2008年/フランス・日本・韓国/110分
監督:ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ
出演:藤谷文子、加瀬亮、ドニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメ、香川照之、蒼井優、他
おすすめ度(5点中) → 2.5点
――― あらすじ ―――――――
ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノが東京を舞台に撮ったオムニバス。
――― 感想 ―――――――
実はこういうオムニバスが苦手という…(笑)。何か、あんまりノレないんですよね~。
「TOKYO!」というタイトルですが、あんまり“東京”という感覚も感じられなかったです。
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▲ミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」
売れない映画監督であり恋人のアキラと一緒に上京してきたヒロコ。彼らは高校時代の同級生アケミの部屋に居候しながらバイト探し・部屋探しを始めるのだが……。
まぁよくある話ですね~。でも東京である必要があるのか(笑)。
東京に順応していくアキラと、なじめないヒロコ。
ヒロコは、いつしか椅子にメタモルフォーゼし東京の街で居場所を見つけていく(←端折りすぎ)
ちなみに、2人に居候された昔の同級生の気持ちがよく分かりました(笑)。
友人が遠方から泊まりに来るのは嬉しいもんですがあまりに連泊されると迷惑っていうねwww。
にしてもアキラは映画監督という設定だけど、その作品っていうのがあまりにチープすぎる。
海外の監督が日本を撮るという1フィルターに加え、映画内映画というもう1フィルターのダブルパンチのせいかな~。
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▲レオス・カラックス監督「メルド」
マンホールの中から突然現われる謎の怪人メルド。彼は街中で奇行の限りをつくし、道行く人々に危害を加える危険人物だ。“下水道の怪人”と呼ばれた彼はメディアでも大きく取り上げられ、東京の人々を恐怖に陥れるのだが…。
まぁ、このメルドってのは強烈な人物です。
花は食べるし、札は食べるし、そんでもって彼が出てくるシーンはゴジラの音楽が使われている。
という完全に怪物扱いです。メルドというのも、フランス語で糞(クソ)の意。
彼が潜伏する地下には日章旗の残骸とか、爆薬が残されていたりと、戦争の匂いが立ち込めている。
その爆薬で東京の人々をたくさん殺した彼は、ついに警察隊に捕まってしまう。
そして裁判が始まります。
東京は、この怪人メルドを裁こうとする側と、擁護しようとする側に分かれる。
まぁ、ちょっと分かりやすすぎる展開ですが、レオス・カラックスはなんでこんな作品を撮ったのかな~?
結果的に絞首刑になってしまうメルドですが、首を締め上げても死なずちょっとの隙に彼は姿を消して終了。
んーむ。。。
メルドが銀座をノシノシ歩いている様が、変な光景で興味深かったです。
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▲ポン・ジュノ監督「シェイキング東京」
10年間引きこもりの一人の男。土曜日には必ずピザを注文するんだけど、引きこもっているから配達人とも目を合わさない。でも、ある日配達人を見てしまうんだけど、これがキレイな少女でしたー!その瞬間、突然地震が起きて少女は気絶してしまうのだが…。
この美少女ってのが蒼井憂なんだけど、彼女はちょっと太ももをチラ見させてて、ガーターベルトみたいなのが見えるんですね。ソコが良かったです(笑)。
彼女に会うために、引きこもりの主人公は家から出るんだけど、出てみると東京のみんながみんな引きこもっているという軽いオチが短編っぽかったですね。
3作品のなかで、一番無難にまとめられた話でした。でも全然好きではありません。
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んー、この映画は成功しているのかな~(笑)。
名だたる監督が3人も揃っていますが、何の感慨も得られませんでした。