かふぇ・あんちょび

このカフェ、未だ現世には存在しません。

現在自家焙煎珈琲工房(ただの家の納屋ですけど…)を営む元バックパッカーが、

その実現化に向け、愛するネコの想い出と共に奔走中です。


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逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)/渡辺 京二
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 はい、これが今年のなつやすみの課題図書です。


 思い返せば去年の今ごろは、独立開業後初のヒマヒマシーズンという事もあり、日がな一日工房の裏の日蔭で蚊取り線香を焚いて、バケツの水に足を突っ込んで読書三昧の日々を送っていたのですが、ありがたい事に今年の夏はそれなりに仕事があって、本当にお客さんたちに感謝です。


 まあそれでも、さすがに本を読むヒマがないほど忙しいという訳でもなく、(と言いますか、本を読まないと落ち着かないので、仮にそれほど時間がなかったとしたら食事とトイレと風呂の時間に読むと思います・・・)、コマギレの感じで今コレをほぼ読み終えたところです。



 私は普段小説ばかり(、たまにエッセイ)を読むタチで、それも同じ本を何度も何度も手に取る感じなのですが、こういうのを久し振りに読みました。

 

 かなりぶ厚い大作でしたが、すごく面白かったです。


 これはですね、明治維新前後の鎖国の夢が終わる頃に日本を訪れた外国人たちの記述をまとめた感じの、いわゆる「滅びた文明」に関する考察が書かれた本です。


 私はバックパッカーとしてアジアの国ぐにを旅したときに、個人旅行者に開かれたばかりのモンゴルや、軍事独裁政権下で旅行者たちが敬遠する感じのビルマ、自衛隊がPKOから撤収した後のカンボジア、果ては当時外国人の自由な立ち入りを禁じていたチベット自治区を勝手にラサまでヒッチハイクで入っていったりもしましたが、多分これらの日本に関する文献を残した外国人たちは、多かれ少なかれ似たような感じだったのではないかと想像しています。


 近代の国際情勢の中で生き残るために明治以降の日本、そして日本人がミズカラを変えていった過程で、多くのものが失われていったのだと思います。

そして、それらを「ガイジン」の眼を通して読んでみると、国を閉じて泰平の世を謳歌する中で独自の発展を見せた「文明」下の人びとは、まるで桃源郷の住人のようにも思えます。


 もうね、なんといいますか、当時の日本、そして日本人、すごくイイ感じなんです。

 特に彼らガイジンたちが絶賛しているのが日本女性なのですが、こんなのもう絶滅してますよ、絶対。


 そして、この観察者たる「ガイジン」たちが日本をそれぞれの感性で好いてくれていた感じが、ひしひしと伝わってくるんですよね。

 例えば私が、「チベット族」という言葉を耳にしたときに ぽわわわぁ~ん と頭の横に浮かんで来る、旅の日々の素晴らしい感動の余韻、のようなものを、確かにこのガイジンたちは何かしら持っているように思います。


 まあそれでも、この「ガイジン」たちはお気楽なバックパッカーとかではなく、鎖国の扉をこじ開けにきた政府要人とか軍人とか宣教師とかそういうヒトたちであり、グルメガイドに紹介された隠れ家的なレストランがその影響で良くも悪くも一気にフツーになってしまうのと一緒で、そんな夢の国のような日本はもう何処にもありませんし、それはそれでそういうものなんでしょう。


 だけど、だけどですね、今まで坂本竜馬だとか新撰組だとかの小説を読んで感じていた「エドジダイ」っていうのと、ここに書かれているひょっこりひょうたん島みたいなのとはですね、もうなんていうか、ぜんっぜん「違う」んですよね。



 ちょっと値段的にも本のぶ厚さ的にも手が出しにくいですが、大絶賛の一冊です。

特に旅人たちが読むと、何かしら感じる所のある本だと思います。



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かふぇ・あんちょび-200907221103000.jpg

 

 ・・・あー、やっぱりね。

こういう肝心な写真を撮らせると、私はひゃくパーセント意味不明なものを写します。

画像中央に、半分雲に隠れて“C”のカタチの太陽が写ってるんですけど、わかんねえな、これじゃ。


 まあ、とにかく、なんとかかんとか話題の日蝕を観る事が出来ました。

薄い雲が丁度遮光板のような感じになってくれて、肉眼でも三日月のような太陽が観測できました。


 ピーク時には納品のためスーパーにいたのですが、あたりがまるで 『 トワイライト・ゾーン 』 みたいな感じに薄暗くなり、曇天の空は黄色というかオレンジというか、なんとも淡い美しい色になっていました。


 納品途中の珈琲豆なんか放置して、レジ係の女の子たちと一緒にサボって駐車場に出て、ぽかーんと欠けた太陽を眺めておりました。


 いいのいいのこういう日は、珈琲屋だとかスーパーのレジだとか、二の次で。


 お客さん達の多くも車の横で空を仰いでいて、セミの声まで鳴りをひそめたその雰囲気は、まるでSF映画のワンシーンのようでもありました。


 ああ、今日はもうこれで大満足です。


 こういう、○○年に一度、といったスケールの大きなイベントは、果たして次生きてんのかなあ…、と普段考えない先の人生を思い起こさせてくれるいい機会でもありますね。



 スーパーのおばさんが、


 「こういう時にはお願い事をしとかなきゃね!」


と手を合わせておりましたので私も真似しましたが、とっさに出てきたのは、


 「な、なんかイイ事ありますように」


という、なんともシマラナイ、お日さまにしてみたってどう叶えていいのかわからないだろうお願いでした。


 ダメだな、これは。

前に、『 流れ星に願うと叶う 』 という持論を展開しましたが、私自身、自分の行く末についてのイマジネーションが全く足りておりません。



 さて、落ち着いて考えてみますと・・・


七夕の短冊には、「なんとかカフェ・アンチョビの開店にまでこぎつけますように」と書きましたし、あれは自力で全力で取り組みますので、ここはひとつ、


 「物理的には屈強な労働力となり、精神的には私を支えるパートナー、

  『嫁』が現れますように!」


そう、冷静に分析しても、これがあるのとないのとではカフェ・アンチョビの展開も全く違います。


 ・・・さあて、文字にしましたよ。

イメージを描いたからには、私自身の中でも何かが動き出すんだろうか・・・。


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 ・・・・・・おっ!

 長いながい土の中での潜伏を終え、恋の季節、狂おしい最期の7日間へ向けて、変身したのね。

 夏の朝の空気に満ち満ちているこの大合唱の中で、必死の愛の唄をうたっているのだろうな。

 うーむ、私も、今週も頑張ろう。



  おとなになったら へいへいへい

  せみはとぶんだぜ いぇいいぇいいぇい

  こどものままでいるんなら

  しぬまでくらいつちのなか


               『不死身のエレキマン』


ロブスター/THE HIGH-LOWS
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かふぇ・あんちょび-200907181720000.jpg
 

 午後5時を過ぎましたが、西国の当地では、太陽は未だ天高くギラギラと輝いており、夕方の気配すらありません。

 それでも工房の気温はやや下がり、ようやく40度を切りました。

 うーむ。

 まあ、よくよく思い出せば、喫茶店の厨房も、バウムクーヘンを焼く時のパン工房も、宅配牛乳の営業で住宅地を歩いてた時も、西オーストラリアのぶどう園も、こんなでした。

 だいじょぶだいじょぶ、水ごくごく飲んで、後で辛いもの食べればいいのよ。
 むき出しの腕を触ると、体温がひんやりと感じます。

 さあて、世の中なつやすみに突入しましたよ!

 このくろねこクン、アイスコーヒー豆たちは、明日のドイツハム工房で売ってやろう。
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夏休みの予定を宣言しよう ブログネタ:夏休みの予定を宣言しよう 参加中
本文はここから


 いやいや、ほんと夏本番って感じです。

 私は、オーストラリアの農園で働いていた頃はインド人並みの浅黒い肌をしていましたが、最近配達先のどこに行っても黒くなった、黒くなったと言われます。

 工房の中でも日焼けしてるんだよなあ、きっと。

 夏の夜はホント素敵ですね。
私の部屋のエアコンは昨年夏に壊れまして、今では室外機が朝顔のプランターの台として役に立っている感じで、涼しい夜風が入ってくると生き返る気持ちがします。
 バックパッカーとしてアジアの国ぐにを旅していた頃にも、もちろんエアコン付きの宿になんか泊まれませんでしたから、一日に何度も水浴びをして涼を取っておりました。
 あの頃を思い出しながら水浴びなんかして、結構楽しく暑い夏を迎えています。


 さて、夏休みの予定・・・

  アイスコーヒーを売りまくる

やっぱ、コレでしょう。

 レギュラーコーヒーのアイスはなかなか売りにくい とずっと感じていましたが、スーパーの試飲でひとりひとりのお客さんと話をして、実際に飲んでもらい、急冷法のアイスコーヒーの作り方、水出しのアイスコーヒーの作り方なんかを説明していると、結構ぽつ・ぽつ・ぽつ・ぽつという感じで買っていってもらえるんですよね。
 どうせ夏の珈琲屋はヒマなんだから、アイスコーヒーでも細々と売っとけばいいや と思っていましたが、いや、私のイタリアンブレンド、なかなか美味いっす。
 おお! なんだかやる気が出てきました。


 もうちょっとなんかこう、ユルユルの予定が欲しい所ですが・・・

  ビアガーデンに行きたい!
  山歩きに行きたい!
  なんか美味しいもの食べたい!

・・・こんなところでしょうか。

 わはは! 楽しくなってきました。
  

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個性って何? ブログネタ:個性って何? 参加中
本文はここから

こんにちは音譜
ブログネタ運営局のエリーですラブラブ

エリーの友達って、ギャルが多いんだけど、
この前、ギャル友達と一緒に電車に乗っていたら、
知らないおっさんが二人で、
「最近の若いやつは、どいつもこいつも一緒で個性がないな~」
って、しゃべってたの!!

はてなマーク何それ~はてなマーク

エリーがから言わせたら、
おじさんたちのほうが、みんな一緒に見えるんだけど!!

ていうか、「個性」って何はてなマーク

見た目で判断できることなのはてなマーク
みんなと違う恰好することが個性なのはてなマーク

個性って、その人を知らないと判断できないものじゃないのはてなマーク
個性って、みんな1人1人にあるものじゃないのはてなマーク

そのおじさんのせいで、
個性について考えて、頭がこんがらがっちゃいましたショック!

みんなは、個性って何だと思うはてなマーク



 わあ、これはちょっとムズカシイ話のような気がします。

 ギャルを「ギャル」、おっさんを「おっさん」として見ると、まあ、みんな大体似ています。
そりゃまあ、ハゲヅラにハラマキ姿のギャルや、バドワイザーのミニのワンピース姿のおっさんは、個性的ではありますよね。

 (ところで「ギャル」って何なんですか? 私の世代でいうヤンキーみたいなもんですかね?)

 メイクやファッションというものは、逆に個性を埋没させる為に使うものではないでしょうか?
もともとは、すっぱだかでこの世にやってきた訳です。

 みんな個性的ですよ。
カモフラージュしてるんです。

 「ありのままの自分」っていうやつがいわゆる個性のようにも思うのですが、さて、それって常に全世界に向けて発信する勇気がアナタにはありますか?

 だから、みんなヒトのフリ見て同じような格好でそれを覆い隠し、同じような言動を取って、そしてその中でチラリと、スパイスのような感じで自分を見せているんだと思います。

 おっさんはギャルと接点があまりないのでそのチラリと見せた相違点に気づきませんし、ギャルもおっさんのさり気ないダンディズムに興味がないので違いが判りません。


 さて、本題に入ります。

 個性的かどうか という事に対しては、みんな個性的ですよ という答えにしておきます。

 個性があるのかないのか と聞かれると、個性なんかない と答えます。
タマネギの皮を剥くのと同じで、中身なんかなく、皮こそがタマネギです。

 「外見だけで判断するな」とか、「本当のワタシを見て!」とかよく言いますが、

 ソトヅラに全てが顕れています。



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空港にて (文春文庫)/村上 龍
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 あー、なんとか忙しい一週間を乗り越えました。


 大学の定期試験も一夜漬けですごい量の知識を詰め込んでいましたが、今考えると、私アレ全然ホンキでやっていませんでした。

まあ、だからこうして今がある訳ですが。



 はあ、映画ではありませんので、クライマックスが来て、全てを乗り越え、拳を高々と挙げて エイドリア~ン! と叫んだその後は、エンドロールが始まる訳でもなく、情け容赦なく翌日もフツーの仕事が続くんですよね。

 そもそも、肝心のエイドリアンがいねえじゃねえかってハナシです。


 全6戦のうちの後半の3戦は、地元店の開店1周年セールでの出店でした。

普段はちょっとお高くとまったようなシャレたお店なのですが、この期間はすんごい値引きをしておりまして、もうタイムサービスの時なんかモミクチャでした。

 そんななか、私がもらったスペースは魚屋さんのタイムサービスのコーナーのすぐ近くで、「サザエ1個¥50」の時は生命の危険すら感じました。


 よい天気の暑い日が続いていて客足もよくなによりでしたが、アイスコーヒーの試飲が10リットル近くになるとは思いもしませんでした。

 しかも安売り目当てのお客さんは本当にドライな方々たちで、長蛇の列を作ってアイスコーヒーをもらい、シロップとミルクの増量を求めた後は、私の陳列した商品になんか目もくれないんですよね・・・。


 わはは! そんな中で、同じアンチョビブレンドとアイスコーヒーを出しているのに、濃いの薄いの苦いの酸味が強いのとそれぞれにさんざんなコメントをいただきながら、まあ、頑張ったんじゃないかと思います。


 おきゃくさん! そのコーヒー、タダで飲んでるのよ!

 僕にとっては、タダじゃないのよ!

 毎日徹夜で焙煎して袋詰めしたの

 お口に合わないんだったら、せめて黙って去って欲しいなあ


 では、傑作のおきゃくさんを、ふたり。



 「ブレンドつったらアレだろ、ブラジルだろ」


 「あー、私のブレンドはコロンビアが主体の中深煎りです」


 「コロンビアつったら、ブラジルだろ」

 

 「あー、隣の国です 飲んでみますか?」


 (匂いだけ嗅いで) 「…だいたい解ったから、コレ捨ててくれ」


 「・・・・・・。」

 (ハリウッド映画なら、コレ頭からかける場面だけどなあ・・・)




 「マァー、このコーヒーは濃すぎてぜんぜんマイルドじゃないワ」


 「ああ、失礼しました、お口に合いませんでしたか」


 「ワタシはね、コーヒーはブルーマウンテンとモカしか飲まないの」


 (最初にコロンビアブレンドだっつったじゃねえか)


 「それにコレ、紙で漉すヤツがないと飲めないんでしょ?」


 (んんん? インスタントのブルーマウンテンなの?)



 あああ、悔しいなあ。

あのふたりが、美味しい! と思える味や香りの珈琲が作れていないんですよ。




 今日は配達中暑かったし、大仕事の翌日でヘロヘロだったので、帰宅前にサボってファミレスで涼みました。

カバンの中に入っていたのが、村上龍の短編集でした。


 ある短編の中で、絵を描くのが好きなホステスがお客に、「画家というのはどういう人の事を言うのだろうか?」 と訊いていました。

そのお客は、「毎日、一日20時間絵を描いていれて、それが苦にならないのが画家だ」 と明快に答えていました。



 ああ・・・、一週間、一日20時間珈琲屋をやってはみましたが・・・。


 んんんー、でも、自分が美味けりゃいいじゃないか というのでは、シロウトですもんね。

村上龍はここらへんキビシイんですよね・・・。




 ファミレスの隣の席では、近くの農業高校の女の子たちが、大声で楽しそうにおしゃべりをしていました。


 ひとりの子が、ほかの子たちを 一緒に海へ行こう! と説得していました。


 「青春って、無理してナンボだって! ね! 行こうよ! 今から」


 (!! 今からかよ! もう7時だし、日が暮れるよ?)



 う~ん、でも、名言だな。

 

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