BLの嵐´・∀・)`・3・) *'◇').゚ー゚)`∀´)妄想小説@櫻葉

嵐さんが好き、ただただあいばさんと櫻葉を愛でる小市民。最近はにのあい沼にもどぼどぼ。学生時代からSSを書いてはいたものの表に出すのは初めて。基本的に腐っています。不慣れな点も目立つかと思いますが、御容赦下さいませ。
⚠︎閲覧注意((`・3・´人 ‘◇‘*))

アメーバブログ初心者です。ルールから逸脱してる点があれば、優しく教えていただけるととてもありがたいです!

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冬を抱きしめて 16


Sside










粉雪が空に舞い、街を白く染めてゆく。


雪よりも幾分濃い白を持つ名前も知らない花を黙って差し出すと、震える手で受け取った雅紀が、



「しょーちゃ・・・オレ、ごめんなさ・・・」



ありがとうとチャチなブーケを抱きしめて、いっそう大粒の涙を身も世もなく流すから。



「雅紀、ごめんな?」



渡した俺の方がむしろ、強ばった気持ちがジワリとほぐれて嬉しくなった。



正直、自分の姿が見えないだけでここまで不安にさせてしまうとは思ってもみなかった。


泣きじゃくった雅紀の苦しげな呼吸と冷えきった体温とを肩に感じ、あたためてあげたい人が居る歓びと、



「ごめん。酷いことして本当に悪かった。」


「うん・・・もう、いなくならないでね・・・」



冬の、凍える寒さの意味を知ったような気がした。




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昔、誰と何があったかなんて興味ない。


俺と二人で居て、今が一番幸せだと笑ってくれるならそれだけで満足だ。



そう・・・



「教えて、雅紀。」



言い切ることが出来たのなら、どんなにか楽になれるだろう。



「昨日、先輩と二人で飲んだんだろ。


・・・なんで俺に、嘘ついたの?」



こんなこと、うやむやにしてスマートに仲直りするのが、大人の大人たる振る舞いなんだろうけど。



「しょーちゃん・・・なんで、それ・・・」



聞かずに済ますことはできなかった。


意を決し、ポケットの中握りしめていた手をフッと緩め、コートを抱えたままフローリングに立ち竦んだ雅紀に腕を伸ばす。



余程慌てて家を出たのだろう。


靴は乱れ、廊下も寝室も扉は開けっ放し、暖房器具もついたまま。



「雅紀を責めてるわけじゃないよ。


でもさ、俺たぶん独占欲スゲー強いから、」



今と、今が積み重なった未来をもらうだけでも充分贅沢なことなのに。



「お前の過去も知りたくて・・・


知った上で俺を選んでくれたんだって思いたいみたい。ははっ、面倒くせぇだろ?



昨日見た光景の通り、ぽふぽふと寝癖のついた髪を撫でてみる。


鼻をすすった雅紀が、戸惑っているのか視線をさ迷わせ始めたけど止まらない。



「だから、さ・・・


今回みたいなことがあってもなくても、これからもいちいち確かめたくはなると思う。」



我ながら重苦しい奴だとも思うけど、それでも、二人の間には1mmの隙間もいらない。


再びごめんと繰り返し、驚いて目を見開いた雅紀を、今度は思いっきり抱きしめた。



「こんな奴、イヤだったら早めに言って?」



「ううん、いやなわけ、ない・・・嬉しいよ。


ごめんなさい・・・しょーちゃんは悪くないの。オレが、悪いの・・・」



雅紀を信じてない訳じゃ決してない。


自分がこんな面倒なことを考えるなんて、そっちの方が信じられない。



10代の憂鬱も20代の焦燥も、30代の諦念だって経験済みだ。


人生の達人とまでは言わずとも、青臭さなんてもう自分には残ってないと思ってた。



それが、このザマだ。



「ちゃんと説明すればわかってもらえることなのに、なんとなく言いづらくて・・・


言わずに済まそうとしたオレが悪いから。


ごめんなさい・・・しょーちゃん・・・」



結果的に隠し事をしたようになったことを、雅紀は雅紀で悔いていたらしい。


これからも気になることがあれば言って欲しいと、同じくらいの強さで俺を抱きしめて、真っ直ぐな視線をくれる健気な恋人に、



「・・・じゃあさ、」



許すも許さないも全部お前次第なんだなって、今さらながらに気づいた自分の基準が、一途過ぎて少し可笑しい。



「早速言わせてもらうけど・・・」


「・・・っ、うん・・・なんでも・・・」



声を低くすると途端に何を言われるんだろうという顔で、怯えたように首を傾げる仕草も堪らなく可愛くて。



「俺以外に、気安くお前に触らせんな。」



そう耳に吹き込むと・・・


これ以上ないくらい赤面した雅紀が、へにゃっとその場に座り込んだ。











つづく→Aside






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