2012-04-29 02:34:18
漫画家・萩尾望都さんのこと
テーマ:ブログ
漫画家の萩尾望都(はぎお もと)さん(62)が
今年の春の紫綬褒章受章者に選ばれました。
学術や芸術などの分野で功績のあった人に贈られる紫綬褒章。
女性漫画家としては初の受賞ということで、おめでとうございます!
「11人いる!」などのSF作品や、
従来の少女漫画の枠を超えた作品を発表し続けてきたことなどが
評価されたそうです。
漫画の表現に、心理描写を可能にしたのが萩尾望都さんだった、
なんていう話をしたことがあったので、なんかぼくまで嬉しいです。
漫画の表現の幅をぐっと広め、
読み物としての質を高めた功労者ということですね。
ひと昔前ですがドラマ化された「イグアナの娘」も
望都さんの作品のでした。
1972年-1976年の「ポーの一族」で
全く新しい吸血鬼像を、さらには少年愛を描き出し、
すでに物語作家としての才能をいかんなく発揮していた萩尾望都さん。
そうした長期の連載作品だけでなく、
魅力的な短編の作品も数多く発表してきました。
短編の名手という印象です。
ところで短編作品というものはどうやら、長編に比べて短くなった分だけ、
それに比例して制作が楽になるものとは限らないみたいですね。
短編とか読みきり作品の難しさについて同業者の森川ジョージさんは、
「連載ってある程度の時間かけてキャラを育てられるでしょ?
読み切りは少ないページで人間性を伝えなきゃいけないの」
「もの凄い高等技術かもしれないけど身につけば武器」
というふうにおっしゃっています。
なるほど同業者のプロならではの視点!
連載の作品とはまた別の難しさや完成度を求められるんですね、
短編とか読みきりの作品は。
萩尾望都さんの作品でいえば、たとえば 「半神」。
野田秀樹さんの劇団で舞台化もなされた、
余韻の長く残る、心を揺すぶられるような作品ですが、
たった16ページしかありません。
こんなに重く深いテーマをこんなふうにさらりと、
たった16ページで描ききるなんて!
と初めて読んだときは衝撃を受けました。
森川ジョージさんのいう、もの凄い高等技術が、
さらっと何でもないような顔をしてここにありました。
コマ割りなどの画面構成から、台詞の一言ひとことの言葉のすみずみまで、
もうこれしかないというくらいまで練られて仕上がった、
神経の行き届いたプロの芸。
それに、この「半神」というタイトルの
ネーミングのセンスの素晴らしさ!といったら ・・
これは読んだことがある方なら、
うんうんと同意してもらえるに違いないと思う。
・・・と好きな漫画家のことなので、つい長くなっちゃいました。
ぼくも、なんだか元気が出てきた。
ありがとう萩尾望都さん。
また読みかえしてみようかな。「半神」。

今年の春の紫綬褒章受章者に選ばれました。
学術や芸術などの分野で功績のあった人に贈られる紫綬褒章。
女性漫画家としては初の受賞ということで、おめでとうございます!
「11人いる!」などのSF作品や、
従来の少女漫画の枠を超えた作品を発表し続けてきたことなどが
評価されたそうです。
漫画の表現に、心理描写を可能にしたのが萩尾望都さんだった、
なんていう話をしたことがあったので、なんかぼくまで嬉しいです。
漫画の表現の幅をぐっと広め、
読み物としての質を高めた功労者ということですね。
ひと昔前ですがドラマ化された「イグアナの娘」も
望都さんの作品のでした。
1972年-1976年の「ポーの一族」で
全く新しい吸血鬼像を、さらには少年愛を描き出し、
すでに物語作家としての才能をいかんなく発揮していた萩尾望都さん。
そうした長期の連載作品だけでなく、
魅力的な短編の作品も数多く発表してきました。
短編の名手という印象です。
ところで短編作品というものはどうやら、長編に比べて短くなった分だけ、
それに比例して制作が楽になるものとは限らないみたいですね。
短編とか読みきり作品の難しさについて同業者の森川ジョージさんは、
「連載ってある程度の時間かけてキャラを育てられるでしょ?
読み切りは少ないページで人間性を伝えなきゃいけないの」
「もの凄い高等技術かもしれないけど身につけば武器」
というふうにおっしゃっています。
なるほど同業者のプロならではの視点!
連載の作品とはまた別の難しさや完成度を求められるんですね、
短編とか読みきりの作品は。
萩尾望都さんの作品でいえば、たとえば 「半神」。
野田秀樹さんの劇団で舞台化もなされた、
余韻の長く残る、心を揺すぶられるような作品ですが、
たった16ページしかありません。
こんなに重く深いテーマをこんなふうにさらりと、
たった16ページで描ききるなんて!
と初めて読んだときは衝撃を受けました。
森川ジョージさんのいう、もの凄い高等技術が、
さらっと何でもないような顔をしてここにありました。
コマ割りなどの画面構成から、台詞の一言ひとことの言葉のすみずみまで、
もうこれしかないというくらいまで練られて仕上がった、
神経の行き届いたプロの芸。
それに、この「半神」というタイトルの
ネーミングのセンスの素晴らしさ!といったら ・・
これは読んだことがある方なら、
うんうんと同意してもらえるに違いないと思う。
・・・と好きな漫画家のことなので、つい長くなっちゃいました。
ぼくも、なんだか元気が出てきた。
ありがとう萩尾望都さん。
また読みかえしてみようかな。「半神」。






