まずは四コマ漫画から。

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 日本のことを案ずるのならば、独立国である日本に米軍基地が存在することについてこそ、おかしいと思わないといけないのではないでしょうか?というメッセージをいただきました。
 実はこれについては以前考えたことがあります。ので、少しお話を。

 米軍基地について話す前に、次の二つのグラフを見てもらいましょう。
1988-2007年の各国GDP推移
(source: International Monetary Fund

4コマ漫画ブログ「アイハズ」/ four-frame cartoon「AIHAZU」-GDP 1988-2007.jpg

 一つ目のグラフからわかるのは、皆さん(笑)順調に成長しておられることです。特に目立つのはアメリカのとんでもない成長と、日本のふらふらししている成長です。

1988-2007年の国防予算対GDP比
(source: Stockholm International Peace Research Institute

4コマ漫画ブログ「アイハズ」/ four-frame cartoon「AIHAZU」-Military Expenditure 1988-2007.jpg

 二つ目のグラフからわかるのは、笑ってしまいたくなるほどのロシアの軍事予算の落ちでしょうか? 1988年の16%から、途切れて(笑)1992年の6%弱。すごいですw 各国とも国防予算は落ちておりますが、GDPも上昇しているので著しい減少とはいえないでしょう。いや、アメリカだけはGDPの上昇に比べて国防予算が反比例していないので、実質的な上昇と言えますね。
 なぜ、この二つを見てもらったのかといいますと、日本の国防予算はず~~~~~っとGDP比1%前後だったのに対して、各国はその三倍も四倍も五倍も六倍もかけていたという歴史的事実に注目してほしかったのです。このグラフは1988年からはじまってますが、冷戦真っ最中のころの軍事予算はもっと大きかったのは想像しやすいですね。お分かりですね? 日本がず~~~~~~っと
GDP比1%前後で防衛予算を抑えていた間、他国の6~3倍もインフラなどに予算を回すことができたということです。
 ではここで、もう一度マンガのおさらいです。業種、規模や資産などがほぼ同じ会社が二つあります。 唯一違うのは、その環境でした。○○社は総売上の一%だけをセキュリティに計上するだけで大丈夫なほど、とても安全な環境下にありました。が、一方の××社はというと、総売上の六~三%をセキュリティに回さざるを得ないような劣悪な環境でした。さて、問題です。○○社と××社、可能性としてどちらがより成長できたでしょうか?

 もちろん、セキュリティに使う必要のなかった分の予算が研究開発費や福利厚生費に回された○○社の方が、
可能性から言えば高いでしょう。

 旧ソビエトが崩壊したのは軍事予算につぎ込みすぎて社会が回らなくなったから、と言われます。1998年の時点でGDPの16%ですからね。さて、このグラフに韓国を加えたのは、韓国が民主化したのが1997年で、それから国防予算が減少し入れ替わるようにGDPが上昇していることを見てもらいたかったからです。グラフではわかりにくいかもしれませんね(笑)
 長くなりましたが、米軍駐留によって軍事にかける予算がその他に回り、奇跡のような復興の一因になったことを、僕は認めたいと思います。これを認めた上でなければ、米軍問題は進まないと考えるのです。

 こういう風に書きますと、「米軍駐留賛成なの?」と思われるかもしれませんね。結論から言えば、消極的賛成です。理由は、少なくとも北朝鮮や中国の軍事的脅威を凌ぎつつ、経済的に繁栄する方法論を今の日本は持っていないからです。
 以下、米軍駐留について考えたことを列挙。
1 米軍基地が存在するのはもちろん独立国家として情けないことだが、現実の世界情勢を見れば即撤退は難しい。また、米軍が駐留しているのは日本だけではなく、イギリスやドイツにも駐留している。独立国だからといって、米軍が存在するのがおかしいわけではない。
2 では、何がもっとも米軍駐留が問題なのかといえば、米軍基地の存在によって被害(殺人、強盗、レイプなど)に遭っている方が大勢いるということ。
3 その犯罪加害者に対して、日本政府が処罰できない(地位協定の運用、それも米軍の善意に委ねられる)ため、感情がより悪化する。加えて、犯罪被害者への対応もお粗末としか言いようがない。
4 もし米軍基地が存在するとして、米軍関係者による犯罪が日本政府によって処分することができ、その犯罪数が激減するならば米軍基地の存在は肯定されるのではないか?
5 日本政府による米軍加害者の処分は、アメリカの命令系統・指揮に真っ向から反するため到底受け入れられるものではない(これを受け入れると、米軍は米軍ではなく日本軍となるから)。が、米軍との地位協定をドイツなみに改定したら、米軍による犯罪被害者は激減するのではないだろうか?
 以上の点から、個人的には、地位協定のドイツ並みの改定を交渉条件にして、実質的には米軍関係者の中でもっとも悪質な犯罪の多い、海兵隊・単身者の数を削減という果実を拾うという案はどうか?

 米軍が撤退した日本には、北朝鮮と中国とロシアの軍事的脅威が襲い掛かってきます。

GDP比1%の国防予算さえ、「多すぎる!」とマスコミにたたかれまくる今の日本、借金がGDPの二倍近くにもあるこの日本で、果たしてこれ以上の国防予算を組むことができるでしょうか?
 鳩山政権が、米軍から譲歩を引き出すための手段として米軍駐留問題にNOを突きつけるのであれば、すばらしいことです。が、どう見てもそんな高等戦術を使っているようにも見えません。「よくわからないけど米軍にたてつくってカッコイイじゃん!」という雰囲気でやられたら、国民としてはたまりません。
 米軍駐留による軍事費削減が日本の経済復興の一因になったのは事実です。インフラが西欧諸国より数十年遅れていた近代日本が、戦争によってさらにひどい焼け野原になりました。もし、軍事予算に
GDP比6%もかけていたら、今の日本は少なくとも世界第二位の経済大国ではなかったでしょう。だからといって、アメリカにこびへつらう必要はありません。
 必要なのは、国防予算を抑えたまま軍事的脅威に対処し、経済成長を持続させるという手段と方向性です。僕の頭では、それは導き出せませんでした。というわけで、現時点では米軍の駐留に消極的賛成で、ただし、地位協定のドイツ並みの改定を交渉条件にして、予算の無駄な部分のカット、及び米軍関係者の中でもっとも悪質な犯罪の多い、海兵隊・単身者の数を削減という果実を拾うという案を、提案いたします。
 駐留米軍に対しては、保守と呼ばれる人たちの中でも、おそらく意見は割れることでしょう。ぜひ、皆さんのご意見をm(_ _)m



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「とにかく日本はおしまいです。 by マスゴミ」
(Japan is over is over is over !)
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