・・・に会ったのである。
まぁ、親父の見舞いに来ていたのだが。
親父は農家の三男だった祖父の長男として生まれた。
10人兄弟の長男である。
親父は先妻と結婚したが子供が生まれなかった。
昭和一桁生まれ世代であり、根が農家という家風、自営業を家族経営でやっていたことによる後継者問題などから、子供を作るために、親父は、のちの中妻・・・タカちゃんの母親と関係した。
そして、兄貴、姉貴、タカちゃんができたわけだが、親父は生まれてすぐの子・・・すなわち兄貴を先妻の元へ連れて行き、先妻に育てさせたのだ。
先妻は、非情に可愛がり、兄貴もよく懐いていたという話だ。
収まらないのは、タカちゃんの母親であり、数年後に幼児になっていた兄貴を取り返した。
ところが、既に先妻に懐いていた兄貴は母親には容易に懐かず、母親とは打ち解けることなく、今にいたり、絶縁状態にある。
で、一昨年辺り、兄貴は一別以来、初めて、先妻・・・育ての親と再会したと言うことだった。
そして、親父の見舞いに来ていた。
先妻はタカちゃんを見て、言いづらそうにしていた。
近所の人よ・・・とか言っていた。
タカちゃんは義姉の親ではないと分かったときに先妻だと思った。
先妻もタカちゃんを見て、次男だと分かったようだった。
お話は、よく聞いてますよ。
と言った。
ウン、実際、よく聞いていた。
そして、タカちゃんにとって、先妻はわだかまりを持つ存在ではないし。
ハル丼と結婚したとき、親父は・・・
俺が最初に結婚した女も小さいやつだった。
・・・と言ったのだが。
親父の若い頃、先妻の肩を抱いている写真を見て・・・あぁ、遺伝だなと思った。
ウン
確かにそうじゃな。
そんなことも含めて、色々話をしていたのだが。
いい人だな。
と言うのが本音だな。
まぁ、親父が・・・
今日は、お前のところに泊めてやれ!
・・・と、ぼけて・・・本人はまじめに言っていたが。
さすがにそんなことは出来ないから。
タカちゃんとは無関係の人だしね。
うむ。
じゃ、そゆことで!