let me down #18

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しょーちゃんに、見られた。
たぶん、間違いなく...見られた。
潤と...ディープなのしてるの、見られた。
冗談とかで、済ませられるレベルじゃない。


思わず、渡されたスマホを握りしめて出てきちゃったけど…

しょーちゃんを追いかけて、探す?
見つけて、なんて、言う?
...なんて、言われる?

廊下の途中で、足が止まった。



手の中でしょーちゃんのスマホが震える。

見るつもりなんて、なかった、のに...
画面に表示されたのはカノジョからの新着メール。

『今日、いくね♡』


彼女だったら、当たり前にこうやって、デートして、キスして...しょーちゃんに抱かれて...


しょーちゃんのスマホなんて、持ってこなければ、良かった。



足元がぐにゃりって、曲がる。


「...っ」


壁に寄りかかって、そのまま、階段を上がる。

ぐわんぐわんって、頭痛がして...
ぐるぐる、眩暈がする。
胸がぎゅうって、苦しくて。
額には、嫌な汗がにじむ。

苦しくて、胸のあたりを押さえた手が、ぶるぶる、震えてる。



どうしたんだよ、俺。



壁に手をつきながら、なんとか階段を登りきって…前に教えてもらった鍵の隠し場所から鍵を取り出して、ドアを開ける。



「まぶし...」



広がる、青空。


風がすぅって、通って、やっと普通に息ができるようになった。
大きく数回、息をしてから、端っこまで歩いて、手すりにもたれ掛かる。


真っ青な空を見上げて、手を伸ばした。



俺、なにしてんだろ。
何がしたいんだろ。



橘くんを利用して、
潤の気持ちもわかってて宙ぶらりんにして...



しょーちゃんには、見られたくなかった。
俺の、真っ黒なとこ。


しょーちゃんにだけは、いつも笑っていたかった。



「ふふ、バカみたい」


高くに見えるお日様がゆらゆら、ゆれて…目尻から涙が零れ落ちた。
上を向いたまま、あふれる涙をそのままにした。

擦ったら目が腫れちゃう。
このあと撮影なのに、迷惑かけちゃう。



もう少し泣いたら、終わりにしよう。



涙が止まったら、もう迷わない。



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俺は…
しょーちゃんを守るって決めたんだから。

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