最近、唯川恵を読んでいるワタシ。


この本もずいぶん前に買ったものの、その存在すら忘れていました(汗。


だから同じ本をまた買っちゃったりするんだよなぁ。。。


ふと気が向いて、そろそろ読んでみるかぁ~とページを開いてみました。




主人公は、母・柊子と娘・美羽の2人の女性。


この2人がある日エレベータの事故で中身が入れ替わってしまう。


若いカラダと熟れたココロの柊子、熟れたカラダと若いココロの美羽、


年齢の異なる恋と彼女達を取り巻く人間関係を鋭く描きます。


若いから許されていること、無邪気なほど愚かで、真っ直ぐということ。


年齢を重ねてきたが故に、諦めたり、悟ったり、身構えるということ。


そんな年齢へのこだわり、大人になることの幻想、若さへの執着など、


女性であれば誰でも直面したことがあるだろう感情を


まざまざと浮き彫りにしています。





最初はなぁんだ、よくある入れ替わりってやつ?って思ったけれど、


読み進めていくうちにどんどん惹きこまれていく


不思議な一冊でした。




柊子のこんな台詞があります。


「健気な我の忘れ方を、人生のどこに置き忘れてきたのだろう。」


そんなふとつぶやく言葉がチクリと胸を刺します。


自分を忘れるほど一生懸命になったり、


なりふり構わず人を好きになったり、


いつの間にか出来なくなってる気がして(笑。


一方、老いていくことに対する意識も改めて実感。


ワタシはまだ若さに対する執着があるのかも。


まだ覚悟が出来ていないというか、自分に自信がないというか・・・


魅力的な女性であることに若さは二の次だと思うけれど、


体力的なものとか、体質とか、肌のハリツヤだとか、


やっぱり身体のあちこちに疲れや老いが出てくる。


水を弾くほどピチピチした肌とか、ツンと上を向いた胸とかお尻とか、


あーん、失いたくない!!!って足掻いてしまう(笑。


そんな女性として年を重ねていくことのやるせなさを感じつつ、


だからこそ年を重ねるごとに魅力がどんどん増すような、


ステキな女性になりたいなぁ、と感じた一冊でした。





とまぁ、ちょっぴり切なくて、でも共感できて、


唯川恵らしい物語でしたヨ!


そしてラストも意外な結末で、ちょっと衝撃的。。。


というわけであなもまだまだうら若き乙女ってことで♪


ココロはまだまだ乙女だよ全員集合~!


ババンババンバンバン♪ ←やばい、年齢がバレる・・・