本格的に「ブランド作り」の勉強をスタートして早2年。
元々、ブランドの作り方(育て方??)には強い興味があり、
昔から「ブランド構築」の本はたくさん読んでいましたし、
また、
自分自身が小さな教室の経営に携わっていることもあり、
ブランド構築は非常に身近なテーマでした。
体系的に学ぶきっかけとなったのは
2010年もりおかフェアトレードマーケット。
このイベントでは、地元の小規模生産者の方に
フェアトレードの商品を原料として使ってもらい、
新たな商品を作っていただき、
会場で販売する、という活動を行うため、
イベントに来たいという気持ちを
どのようにすればより多くの人に持ってもらえるか
そして、
イベント自体をどのような地域のブランドに育てることができるか。
という部分が、非常に大きなポイントでした。
そんなことを考えていたときに出会ったのが、
ブランドマネージャー認定協会ブランドマネージャー・ベーシックコース
。
ここで学んだことを実践したのが、
もりおかフェアトレードマーケットです。
もりおかフェアトレードマーケットの年内活動が一段落するころ、
アドバンスコースを受講し、
現在はブランドマネージャー1級の資格を頂きました。
で、この1級資格を頂いて、大きく変わったのが、
「産直系のお店でモノが買えなくなった」
・・・という事象です。
足は運ぶんです。いいね、とも思う。
でも、なかなか商品を買うところまでいかなくなった。
なぜだろう。
そんなことを思っていたら、
昨日、ストレートにそのことを教えてくれる商品と出会いました。
どういう意図があってこの体裁にしたのかは分かりませんが、
やっぱりパンを見たときに消費者が想像するのは
焼きたての、香ばしい匂いのする、温かい、柔らかいパンです。
例え、ビニール袋に入っていても、
パンを買うときに皆さんが無意識のうちに連想するのは
そんなイメージだと思うのです。
そんな想像から「おいしそう~」と、
パブロフの犬のように(笑)よだれが口に出てきて
「食べたい!食べたい!!・・・よし買おう!」となるのが普通です。
この商品を見て、
そんなイメージがわき立つでしょうか。
見積もって6つくらい、半額値引きで売られていたので、
あまりに気になり、(かわいそうで??)購入。
自宅に帰り、食べてみました。
真空パックとはいえ、自宅に戻った頃にはうっすら、内側に水滴も。
当然です、パンは呼吸するものですから。
封を切ってみると
案の定、パンのふくらみはすっかり消え、固くなっていました。
電子レンジで温めて、です。
ですが、味はおいしかった。
本当においしかったのです。
もっとたくさんの人に受け入れられるはずの商品だと思いました。
それだけに、
この外見(と値段・・・定価630円)が
この商品の良さを潰してしまっていることが本当に悲しかった。
産直系のお店には
おそらく、本当に良いものがたくさんあるのだと思います。
でも、それが「外見」だったり、見せ方一つで
意識にも引っかからない。
あるいは、ネガティブな判断をされてしまう。
これほどもったいないことはありません。
でも、実際、
このパンと同じような商品がたくさんあるのでしょう。
逆に言えば、
人間が持つ「五感」の仕組みを知り、
そのメカニズムを考えたパッケージやロゴ、デザインを
取り入れることで、
たくさんの人の意識に上りやすくなる、
ということでもあります。
この商品に関しては、
本当にいろいろと突っ込みどころがあり、
勉強になりました。
縁があれば、
こういった小規模生産者さんのための
ブランディング勉強会ができればいいな、とは、思います。
本当に、びっくりするようなレベルまで、
今の売り方は考え抜かれています。
その売り方に無意識のうちにならされている消費者。
そのことをおそらく、知らないだけなのだと
思いますから。