントの仲間の一人を演じているのは
もうチェックしてくれただろうか?
そしてもうすぐ公開予定の「マッチポイント」(ウッディ・アレン監督作)では
スカーレット・ヨハンソンと共演。
実はとってもハンサムな彼は、これから出演が増えるであろう俳優。

彼らの共演作をぜひチェックしてね!


そして何といっても夏は続編・リメイク映画が多数やってくる。
今回はリメイク映画をチェックしよう~


★★「世界の中心で、愛を叫ぶ」★★(2004年・日本映画)

東宝世界の中心で、愛をさけぶ スタンダード・エディション


日本映画ブーム、純愛映画ブームの火付け役といっていい大ヒット映画。
高校時代を演じた、長澤まさみと森山未来の自然な演技に涙した方も多いはず。

その韓国版、「僕の、世界の中心は、君だ。」がやってくる。
「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョン&「秋の童話」のソン・へギョでリメイクされるのだ。
ちょっと年齢的に厳しい気もする高校生役のチャ・テヒョンが
「助けて下さい!」と叫ぶかどうか、気になる所?

アミューズソフトエンタテインメント猟奇的な彼女
バップ秋の童話 ~オータム・イン・マイ・ハート~ DVD-BOX


純愛映画は韓国だけではない。まだ観てない方はぜひ日本版を観てから
韓国版へGO!



★★「イルマーレ」★★(2001年・韓国映画)

松竹イルマーレ


9月公開予定のキアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック共演のラブストーリー、
「イルマーレ」。
これはご存知、2001年の韓国映画「イルマーレ」のリメイクである。

「イルマーレ」と名づけられた一軒家。この家を出ていく女性はポストに
手紙を残した。新しい住人にあてられたその手紙はなぜか2年の時を超え
ある青年の手に渡り・・・

時間軸をいかした恋愛映画。「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンが美しい。

キアヌ&サンドラの新作は少し大人の雰囲気になっていそうだが(年齢的に)、
アジアの純愛がアメリカでどう解釈されているのかぜひ比べてみよう~



まだまだあるが、今回はこの辺で。
リメイク版と新作版、どちらを先に観るかはあなた次第。
ぜひ比べてみてね。


(芝田 佳織)


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先どり予告編~2006年7月7日封切り@USA~

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (“TRAILERS”をクリック→
 “予告編を観る”をクリック→視聴方法を選択) (数年前に交わした“血の契約”の
 せいで、海賊ジャック・スパロウは、幽霊船に命を狙われる。人気アクション・
 アドベンチャー第2弾/7月22日に日本公開予定)
 監督:ゴア・ヴァービンスキー(「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」)
 製作:ジェリー・ブラッカイマー(「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」)
 出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ビル・ナイ、
     ステラン・スカルスガルド、ジョナサン・プライス、ジェフリー・ラッシュ



★地域限定公開作品★

スキャナー・ダークリー (“VIEW TRAILER”をクリック→視聴方法を選択) (麻薬が
 はびこる未来のアメリカ。捜査官は、精神を分裂させる麻薬のディーラーを追うが、
 彼自身にも変化が起こってゆく。アニメになった俳優たちが演じる/
 2006年秋に日本公開予定)
 監督:リチャード・リンクレイター(「ウェイキング・ライフ」)
 原作:フィリップ・K・ディック「暗闇のスキャナー」
 製作総指揮:ジョージ・クルーニー、スティーヴン・ソダーバーグ
          (共に「インソムニア」「シリアナ」)他
 出演:キアヌ・リーヴス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー

Strangers with Candy (“AUDIO+VISUALS EQUALS PORNS!”と書かれた赤い
 ポスターをクリック) (刑務所から出たばかりの46歳の女は、人生で二度目の
 高校生活を始める。テレビ発のカルト・コメディ/日本公開未定)
 監督:ポール・ディネロ
 出演:エイミー・セダリス、マシュー・ブロデリック、サラ・ジェシカ・パーカー、
     イアン・ホルム、ダン・ヘダヤ、フィリップ・シーモア・ホフマン


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