夜遅く、散歩から帰ってきたボブとルーシー。コンドミニアムの中庭でピットブルとはち合わせたそうです。
ピットブルは少年ABの母親がリーシュをちょいと指にかけていただけだったのでたやすく自由になり、ルーシーに襲いかかりました。
呆然としているボブに、私は
「ピットブルは狂犬病の予防注射をしているのか」
と聞き、それを確かめにボブがピットブル宅へ行っている間に、ルーシー用のファイルから24時間対応の動物救急病院(アニマルER)のパンフレットを引っ張り出しました。
帰ってきたボブにまずERへ電話で相談させると、「念のためとにかく連れていらっしゃい」とのことで、ボブは夜11時ごろ、少年ABの母と一緒にルーシーを連れて出かけました。
私はすでに眠っているりす吉と家で留守番です。
寝ずに待っていると、午前1時半にボブとルーシーが帰ってきました。
それからボブは少し寝て、午前6時には出勤していきました・あせ
その朝のルーシーさん。病院で患部の毛をそられ、傷がくっきり見えます。ピットブルの牙に刺された大きな傷が一つ、周りに歯型のまま数個の傷。(TT)
動くとさらに傷が痛むのでしょう、ルーシーはしばらくトイレも使わず、ハチ公の銅像みたいにこのかっこうのまま凍りついて過ごしておりました。
治療代や投薬代は当然ピットブルの飼い主が払い、私たちも感情的にならずこの事件を受け入れましたが、
集合住宅で闘犬を飼うってその姿勢はいまだにわからん。
さて、このピットブル、後日談がありまして・・・
ある日、少年Bがピットブルを連れてエレベーターの前に行くと、少年の母親と仲が悪い他のユニットのおじさん(HOA会議ではえんえんと悪口の言い合いでやたら時間がかかる)がそこにいた。
おじさん、「もっとリーシュを短く持ちなさい」と少年を叱った。
ピットブルは少年が攻撃されているのだと思い、おじさんの足に噛みついた。
おじさんは救急車で運ばれ、さらにふだんから患っていた心臓が変調を来たし、たいへんなことになった。
この事件をきっかけに、少年の母親は「もう、ここを出て行きますから!!」と宣言し、
いつ出るのかなー、いつ出てくのかなー、とこちらが思うのも忘れた一年以上もたってようやく
一家はよそへ引っ越して行きました。
引越し先は、母親の父親宅。少年にとって、おじいちゃんの存在はきっと良い影響をもたらすと思います。
自分たちも他人にもどうか幸せに暮らしておくれー