13F
1999年/アメリカ/100分
監督:ジョセフ・ラスナック
出演:クレイグ・ビアーコ、グレッチェン・モル、ヴィンセント・ドノフリオ、アーミン・ミューラー=スタール、デニス・ヘイスバート、他
おすすめ度(5点中) → 2.8点
――― あらすじ ―――――――
コンピュータ・ソフトの開発者ホールは、
ヴァーチャル・リアリティの技術で
1937年のロサンゼルスを再現しようとしていた。
そんな時、上司のミューラーが何者かに殺される。
容疑はホールにかかり、彼は犯行時間の記憶をなくしてもいた。
彼はミューラーの死因が仮想世界にあると気付き
自らその世界に入っていくのだが……。
――― 感想 ―――――――
一見面白いようで…そんな面白くなかったです。。。
発掘良作系で、しかもネタが仮想現実とかで
個人的に大好きなジャンルだったせいか、
とっても期待してしまった。まずそれがイケンかった。
そもそも、現実と仮想現実を行き交うSF映画って
どちらかというとハズレが多いハイリスクなジャンルだと思うんですが
この映画も例に洩れず、なんだかなぁ~って感じでした。
前半は面白いんです。
サスペンスフルな出だしもとても良かったし、
謎の美女の出現も、危険な雰囲気が出ていてね。
全体を通しての話の作りは、
まぁしっかりしていると思います。
じゃあ何が嫌だったかというと、
最初感情移入していた主人公ダグラス・ホールが
中盤以降悪役になってしまうのが、不愉快でした。
それだけじゃ意味不明なので、ここからネタバレします!
主人公のダグラス・ホールは
上司の死因を探るために仮想現実に行くんですが、
その当のダグラス本人が、実は仮想現実の登場人物なんですね。
つまり……
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< 本当の世界 > ダグラスA…本物のダグラス(悪者)
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< 仮想の世界 > ダグラスB…映画の主人公
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<さらに仮想世界> ダグラスC…どうでもいい人
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こんな感じで、階層があるんです。
仮想世界における人物を、この映画では“個体”と呼びます。
・ダグラスAの個体は、ダグラスBである。
・ダグラスBの個体は、ダグラスCである。
って具合に。
そんで、本当の世界のダグラスAは悪い奴で殺人が好きなんだけど
殺人をするときには、ダグラスBに乗り移って、
その仮想世界で殺人をやっちゃうわけですよ。
ちなみに、その手口で事件の発端である上司殺害もやったわけです。
そんで、ダグラスBは、仮想の世界で美女と恋をするんですが
これがダグラスAの妻の個体なんです。
文章にすると辛い。。。
ダグラスAは、妻が仮想世界でダグラスBに恋をしていることに嫉妬して
妻を殺そうとするんですね(なんだそれ)。
このタイミングで、ダグラスBは、ダグラスAに乗り移られて悪者になるんです。
これがね。これが嫌なんですよ。
急に悪者になったって、こっちは感情が付いていかんっていうの。
今までお前(ダグラスB)の目線だったのに~。
感情が付いていかないと、映画はもちろん面白くない。
と、文句を言いたい。
書くのが疲れたので、ここでやめます。
と個人的には期待した分、不満タラタラですが
一般的には評価が高いので、好きな人は好きかもしれません。