セミナー概要

セミナー番号
S01009

講 師
(財)化学物質評価研究機構 東京事業所 高分子技術部 技術第三課 課長 渡邊 智子 氏
元コニカミノルタテクノロジーセンター(株) 丸山 昭 氏
対 象 異物分析に関心のある技術者、担当者
会 場
日 時
平成22年10月26日(火) 13:00~16:15 
定 員 25名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料

1名につき45,150円(税込、お茶代を含む)
※『製品中の異物混入とその対策』書籍をお持ちでない方はプラス3,570円

※10月15日までに初めてお申込いただいた新規会員様は早期割引価格⇒39,900円(テキスト代別)会員登録(無料)
◆早期割引:お申込の際に人数登録で“1名(早期割引申込:新規会員登録者のみ)”をご選択ください

◆同一法人より2名でのお申し込みの場合、69,300円(テキスト代別)

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第1部 製品に混入した微小異物の分析手法と具体事例

【13:00-14:30】
(財)化学物質評価研究機構 東京事業所 高分子技術部 技術第三課 課長 渡邊 智子 氏


【講演主旨】
食品に混入した異物,ゴム・プラスチックなどのポリマー製品に混入した異物を中心に,未知試料の定性分析の際に多くの情報を得ることができる顕微鏡FT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)を用いた分析について,サンプリング方法,前処理方法,分析手法,得られたスペクトルの解析方法,さらに他の装置と組み合わせた分析例を紹介する。
食品混入異物クレームは,消費者の健康に対する関心の増大,強い安全志向,清潔志向にともない,安心して食べられる食品が求められているために増加している。ゴム・プラスチック製品の異物には,ポリマーそのものが劣化,崩壊により脱落して異物となるケースがある。異物が発生した場合は,迅速な分析により発生箇所や原因を把握して,防止対策の手掛かりとする必要があるため,分析現場で役立つような多くの具体事例を挙げて解説する。


【プログラム】

1.異物混入とは
 1-1 異物の種類

2.異物分析の手順と装置の選択
 2-1 異物分析手法の選択と操作手順
 2-2 異物採取に使用する利便性の高い道具
 2-3 顕微鏡FT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)の特徴
 2-4 EPMA(電子線マイクロアナライザー)の特徴
 2-5 微小X線回折の特徴
 2-6 SEM(走査型電子顕微鏡)、デジタルマイクロスコープの特徴
 2-7 熱分解GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)の特徴
 2-8 DSC(示差走査熱量計)の特徴

3.具体的事例
 3-1 食品混入異物(食品,医薬品,繊維,歯科材料,排泄物等)
 3-2 ゴム材料やブルーム物
 3-3 包材などのプラスチック材料
 3-4 岩石、ガラス、陶磁器、金属などの無機材料
 3-4 着色原因
 3-5 加熱の有無
 3-6 異臭の分析
 3-7 その他

 【質疑応答 名刺交換】

第2部 異物分析の試料前処理と採取方法および

               異物による不具合事例と分析事例

                                        ~採取用の冶具類と装置類~

【14:45-16:15】
元コニカミノルタテクノロジーセンター(株) 丸山 昭 氏

【講演主旨】
異物分析においては、いかに高精度化されようとも異物を含む試料片を そのまま測定して異物成分を正確に定性することは難しいことである。 異物分析を含めた全ての分析にかかる大半は分析対象物をいかに純度高 く効率的に抽出、精製取り出しできるかでその成否が左右される。


【プログラム】

1.異物分析の概要
 1-1 異物分析の流れ       
 1-2 異物サイズの移り変わり
 1-3 異物分析の重要点 ~分析前の試料汚染防止など~ 
 1-4 データベースの重要性と独自のデータ作成
 1-5 類似物の定性        
 1-6 異物試料の観察方法

2.異物試料の前処理と採取方法
 2-1 試料片の取り出しと貼付け固定
 2-2 試料片の異物採取  
 2-3 大型装置からの異物採取
 2-4 粉体中からの異物採取  
 2-5 液体中からの異物採取
 2-6 濾過捕集と遠心分離  
 2-7 採取異物の精製方法

3.採取用治具類
 3-1 針とマイクロナイフの比較
 3-2 治具類の自作加工
 3-3 各種ナイフの使い分け

4.異物採取用の装置の類
 4-1 実体顕微鏡を用いた異物採取
 4-2 マニピュレータ-を用いた異物採取

5.異物による不具合事例と分析事例
 5-1 写真用フィルムの発色異常
 5-2 液晶基盤の混入異物定性
 5-3 プリント配線基板の付着物定性
 5-4 液晶用保護フィルムの輝点分析
 5-5 処理剤溶液中の異物定性
 5-6 定性困難な微小異物分析技術

【質疑応答・名刺交換】


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