2011年11月08日
posted by amjin
仮定教師とアライグマパパの件について
テーマ:あぽすぎる、マジメ小説チック小説
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イカ好き(生きていると仮定)と、
ノブナガ好きの双子の兄弟の
その母親が、息子の生存を平気で仮定してそのまま放置という
言わば「仮定」教師とでも呼ぶにふさわしいキャラクター揃いなら、
その父親は一体どのような人物なのだろうか?
きっと父親もまた変人なのだ。
彼らの父親で、母親の夫にあたる人物は
たとえば、川を見たら、いてもたってもいられずに、
川辺へむかい、
ブレーキが壊れたダンプカーのように、
一心不乱に川の水でバシャバシャ
ひたすらきれいな手を何度も何度も洗いつづける
アライグマみたいな
お父さんだったりするんだろう。
ぼくとおなじように、天見志麻子も沖鳥も
ぼくのその推測のことを、「言えてるよね」と言って
あと押ししてくれた。
とりあえず、ぼくたちは
イカネバくん(生存している)と波乗りジョニーの父親であり、
仮定女教師の夫でもあるその彼について、
共通の呼び名でアライグマと
呼ぶことにした。
その方がなにかと都合が良い。
世の中の情報は、記号で整理整頓されているのだ。
とりあえず、「家」より「車」のほうがより「家」らしい
だのという意見は置いておいて、
「家」のことは「家」、「車」のことは、「車」と
呼んでおくことだ。
なぜなら、世界でそれらを記号で整理整頓しているのだから。
ああそれにしてもー。
彼ら家族はまるで動物園みたいだなとぼくは思った。
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2011年11月08日
posted by amjin
謎めくHUKOUポストイット
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マンゴーアップルジュースを飲み終えた
沖鳥がドリンクバーを指さして、「何飲む?」と
ぼくと天見志麻子にたずねた。
ぼくは、砂糖1杯とミルクたっぷりのキリマンジャロコーヒーを
飲みたいと答えたついでに、天見志麻子に返答をうながした。
天見志麻子は、
「ありがとう。でもわたしはシェイクを飲み終えていないから」と
答えた。
会議の時間と、その前にぼくが作ったゴミを両手で手にとって、
沖鳥がドリンクバーへ向かって歩いていった。
「おい、沖鳥、ちょっと待て」僕は沖鳥を呼び戻すために声を出した。
天見志麻子も今気がついたらしい。
沖鳥が、うん?なに?と言って、半身を返して僕を見た。
ぼくと天見志麻子は立ち上がり、沖鳥に歩いて近寄ると、
背中に張り付けられていた白の紙の付箋をはがした。
沖鳥はとても驚いていたし、天見志麻子もとても驚いていた。
一番先に気がついたぼくもかるく驚いていた。
白の紙の付箋紙には、
「CC:イイかげんの決断こそ、BESTな良い加減。
止めないと1万通のHUKOUメールが地球上を飛び交うかもよ?」
と、物差しで測ったような等間隔で、とても端正な字形で
メッセージが書かれてあった。
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2011年10月30日
posted by amjin
イカネバくんと波乗りジョニーとその母ミコについて
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白の矢印のようなそのフォルムが指ししめす方向へ
真っ正直にただまっすぐ海中をイカのひた向きさが大好きだという
双子の兄の方のイカネバくん、
歴史上の人物の織田信長のことが好きで「双子の弟の方」と呼ばれることに
固執する波乗りジョニー、
そして、イカネバくんの失踪事件を知ったあとも、
生活パターンを変えず、生存状態についても意に介さず、
「きっとどこかでかれは元気で暮らしていると「仮定」していますので、お気になさらないで」と
言ったイカネバくんの母親の小笠原ミコ、なんて不思議な三人なんだと
ぼくは思った。
そこでぼくはふと思いついたことを言った。
「お父さんは一体どんな人なんだろう。
なあ、イカネバくんのお父さんのことはみんな知らないのか?」
今度は、沖鳥と天見志麻子がお互い顔を見合わせた。
そしてワンテンポのズレを感じさせながら、二人とも首を横にふった。
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