2012-04-27 00:00:00

テオ・アンゲロプロス監督 77回目のお誕生日

テーマ:テオ・アンゲロプロス

1984年4月20日、祇園会館で

観た『アレクサンダー大王』に

衝撃を受けました。


 内容は難解でしたが、映像の

迫力と風格に圧倒されました。


 その後、何度も見直しました。


 今も勿論難解ですが、難解な

ままに、演出の強靭な力を実感

致します。


 昭和59年の祇園会館で『アレク

サンダー大王』を鑑賞したことが、

            自分にとって、

テオ・アンゲロプロス監督作品と

の出会いでした。


 本日、監督の77回目のお誕生日

です。


 監督が、1月25日に事故で亡くな

ったという事実に、悲しみを覚えま

す。


 監督は亡くなられたけれども、映

画のいのち・演出の生命は生きて

います。


 アンゲロプロス先生の映画は永遠

です。

                   

                  合掌

2012-02-03 21:36:27

「アレクサンダー大王」の風格

テーマ:テオ・アンゲロプロス

 『アレクサンダー大王』はワンシーンワンカット

の長回しの演出が多い映画です。アレクサンダー

大王が黒マントに身を包んで馬に乗って悠然と

歩みます。



 真っ暗な闇の中の大王の長回しのカットが印象

的です。


 大王の理想が崩れ、彼自身が荒れて行く後半は

怖い展開になって行きます。大王は裁判を受けて

いる最中にいきなり検事を撃ってしまうという暴挙

までなしてしまうのです。



 大詰めのカットは、心に重く響きました。



 大王の神秘性を象徴するシーンでした。


 いずれ記事を改めて詳述したいと思います。



 十三の第七芸術劇場で久々に再見した時、改めて

衝撃を受けました。


 アレクサンダーを重厚・厳粛に演じたのはオメロ・

アントヌッティ氏。3年後ヴィクトル・エリセ監督の

永遠の傑作『エル・スール』で温厚な父親アグステ

ィンを静かに演じた方です。



 悲しみを胸に秘めつつ、温厚な笑顔を浮かべてい

るアグスティン。思い出すたびに胸が熱くなります。


 その3年前にアレクサンダー大王を貫録豊かに演じ

ておられた。


 芸の力、凄いです。




                            合掌


2012-01-31 22:53:54

テオ・アンゲロプロス先生の情熱

テーマ:テオ・アンゲロプロス

 1月24日に、テオ・アンゲロプロス師がバイク

にはねられて後頭部を打って亡くなられた。


 衝撃のニュースに震えました。とても痛かった

ことと思います。たくさん映画を撮りたかったと

思います。お気持ちを思うと、悔しい気持ちがわ

いてきます。


 アンゲロプロス先生の死から一週間が経ちま

した。


 本日、朝日新聞朝刊に、アンゲロプロス監督

作品の日本語字幕を担当されてきた作家の池

澤夏樹さんが追悼文を書いておられます。読売

新聞朝刊には、映画評論家で元東京大学総長

の蓮實重彦氏が追悼文を書いておられます。


 お二人は共に、アンゲロプロス監督の親友で

した。お二人の文章から、アンゲロプロス先生

の率直な面も学べました。


 1976年4月1日、アテネで『旅芸人の記録』を見

て感激された池澤さんの「どうやればこんな映画

が作れるのか?」という質問に対して、アンゲロ

プロス先生は、「作ろうと決めて目前の障碍を次

々と越えてゆくうちに気が付いたら完成していた」

という趣旨の答えを語ったそうです。


 厳しく過酷な状況において、忍耐の心を持って

情熱的に撮り続ける。


 1985年6月22日、京都教育文化センターで『旅

芸人の記録』を鑑賞した時、重く深い歴史に圧倒

されました。




ウルトラアイは我が命-夫婦5

(画像出典『シテール島への船出』

 パンフレット)


 『シテール島への船出』のラスト、主人公スピロ

(マノス・カトラキス氏)は、妻カテリーナ(ドーラ・

ヴァラナキ氏)と共に、いのちを捨てる覚悟を決

めて、理想郷を探す旅に出ます。


 どんな困難が待っているかはわからない。辿り

つけるかどうかわからない。絶望的な船旅に出る

二人にあるのは夫婦の愛のみ。


 最も厳しく苦しい状況に立って、愛のみを拠り所

にして、船出していく二人の生き方に衝撃を受けま

した。


 愛は何よりも強いことを教わりました。


 アンゲロプロス先生の映画は永遠です。




                           合掌

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