アレルギーについて | 漢方で元気!~あみだ池漢方薬局・妻のブログ~

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あみだ池漢方薬局は、大阪市西区北堀江にある漢方薬と保険調剤を取り扱う薬局です。
薬局内での事、漢方的子育ての様子、日常を綴ります。

食物アレルギーでは、小学校の給食で除去食でないものを間違って食べた児童が死亡するという、不幸な事故も起きています。


食物アレルギーの有病率は、乳児で5~10%、幼児で5.1%、学童では2%台という報告があり、年が上がると段々減っていく傾向があるようです。


また、アレルギーというのは食物アレルギーだけではなく、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、気管支喘息などがありますが、全てのアレルギー疾患は、アトピー素因といわれる体質を持っている人が発症することが多いです。
乳児期にアトピー性皮膚炎を発症し、そのうちの1/3が気管支喘息を発症し、その後鼻炎を発症するという経過をたどることが多いようです。

そして、最近の研究でまだわからないことも沢山ありますが、乳児期に皮膚のバリア機能異常をできる限り予防・軽減化すれば、その後のアレルギー発症を抑えられる可能性があるかもしれない。要するに、乳児期に適切なスキンケアで、湿疹を予防、または早い内に適切な治療をすることが、有用かもしれないという報告があるのです。



アレルギーで最も問題になるのは、アナフィラキシーショックという、死につながる全身症状です。学校給食で亡くなった児童も、これが原因でした。最近はアナフィラキシーショックを起こす可能性がある人にはエピペンという注射が処方されていることが多く、亡くなられた児童も持っていたようです。ただ、それを使うことを先生がためらったようです。。。

アレルギーを持っている人が多い今の状況を考えると、学校や保育園などの先生方が、正しい知識を持つことは不可欠だと思います。実際、エピペンを使った人は100%助かっているし、亡くなった方は100%病院に着いたとき心肺停止になっていたと…


ここからは、私の体験談です。

何度も書いていますが、うちの息子は生まれてすぐにアトピー性皮膚炎を発症しました。幼児期に鼻炎、花粉症を発症。アトピーはほとんど改善しましたが、今では花粉症と関係が深いといわれている、野菜や果物の「口腔アレルギー症候群」と思われる症状が出ています。ある種のものを食べると口の中、のどがイガイガしたり痒い症状が出るのです。

ある日、給食にリンゴが出ました。息子はリンゴを食べると口の中やのどが痒くなるので食べたくないと言ったそうです。ところが、先生は好き嫌いを言っていると決めつけて、一口でもいいから食べるように言いました。そして、その言葉に逆らえなかった息子は食べてしまいました…その後は当然、アレルギー症状が出ました。

そして、心配した先生から夕方電話がかかってきて、そういう出来事があったことを初めて知りました。私は、先生に言いました。「どの食べ物でアレルギーが出るかはよくわからないので、本人にまかせています。本人が嫌がるものは食べさせないでください」と。

幸い、息子の食物アレルギーは全身症状が出るものではないので、時間が経てば自然に症状は無くなります。でも、そうでなければ…と考えるとゾッとします。。。
そして、電話を切ったあと、息子に注意しました。自分で命を守らないでどうする!どんなに先生に叱られても食べたら駄目!と…


このことがあってから、学校現場で正しい知識は本当に必用だなと考えるようになったし、学童期以降は食べてはいけないものは、本人に徹底的に自覚させるべきだと思うようになりました。
最終的に命を守れるのは、自分自身だけなんだからね…