前回に続いて、今回はアメリカの高校の授業課目の難易度と多様性についてお話します。
制度的なことで言い忘れていたことが少し…
④授業は一日に4コマ。日の時間割は二通りしかなく、それを毎日交互に適用。
⑤必ず「Study Hall」という自習時間が二日に一回、1コマ分ある。
→よって、4X2-1=7 で、学期を通じて7教科(のみ)選択できます。
で、必修課目ですが、
1. 国語(っていうか、英語)
外国人は入学二年目まで、ENL(English as a New Language。ESLって普通言いますか)で代替。
地獄は三年目からか。三年目(その学年をJuniorと呼びます)のネイティブの子達のクラスに入れられます。
2. 数学
日本より進みは遅く、かつ同じ内容を繰り返し学ぶので、日本から来た人にはラッキー。一般論的には、やっぱ数学得意じゃあない子達が多いのかも。ただ、もちろん先に進める力のある子には、機会はいくらでも、ですが。
それと、アメリカ人でも、むちゃくちゃ数学できるやつらがいることをおとうは知っている~。
3. 理科
生物必修。これは大変だった。今思うと一年目によくぞやり終えた。あっぱれあしゅれー。
その他、物理、化学、そのあいのこみたいな「ICP (Integrated Cheistry-Physics)」, その他地学や天文学、環境学など全部で三つ取れば完了。
まあ、生物以外は日本の子達ならどうにかなりましょう。
4. 社会
歴史は、もちろんアメリカ史に力が思いっきり入っているようです。日本の日本史のように。
ただ、なんせ1776年独立の国、項目が限られていることもありましょうし、「大化の改新」みたいに、大体そのころのやつらって何着て何食って何考えて生きているんだー?みたいな想像を超えた部分が無いだけ、分かりやすい気がします。
そういえば、先日の司馬さまさまの本に、アメリカ史研究者・中屋健一氏の言葉としてこんなことも。
「確かにアメリカの歴史は浅い。しかし、もし近代国家としてアメリカを考えるならば、それはイギリスについでふるい国であり、世界でもっともふるい国であるといえよう」
近代国家、それは民主・法治国家と言い換えられるのだと思います。続く司馬さまのコメント。
「フランス共和国より十余年もふるいのである。」
これは、アメリカ独立宣言1776年とフランス革命1789年を比べているのですね。
確かにアメリカ人が、自分たちの歴史が「短い」ことに引け目を見せることは考えられないし、「俺たちが近代国家の見本だ」といった誇りを感ずることが良くあります。リンカーン大統領の博物館にいったときなんか、特に強く感じましたね。
その他、地理や世界史、政経が必修。まあ、日本と似たもんかな、と。
ついつい、言葉が多くなっているので、ちょっと風景でも見て頂いて、続きの「怒涛の選択教科編~アメリカの高校はここまできているのか」は明日以降としましょう。(
なぜ明日と言い切らない?)
今日はインディアナ州内の出張でしたが、その風景-
夕暮れのガソリンスタンドですが、アメリカもガソリンがすごい勢いで下がり、今日は昨年来の値上がり後初めて$1.369/ガロンの看板発見。(看板左側のRegularの数値。日本流に言うと約34円/ℓ。やっすいでしょ?)
安いアメリカのガソリンが更にこんなに下がっても、人々はローンが組めず、結局ぜんぜんクルマが売れず、BIG3は経営破たん寸前。本当にアメリカも氷河期入りかもしれません…
(
筆に力がないぞ。ランキング急落のせいか?そんなの関係ないといってなかったか。)
皆様、いよいよ待ちにまった、アメリカ高校生活のご紹介です。
もっとも、アメリカと一口に言っても、地域や、公立・私立、母体となる宗教などによっても内容は大きく変るでしょうから、あくまでも中西部にある公立高校の一例と思って下さい。
あしゅれーがアメリカにきたのは今から一年半前の夏で、日本では中学三年生でした。アメリカはご存知の方も多いと思いますが、大体9月から(あしゅれーの高校の場合は8月半ばから)新学年が始まります。
英語を日本の中学校で普通に習って二年と一学期、それであしゅれーは地元の公立高に入れられてしまいます。考えてみれば、大変でした。
この地では、あしゅれーと同じ歳の子達はみな、この年の夏・秋から高校に進学します。よって、学校の最初から入ることができたわけです。この点はあしゅれーラッキー。
アメリカ高校生活の特徴を整理してみると、
①授業は単位制
これって高校生の皆さんにはカッコ良く響きますか?(
高校生の読者いないだろ~)
でもね、同じクラスの人っていう概念が無いのは、寂しい感じ。
また、「ねえねえ、今日の宿題って、何だっけ?」って聞くのも、しずかちゃんやすみれちゃんのように、誰か一人しっかりした友達掴まえときゃあそれでOK!というものじゃなくて、そのクラス毎にめぼしいヤツを探さねばならず、あしゅれーには本当に大変(というより、無理)だったよう。
そのせいで間違えて、三倍の宿題をやっていったことも…あっ、これって次の項目の中身にも関連しますね。
②日々の勉強・宿題・課題・プロジェクト・小テストが、もう本当に大変
でも、圧倒的に日常点が評価や進学の際にものを言うようで、こつこつやる人には結構向いているかも。
あしゅれーはどっかーんとやる、試験前一夜漬け・徹夜タイプで、日々こつこつは大の苦手だったけれど、ここアメリカでは日々どこまで手を抜いてよいか分からず、やむなくこつこつやる羽目になり、ただ、結局それが良い結果になっているような。
写真は、今日今晩、これから宿題をやろうというあしゅれーの腕からあふればかんばかりの教科書やノートです。
③飛び級可
あしゅれーの身の回りにも、ちょっと、あんた、高校生にしちゃ、歳、足らないのじゃないの?というコ達がいるそうです。
そういえば、「奇跡のシンフォニー」君も11歳の身でありながら、ジュリアードに入り、半年で指揮者になってましたね。だからまんがだっつーの。(
打って変わってやけに厳しいな)
日本の一発勝負型と違って、勉強は厳しくとも、一所懸命やっていけば、きっときちんと報われる。そんな仕組みのような気がします。
次回は、必修コースの大変さ、選択各コースの多様性、選択幅のすばらしい広さについてお話しまーす。
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