素敵な「書」が書かれていて
いつも寄せて頂いているお気に入りブログ
今日は大きく「初恋」と書かれいるのを見て
思わず浮かんだのが次の詩でした。
『初恋』 島崎藤村
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこヽろなきためいきの
その髪の毛にかヽるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな
林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
歳のせいか?はたまたブログを書くようになったお蔭か?
何かがきっかけで甦って来ることが
近い思い出よりも、遠い昔の思い出の方が多いように思います。
この『初恋』も
高校時代の仲の良いお友達に「夢みる少女」がいました。
その彼女がいつも「まだあげ初めし前髪の・・・・」と
お経のように唱えていました。
彼女はきっと全部暗唱していたのでしょうが
私は「まだあげそめし前髪の」までしか覚えていません。
彼女は中原中也や西条八十のお気に入りの詩をノートに書き写し
回して読ませてくれていました。
お蔭様で理系の私でも
ほんの少しだけ文学に触れることが出来ました。


