2008-12-06 01:29:23

司馬遼太郎さんって、ほんとすごいんです

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司馬遼太郎さんの著作との出会いは、中学二年のときに読んだ「国盗り物語」で、もしかしたら自発的な読書はこの一冊から始まったのかも知れません。


その後沢山の氏の本を読んだというほどではありませんが、大学の恩師に勧められて読んだ「坂の上の雲」も印象的でした。


戦国時代モノも明治も、もう司馬様の言うことには何も反論することはできまっせーん、多少文体が急に随筆っぽくなったり、こりゃあただの記録の羅列じゃない?だったりしても、もうその深い洞察力の前にはなすすべがありまっせーん。きっと先生に「ちょっと書き方、自由奔放すぎませんか?」なんていっても、相手にしてもらえない、間違いなく。


司馬作品に対してこんな感覚を抱いていたところ、直近読んでいる「アメリカ素描」では、なあんと、かの司馬先生もアメリカをどう捉えるべきか、非常に慎重に、一つひとつ言葉を選んでお話してくれているではあーりませんか。


娘と父の38日間アメリカ「食」バトル-司馬遼太郎 「アメリカ素描」


その中で特に印象的だったのが、司馬遼太郎とゲイ。


普通、絶対結びつかないでしょ。あっ、実は先生が隠れゲイだったということでは決してありませんので念のため。そんで、アメリカのゲイ社会について、この本の中で30ページを割いています。アメリカを、或いは人間や社会を理解する上で、彼の好奇心は留まるところを知らないし、どんな偏見もじゃまでしかない、そんな感じで、ここでもこの人のすごさを再認識した訳です。


この本でも、もちろん日本の話が沢山出てくるわけですが(というよりむしろ、日本を理解するためにアメリカを見ている)、一歩日本の話に戻ると、もうそれは司馬ワールド。分かりやすくするために、ちょっと順序をいじって引用させて頂くと、


「『降る雪や明治は遠くなりにけり』 (明治の)人間が日常手ににもっていた倫理的緊張感や質朴(しつぼく)さを、(この句を読んだ中村草田男は)成人してからも、降る雪のような清澄さとして感じていたのに違いない」


「日本がましな国だったのは、日露戦争までだった。あとは―特に大正七年のシベリア出兵からは―キツネに酒を飲ませて馬にのせたような国になり、太平洋戦争の敗戦で、キツネの幻影は潰えた。」


どうです?度肝抜かれちゃう感じ、しませんか。だれもキツネに酒を飲ませたことはないし、馬にのったキツネを見たひともいない。でも、例えば日本の太平洋戦争ものの映画でいきり立っている軍人さんたちのイメージって、ひとたび見方を変えればまさにこんな感じ。なんてこんな言いえて妙な表現できるの?っていう感じです。もうすごすぎてすみませんって謝ってしまいたくなります。


司馬様やら村上春樹様とかの圧倒的文章力・表現力・内容に日々翻弄される中、過去には結構肩の力が抜けて好きだった渡辺淳一さんなんか読むと、あれっ?なんて平易な、という気がしてしまう。


いつもいつもすごい洞察や深い人間観、そして文章、そういうものを常に読んでいれば、いつかはそういうのを書けるようになる、とは誰も言わないよなあ。いくらバイオリン協奏曲のCD聞いてても、バイオリン弾けるようにならないし。


でも、あこがれたりします。(@@) ウルウル

2008-12-04 11:47:31

今年は良く本を読んだぁ

テーマ:ブログ

 今年のおとうは、良く本を読みました。


 実は、アメリカに来て4年近くたったところまで、せっかくこちらに来ているのだからアメリカの本を読もうと何冊か買い、最初の一冊を読む億劫さから、英語・日本語を問わず全ての読書が止まってしまったというのが実情でした。


 でも、今年の3月、仕事で日本に帰ったとき、大きな大きな転換となる三冊の本との出合いが。


 まず、日本にいた時の習慣で、毎朝駅で日経新聞を買うわけですが、その最終ページがたまたま、須賀敦子さんのお仕事・著作についてのものでした。それで早速買ったのが、これ。「須賀敦子全集第3巻」。なぜ3巻?だって1,2巻とも御茶ノ水界隈ではどこも売り切れで…考えることは誰も一緒なのね。


娘と父の38日間アメリカ「食」バトル-須賀敦子全集 第3巻


 「きっちり足に合った靴さえあれば、自分はどこまでも歩いていけるはずだ。そう心のどこかで思いつづけ、完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら、私はこれまで生きてきたような気がする。」


 いい文でしょ。須賀さんの文は透き通っていたり、うっすら霧がかかっていたり、でもぎとぎとした脂っこいところがぜんぜん無い、不思議な文章と感じました。ただ、ここらだけ読んだときはもっともっと、人生の中で意味深長なこと、例えば靴を自分の連れ合いとか、なんらかの境遇に例えているのかと思ったりしたのですが。でも、そこまでの意味ではなかったようです。


 一つ、すみません、これって日経記事の引用とまったく同じ部分です。そんでもって、これって著作の中でも有名な「ユルスナールの靴」の最初の一文なんです。良く、学校の夏休みの課題図書の読書感想を書くときに、もう8月31日も近づいて全部読む時間もなくなり、やたら前半の部分を引用し、感動したふりをしたことを思い出します。大変だなあ、日経記者さんも。(いや、文芸評論家の方だったかな)忙しいあなたの立場も良くわかるぜい。ま、そんなこと無いでしょうが。



 二つ目は、これ。実はおとうには姉様がいるのですが、彼女が面白いからといってくれた本です。福岡伸一さん「生物と無生物の間」。 この本のお話はまた次回にしましょう。このブログって文章だらけって言われちゃいそうですから。よく会社の資料作りでも言われました。でも、デジカメもスキャナーも無かったしなあ。


娘と父の38日間アメリカ「食」バトル-生物と無生物のあいだ (福岡伸一)



 そして三つ目はこれ。「本は10冊同時に読め!」。かのマイクロソフトの元社長さん、成毛 眞さんの本。

 もう、本当に久々の目からウロコ本でしたね。これもまた今度紹介させて下さい。


娘と父の38日間アメリカ「食」バトル-本は10冊同時に読め!(成毛 眞)


 これらの本との出合いが、その後の読書ライフを一変してくれました。


 今日は「心の食事」、読書についてでした。ちゃんちゃん。ちなみに娘のあしゅれーも結構本好きです。

2008-12-03 15:08:59

そもそも

テーマ:ブログ

 おじいちゃん・おばあちゃんへの親孝行のためとは言え、仕事のある50才のおとうと、日本で言うと高校一年相当の娘・あしゅれー(仮名;生粋の日本人;爆)をアメリカに残して日本にとどまるとおかあが言い出したことが全ての始まりだった。


(本当はおとうがそうしたら、と提案したのだけれど…面白そうだったから…早くも後悔…泣笑)


 このブログは、おかあを始めとして父娘を心配する人々を安心させるとともに、アメリカ・シカゴの郊外の片田舎で、女手無しで、人類は一体何が食べられるんだーを克明に記録することを目的としている。えへん。


 それにこういうのを書いていれば、あしゅりーが少しはご飯作ってくれたり、自分が怒りたくなることがあっても抑えられるかもと思ってさ。じゃあ、最初からすんなよって。まあな。


 38日間のこのバトル、2009年1月2日、日本からアメリカに帰国する日から始まりまーす。


 何も画像が無いとつまらないから、とりあえず本日2008年12月3日現在のアメリカの我が家のキッチン道具でも写してみました。


 娘と父の38日間アメリカ「食」バトル-キッチン・スタッフ

この一つひとつが、結構こちらで見つけた優れもの・お助けグッズだったりします。おいおいご紹介します。



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