バイオ分野の特許翻訳/大谷奈緒美の仕事がとれる翻訳者の極意

ポスドクの専門知識を特許翻訳へ。
理学博士号を取得するまでの学生時代から研究所退職まで
計12年の実務経験を活かしバイオ・医薬分野の特許翻訳をしています。リピートオーダーされ、指名される翻訳者になる仕事の秘訣を教えます。

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     研究所退職まで計12年の実務経験を活かし

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すっかり遅くなりましたが
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

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冬休みもついに明日で終わりです。
こども達が宿題の追い込みに入りました。
どうにか全て完了しそうです。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

さて去年のことですが
登録している翻訳会社から
(仮にA社とします。特許翻訳の会社です。)
「今後はTradosを使ってワード数をカウントするので
Tradosを導入するように」
という連絡が来ました。

A社では実際にTradosを使って
翻訳速度が速くなるかを実験したそうで、
その結果、
ツールを導入すると翻訳速度が速くなるので
ツールを導入することで
(つまり単価が下がることで)
翻訳者が損をすることはないだろう
ということも書いてありました。

ただ
・1つの案件の中だけでマッチ率を計算するのか?
・会社全体でメモリーを共有するのか?
・納品時の形態はどうなるのか?
(特許翻訳ではワードべたうちが基本の形)
などについては書かれていなかったので
詳しいことは良く分かりません。
(まだ決まっていないのかも知れません)


気になるのは
ツールの導入はA社内での意見というよりは
ソースクライアントの要望である、
要するに値下げ要求をのんだ
という点です。

さて、フリーランスの翻訳者としては
どのように対応すべきでしょうか??

以下の点について考えてみました。

1.フリーランス(1人事業)で値下げ要求を
のむということ

2.外部からの要求にもかかわらず
ツール導入の費用はこちら負担であること


3.ツールを使用した場合の品質保証

(ちなみに今回の件ですが
A社とはタイミングが合わず
依頼をお断りしたことが続いた時期があり
現在は依頼がないので
このままフェードアウトかなと思っています。
私はTradosを持っていますが
単価を下げるつもりはないのです)


1.フリーランス(1人事業)で値下げ要求を
のむということ


そもそも「値下げ」という戦略は強者の戦略です。
会社の規模が大きければ
少しどこかを省くなり安くするなりして
全体として値段を下げることが可能です。

フリーランスというのは1人事業なので
「値下げ」はよほどの理由がない限り

選択すべきではない戦略です。

今回の場合、

「ツールを導入することで作業効率があがり、
一日の作業量が増えるので収入は減らない」
ということになっていますが
年間を通じた作業量はどうなるでしょうか?
 

年間を通じて収入を維持するためには

ソースクライアントからの依頼が増える
   ↓
翻訳会社からの依頼が増える
   ↓
常に仕事がある


必要がありますが、
翻訳者としては
そうなってくれるよう祈るより他に何もできません。
(これは翻訳という仕事の

どうにもならない部分ではあります)

ソースクライアントからの依頼が増えない限り
単価が下がる分、収入も減ります。

もちろんツールを導入することで
上手くやっていく人もいるでしょう。
でも、そういった
「上手くやっていく方法を考えている人」は
すでに何らかのツールなり方法なりを
取り入れているのではないでしょうか?

そう考えるとこの時点での
「ツール導入の要請」は
やはり単なる値下げに感じられてしまいますよね・・・。

ただし、ツールの発展とともに
今後もこういったことがあるでしょう。

フリーランス翻訳者としては
単価を下げてもやっていける力があるか
自分の将来像が描けるか
などの点を考慮して
対応していく必要がありますね。

長くなったので今日はここまでにします。

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